冬はその寒さや風景が、なぜか「試練」をいう二文字を呼び起こしてくれます。
冬来たりなば春遠からじーーー 厳しい寒さに耐えて、春に芽がふく幾多の草木。それらはやがて咲かせる色鮮やかな花の季節をじっと待っているようにも見えます。こうした自然の摂理が、私たちに大いなる教訓を与えてくれそうです。

来る春に入試を控えている生徒の皆さん。入試に向けて、まさに正念場を迎えているはずです。君たちの目標は第一志望合格という栄冠を勝ち取ることだと思います。したがって、それに向かって最善を尽くさなければならないことは言うまでもありません。
また受験生にとって、たっぷりと学力を蓄えて、その成果を入試で多いに発揮するためには、この冬をいかに乗り切るかが鍵となります。

一方で、受験を控えている先輩たちの姿を見つめて、数年後の自分を想像している君たち。自分の力で一人勉強する習慣をつけ、様々な困難に打ち勝つべく、自己を鍛錬することの大切さは、君たちも充分承知していることと思います。そうした鍛錬の積み重ねをしかるべき時期に余すことなく発揮出来る用意をしているでしょうか。

この冬にもあちこちから雪のたよりが寄せられています。雪解けの春に向けて、生きとし生けるものが着々と躍動する準備を始めています。君たちの躍動の準備は万端でしょうか。

ともあれ、それぞれの学年を越えて、厳しい冬を自分にとっての試練の場として受け止め、闘志を燃やせる君たちであって欲しい。
学年の総復習と新学年への準備という課題に取り組まなくてはいけないIII期ゼミもいよいよスタートします。新たなステージへの充実した学期にしていって欲しいものです。

1月になれば、いよいよ入試が近づいてきます。皆さんの受験勉強は予定通りに進んでいるでしょうか。そこで、入試を前にした受験生に、幾つか簡単なアドバイスを行います。

1 自作の要点整理ノートこそ、直前に威力を発揮する
これまで勉強してきた要点を整理したノートは、自分の頭の中に刻まれた学習の記憶と一致する部分が多くあります。短時間に見直すだけでも、かつて自分が勉強した場面が思い出されて、効率よく復習できるでしょう。入試直前の時期には、記憶の手がかりを再確認する意味でも、自作の要点整理ノートを再チェックしてください。

2 試験の直前には新しいものには取り組むのは危険
受験が迫ると、あれもこれもと、今まで十分に勉強できなかった英単語や数式が気になって、むやみに詰め込んで覚えようとする人がいますが、あまり得策ではありません。余裕がない限り、新しい問題集などにも手を出さない方がよいでしょう。仕上げの時期には、これまで取り組んできたテキストや問題集の見直しに力を注いでください。

3 夜型から昼型へ切り替えよう
受験が近づくにつれて、夜型で勉強してきた人の生活リズムを昼型に代えておかねばなりません。しかし、この切り替えを急にやると、日中はぼんやりしてあくびが絶えず、勉強どころではなくなってしまいます。体のリズムを無理なく昼型に変えるためには、やはり1週間くらいの余裕を持って切り替えていきましょう。

今年も残すところ、あと10日前後となりました。
皆さんにとっての2011年はどのような1年でしたか。実りある1年だったでしょうか。

さて、年末になると多くの家庭で大そうじが行われます。1年間の汚れがごみを取り除き、美しいきれいな気持ちで新年を迎えるためです。きっと皆さんの家でも大そうじがあるでしょうから、積極的にお手伝いをして、自分の役割を果たしましょう。

ところで、皆さんには、もうひとつの大そうじがあります。何だかわかりますか?
自分の机の周りのおもちゃや、問題集・参考書などの勉強道具を片付けること? いいえ、それだけではありません。1年間努力してきた勉強をもう一度振り返ってみて、自分にとっての成果を確かめ、これからがんばる目標を明確にすることではないです。具体的には、今年できたこと、できなかったことを確認して、その反省を踏まえて、来年に向けて、何をがんばるか、考えることです。

年末の今だからこそ、しっかりと見つめなおして、冬休みを迎えたいですね。新たな気持ちで、目標を定めて、冬期講習に取り組んでいきましょう。

今年の10月13日に加古川本校は新しい教室に移転しました。隣に東進衛星予備校があり、4階建てのビル全体が教室で、机もいすもすべてのものが新しくなりました。生徒のみんなも、新しくなった教室で、元気に勉強しています。
その教室は、JR加古川駅から真っ直ぐ南に伸びている商店街の中にあります。この商店街の道路の両脇には、街路樹が植えられています。クロガネモチやモッコク、コブシやハナミズキ、ヤマボウシなどがあります。なかでも多いのが桜の木です。ソメイヨシノはもちろんのこと、シダレザクラ、カンヒザクラ、ヤマザクラなどいろいろな種類の桜の木があります。春、まだ寒いころ、カンヒザクラが緋色の花をつけはじめます。そしてソメイヨシノが咲くころには、春本番となり、強風が吹くと桜の花びらが雪のように散って路上を駆け抜けていきます。
教室の前にも、ソメイヨシノの木があります。樹齢はまだ10年もたっていないでしょうか、幹もあまり太くありません。例年でしたら、11月の終わりには、紅葉して葉っぱは落ちてしまいますが、今年は紅葉も遅く、その色もぼけた感じです。そういえば、近くのイチョウの葉も11月の終わりにもかかわらずまだ緑のままです。
広葉樹は、夏のあいだエネルギーを作り出していた葉を、冬には落葉させることで自身を守ろうとします。寒さが急に厳しくなると、葉を切り離して落葉させるのです。そのときに葉に残っている色素がカロテノイドなら黄色くなり、アントシアンなら赤くなるわけです。その昔、信州の紅葉を見ましたが、それはそれは得もいえないほどの鮮やかな赤と黄色の色でした。鮮やかな紅葉になるためには、急激な温度変化、寒暖の変化が必要なのだそうです。
そして、冬本番となり、木々の葉がすべて散り終えてしまうころ、枝々には次の春に向けた準備がすでに始まっています。寒さから守りながら、新芽を出す準備をしているのです。
これから寒くなりますが、生きているものは次の季節、次の年に向けた準備をはじめます。みなさんも、新しい学年になる準備、新しい高校へ行く準備を本格的にする時期となりました。この準備がちゃんとできるかどうかで、次の学年は決まります。特に、中3のみんなは、受験に向けた最後の努力をしないといけない時期です。高校に入っても、しっかりやっていける勉強の体力をぜひつけてもらいたいものです。

皆さんは日頃、成績を良くしたい、頭を良くしたい、と思っていますよね。では成績を良くする、頭を良くするためにはどうしたらいいか? 答えは簡単、頭=脳を使うことです。

人間は通常、脳細胞の3%程度しか使っていないといわれています。つまり97%の脳細胞を鍛えることによって、記憶力・集中力・暗記力を強化し成績アップにつなげることができます。脳を使うには、行動することが重要です。行動するということは、たくさんの脳細胞の回路を動かします。例えば、部屋の中にだけいる人よりも、外に出て散歩をする人のほうが、はるかに多くの脳細胞を使っていることになります。
君達の勉強にあてはめると、「英語の単語は書いて覚えなさい」「算数・数学は式を書きなさい」「ノートに書きなさい」どの先生もよく言いますね。書くという行動によって、脳を使い記憶力・理解力を強くしているのです。

脳のトレーニングの一番効果的な方法は「初めて体験すること」です。脳は初めての刺激が大好きです。
「こんなの見たことないぞ」
「聞いたことないぞ」
「感じたことないぞ」
「こんな問題解いたことないぞ」
初めての体験で、今まで使われていない脳細胞が動き始めるのです。初めての体験を受け入れるために脳細胞同士のつながりが密になり、密になればなるほど様々な刺激も受け入れられるから、理解する力も良くなります。

さてみなさんはどうでしょう? 新しい学習単元を勉強することを考えてみてください。
「新しい学習単元」=「始めての体験」、ですね。これを数多くやればやるほど脳は活発に動き、頭が良くなり、成績も上がります。

脳細胞を使って初めての問題を解く経験に、わくわく、どきどき、してください。この経験の積み重ねが君達をひとまわりもふたまわりも大きく成長させます。

中高生にとっては、2学期末テストが近づいてきました。テストとは何のためにやるのか、皆さんは考えたことはありますか。「テストなんてなければいいのに」という声を耳にすることがあります。そのたびに、もっとプラスの捉え方があるのに、と私は思うのです。

テストがあるから勉強する、これは正しいと思います。テストがなければ、自分の位置づけを知ることができません。わかりやすく言えば、「今日学校で習ったことはいったいどれくらい分かっているのだろう?」ということすら、分からなくなるわけです。

誰でもテストで良い点を取りたいと思っているはずです。その心の内にある声に耳を傾けながら、いざ目標を設定しようではないか。

そこで、もうひとつ大切なことを伝えたい。将棋のプロ棋士として有名な羽生さんは「目標を持つことで意欲が向上し、集中力が増す」と言っていました。

しかし、目標の立て方があると思うのです。

例えていえば、走り高跳びの自己ベストが160cmの人がいたとしましょう。バーの高さが130cmに設定されていては、全力でやろうとしないのは皆さんも分かりますね。だって、絶対に飛べるという確信があるから、緊張もしないわけです。もうひとつ、バーの高さが200cmに設定すればどうか。これも逆の意味で緊張感がなくなります。だって、最初からできないと思っているわけだから。

最高に緊張感が高まるのは、165cmとか170cmという目標設定をしたときなんです。本気を出せばできるかもしれないと思う時、人は最も緊張するものなのです。

目標をどう設定するかで、意欲や集中力、緊張感がまるで違ってきます。

皆さんにお願いしたいのは、遠い未来を思い描く時、それこそ今の自分では到底届きそうもない目標を立ててほしいのですが、直近にあるテストでは、本気になれる目標を設定してほしいのです。

思い切って全力で勉強してください。全力を尽くすことでしか得られない成長があるから。

指導していく中で、毎年毎年、忘れられない生徒がいる。

今回はその中の一人の生徒の話をしようと思う。

その生徒は小学生からずっと来ている男の子の生徒で能開の予習も確実に苦にせずやり遂げ、能開の毎回の成績でも全国で上位をとる。学校の成績はそれほどこだわりがないのか5位以内をうろうろ。いつも早く来ては「算数クイズ」なる本を出し、読んでいて、「先生、これ解ける?」と質問してくるような生徒だった。

中学2年生になり、「中学練成合宿」に参加した。最後の「ファイナルテスト」でTOP高の合格ラインが450点で設定してあった。彼のとった得点は「449点」。しかし、5科目でそれだけとった生徒は他にはいなくて、彼がTOP。コメントを求められた彼は「この1点を来年に取り返します。」と語った。

中学3年生になり、「高校受験合宿」に参加。模擬入試でTOP高にTOP合格を果たし、昨年の雪辱を晴らした。

高校受験を迎え、彼は私立の有名高校2校を受験する。1校は合格。もう1校は特待生で合格する。しかし、彼がとった道は有名私立高校ではなく、その地区の公立TOP高だった。

彼に聞いたところ、「だって遠いし、その高校で高校生クイズに出たいんだ」と無邪気に言った。

余談だが、彼は高校2年生のときに本当に高校生クイズに出場し、能開のTシャツを着て、優勝する快挙を成し遂げる。

その高校2年生のとき、彼は少し元気がないように見えた。しかし、理由はあまり言わなかった。
高校3年生になり、彼は京都大学に合格した。そのあと報告に来てくれた彼は財布からあるものを出し、見せてくれた。

それは「有名私立高校の受験票」だった。「何でそれをまだ持っているんだ」と聞いたところ、彼はこう言った。

「これは僕への戒めです」

この言葉を聞いて、彼が3年間ずっと持ち続けた思いや背負っていた重圧を感じた。

高校部の先生や周りの友達から得た情報では同級生に「何で有名私立高校に行かなかったんだ」と結構言われていたらしい。

そして、中学2年生から中学3年生で持ち続けた思い、高校1年生から高校3年生まで持ち続けていた思いの強さを感じた。
改めて「すごいな」と尊敬に近い感情を持った。

「思いを持ち続けること」

そんな容易いことではない。

でも、皆さんはその時その時に感じた「感情」を無駄にしていないですか?その悔しさを、喜びをすぐに忘れていないですか?

「自分の思い」を大切にすること、持ち続けることで未来が変わることもあるんだ。

先生には2人の子どもがいます。5歳と3歳の男の子です。
今年の6月、長男の誕生日プレゼントとして、大好きな仮面ライダーオーズの変身ベルトを一緒に買いに行きました。近くのおもちゃ屋に買いに行ったところ、仮面ライダーのコーナーに変身ベルトがありません。長男に社会勉強をさせる良い機会だと思い、お店の人に変身ベルトがあるかどうか聞くように促しました。

長男   「すみません。仮面ライダーオーズの変身ベルトありますか?」
お店の人 「あのコーナーに置いていなければ、今は品切れですね。」

このときの長男の悲しそうな顔は今でも忘れません。
「このままではまずい!」と思い、次の店に行きました。ですが、どれだけ探しても変身ベルトはありませんでした。次の店も、その次の店も、またその次の店も・・・。仮面ライダーオーズの変身ベルトはありませんでした。

探し続けて6件目。探し始めてから既に4時間を経過していました。先生も長男も既に諦めかけていたとき、

「あった!」

静かな店内で、二人の言葉が響きました。周りのお客さんに変な目で見られたかもしれませんが、そんなことはお構いなし。二人は、一目散に捜し求めていた変身ベルトに駆け寄ります。そして、長男はその箱を強く抱きしめ、かつて見たことも無いような笑顔でレジに向かいました。
普通は簡単に手に入るものですが、これまで経験したことのないほどの苦労をして手に入れたものなので、仮面ライダーオーズの放送が終わった今でも、大切に、大切に使っています。

さて、先日オープン模試がありました。結果も返ってきましたね。これまで結果(点数)だけを見て、「良かった」「悪かった」と一喜一憂していた人はいませんか?
オープン模試の結果は、【これまでの学習習慣を点検する資料】であり、【自分の弱点や課題の克服に向けた行動】につなげるための資料です。そして、【ここ一番で結果を出すために必要なこと】を教えてくれるものです。

自ら行動し、苦労を乗り越えて手に入れた学習習慣・学力・忍耐力は、将来においてかけがえの無い「宝物」になります。だからこそ、今回のオープン模試の結果から分かった弱点や課題を克服するために、例えば「復習用のWebテストを解いてみよう」とか「この問題だけは出来るように、もう一度解き直しをしよう」など、ちょっとだけ行動してみてください。それが宝物を手に入れる第一歩になります。
そして、周りを見てください。皆さんがその苦労を乗り越えるためのサポートをしている人がいるはずですよ。

11月になりました。秋も深まり、もう冬はそこまで来ています。みなさんは「雪虫」という言葉を聞いたことはありますか?「雪虫」は冬の季語でもあります。文字通り虫の呼び名なのですが、「雪虫が飛ぶと初雪が近い」という、ちょっとロマンチックな言い伝えもあります。実際、北海道では雪虫が飛ぶと一、二週間後には雪が降ると言われています。私も雪が舞うように雪虫が飛んだあと、実際に雪が降ったことに感動したのを覚えています。ところで雪虫ってどんな虫なんだろう。実は不思議な昆虫なのです。
この虫の正体は、羽の生えたアブラムシの仲間です。札幌周辺では、小さくてまるで煙のように群れになって飛ぶケヤキフシアブラムシなど、この時期には六、七種の雪虫が飛びます。中でも代表的な雪虫が、一番大きくてぼたん雪が舞い降りるように飛び回るトドノネオオワタムシ。体長が大きいもので4mmほどあり、つかまえてみると、おしりに綿のような白い「ふさふさ」がついています。これは何だと思いますか。綿ではありません。「ワックス」です。虫の身体にあるワックス腺からにょろにょろっと出ており、それがふわふわとしたものになっておしりについているんです。どうしてこんなものをつけるのでしょう。綿のようなふさふさは、飛ぶときに、パラシュートの役目をしているんだって。
北海道の人々はこの雪虫の発生で、雪の降る季節を知ります。そして、冬の季節の到来をあらためて実感するのです。北海道の人々にとって、この雪虫は「冬の風物詩」といえます。

雪虫のように季節を感じさせるようなものが最近少なくなっています。花屋さんでも一年中、菊の花が買えます。菊は切り花用としてその生産量が最も多い花です。菊の花は、夜の長さ、つまり暗い時間が、ある一定時間よりも長く続いたときに花を作るのです。だから、実は秋から冬にかけてが菊も旬なのですね。菊の産地では、自然の日長条件では花を咲かすことができない時期には、遮光して人工的に夜を作ります。逆に花を咲かせないようにするためには、夜に電灯照明をつけて人工的に昼間を作ります。これに温度条件なども調節して通年の生産・出荷を可能にしているわけです。勝手に咲く時期をコントロールしているわけです。
現在では花に限らず、環境条件を人為的にコントロールして野菜栽培が行われ、また魚などの養殖も盛んに行われています。それだけではなく、保存や輸送技術の発達、海外からの輸入もあり、季節を問わず、さまざまな食材を手に入れられるようになりました。
わたしたちのくらしはどうでしょう。携帯でいつでも相手とつながり、コンビニは24時間開店し、ネットでいつでも買い物ができる。TVもほぼ24時間放映されるなど、人々の生活スタイルの多様化に合わせるようにとても便利になりました。生活がどんどん便利になる一方、ある調査によると、「日の出・日の入りを1回も見たことがない」と答えた子どもが約52%いるんだそうです。別に日の出を見たことがないからと言って、何かがすぐに問題になるわけではありません。しかし、わたしたちは快適な暮らしを手に入れた一方で、24時間煌々と光にさらされ、空調の効いた室内環境に閉じこもってしまいがちになり、季節感も一日の移ろいを感じる感性さえも失いつつあるのかも知れません。
「雪虫」はその小さな身体で、わたしたちが忘れつつある「感性」を、懸命に教えてくれている気がします。秋はいい季節です。この季節、勉強のことばかりではなく、いろんなことを考えてみてはいかがですか?ぶらぶら散歩でもして季節を味わってみましょう。

11月に入り、いよいよ冬が近づいてきましたね。冬と言えば、スキーですね。みなさんはスキーをしますか。先生はスキー検定1級の腕前です。今日はスキーの上達の秘訣をお話します。

スキーで最初に練習するのはプルークボーゲン(スキーの後ろを開いたハの字型のターン)、そして目指すのはパラレルターン(スキーを平行にしたままのターン)です。その次がウェーデルン(素早く小刻みにパラレルターンをくり返す)。先生はこのウェーデルンで壁にぶち当たり、練習しても全然上達しない状態になりました。

そんなある日、スキーのインストラクターに初めて教えてもらう機会がありました。といってもそのときはアドヴァイスだけで、次の機会までにプルークボーゲンをしっかりと練習するように言われました。でも、プルークボーゲンで滑るのはかっこう悪いし、ちゃんとできているつもりだったので、あまり練習しませんでした。

しばらくして、スキー場でそのインストラクターにゲレンデで教えてもらうことになりました。後ろをついて滑るように言われた先生は、プルークボーゲンで滑るインストラクターの後ろをついて滑り始めましたが、全然ついていけませんでした。滑り方が全然違うんです。プルークボーゲンで滑るインストラクターはきれいでかっこう良く、先生の滑り方はただスキーがハの字になっているだけでした。そのとき、基本的な練習をしてこなかった自分がはずかしかった。そして、基本を大切にして、積み上げることが上達への近道だと気づきました。そう、上達の秘訣は基礎基本を大事にすること。その後、たくさん練習をしてウェーデルンができるようになり、2級、1級と合格していったんです。

これはスキーに限ったことではなく、他のスポーツや勉強も同じことです。基礎基本はかっこう悪く、おもしろくないものと感じるかもしれませんが、ちゃんとやった人が早く上達します。みなさんは勉強の上級者になるために教室に通っているのですよね。しっかりと、基礎基本を固めて勉強の上級者になりましょう。

また、ちょうど今、チャレンジスキー合宿の募集をしています。先生の話を聞いてスキーをしてみたくなった人は大歓迎です。全くしたことがない人から、上級者まで参加できますので、ぜひ合宿でレッスンを受けてバッジテストに挑戦をしてください。レッスンを受けるとスキーの基礎基本が身につき早く上達しますよ。