アメリカに伝わる有名なジョークにアフリカに靴を売りに行った営業マンの話があります。

ライバル同士の靴のメーカーにAさんとBさんという2人の営業マンがいました。2人がいるメーカーはアフリカに靴を売りに行く計画を立てました。

ところが2人にとって予想外の状況が待ち受けていたのです。
何とアフリカの人たちは皆靴を履いていなかったのです。
それを見てAさんは急いで本社に報告しました。
「ここでは靴は売れません。だってみんな裸足なんですから。」と。

一方のBさんも現地の人たちをみて急いで本社に連絡しました。
「至急ありったけの靴を送ってください。ここでは誰も靴を履いていません。この人たち全員が靴を買ってくれたら、すごいことになります。」と。

この2人の反応をみて皆さんはどう思われますか?同じ状況でもポジティブに捉えるか、ネガティブに捉えるかによって全く違う判断になります。
おそらく結果も違ってくるでしょう。
「未来は変えられる」と思うか思うわないかによって人間の取り組みは随分変わってくるのです。

自分が置かれた状況を「ピンチ」と捉えるか「チャンス」と捉えるかは自分次第です。出来るだけ前向きに捉えて取り組んでいければいいですね。

神戸市の王子公園の中にある王子陸上競技場はアメフトの試合がよく行なわれます。
そして、この王子競技場には、一つ伝説があります。
「雨の日には何かが起こる」
この何かとは、番狂わせが起こるということです。
番狂わせ。圧倒的に弱いと思われているチームが、強いチームを倒す。
こんな奇跡が起こるのです。

2002年12月9日。
朝から冷たい雨が降る王子競技場。
社会人アメリカンフットボールチームの弱小チームマーヴィーズは、古豪ファイニーズとの戦いを控えていました。この日の試合は2部リーグに所属するマーヴィーズが何とか優勝をして、1部リーグに所属するファイニーズとの入替戦の日です。

ファイニ-ズはこの年、優勝候補と目されながらも、少しの歯車が狂ったことで入替戦の出場となりました。が、各大学の有名選手を要する強豪チームです。
一方のマーヴィーズには有名選手は一人もいません。弱小大学に所属していた者、学生時代は補欠で試合に出た事が無かった選手、そういった選手の寄せ集めチームでした。

前日の試合予想の新聞記事も、マーヴィーズの勝利を予想するものはありませんでした。
それどころか、この試合後にファイニーズが来年に向けてどうチームを立て直すのか。
そんな記事が踊っていました。

13:00キックオフ。降り続く雨の中、試合が始まりました。
予想通り、一方的なペースで試合を進めるファイニーズ。
防戦一方のマーヴィーズ。予想通りの試合展開・・・。

ただ一つ、違うことがありました。
攻め続けるファイニーズですが、いいところまで攻めても最後にどうしても点が取れない。
でも、一方のマーヴィーズも相変わらず防戦一方で、攻撃ではいいところは全くない。

そんな時、ファイニーズの俊足ランニングバックがボールを持って独走しました。
ようやくこう着状態が解け、ついにゲームが動いたのです!
そのまま一気にタッチダウン!!と思った次の瞬間ドラマは起こりました。
最後の一人、マーヴィーズのディフェンスの選手が何とか、持っているボール目がけてタックルをしたのです。
タックルされた瞬間、その衝撃でボールはまるでロケットが発射するように、空中に飛び出しました。
俊足ランニングバックは強烈なタックルを浴びて、ボールをファンブルしたのです。
高く舞い上がったボールを、後から追いかけてきたマーヴィーズの選手がキャッチし、そのまま、相手側のエンドゾーンに向けて一目散に走り抜けました。
独走状態でタッチダウンだと油断していたファイニーズの選手は誰も追いつきません。
そのまま、エンドゾーンを駆け抜けタッチダウン!!
劣勢な状態から一転して、マーヴィーズが得点したのです。

ゲームはその後も怒涛のようなファイニーズの攻撃が続きましたが、マーヴィーズがそれを凌ぎきり、そのままゲームセット。
誰も予想しなかったマーヴィーズが勝利し、初の1部リーグ昇格を果たしました。

実はこの試合にはエピソードがあるのです。
時計を試合前に戻して・・・・。
試合前のマーヴィーズの控え室。
ディフェンスチームの合言葉は「ロケットファンブルを狙え」でした。
試合前の分析で、俊足ランニングバックのボールセキュリティーが甘いことに目を付けていたディフェンスチームの選手は、何度も攻められることは覚悟して、それでも諦めずにボールを狙ってタックルしようと決めていたのです。

そうすれば、必ずチャンスは訪れる。
だからボールを狙ってタックルしたのです。
だから独走された時も、追いつかなくても全力で走って追いかけたのです。
それは、タックルをして落とすかもしれないボールを奪うため。

誰も予想しなかったマーヴィーズの勝利。
そう、確かに誰も予想していませんでした。
もしかしたら、試合に勝ったマーヴィーズの選手さえも予想していなかったのかもしれません。

試合前の彼らはただ、ただ、仲間を信じて、勝利を信じていただけでした。
彼らがたった一つ予想できたとすれば、それはグランドを最後まで諦めずに走り回っている自分たちの姿だけだったのではないでしょうか。

 今日はアスパラガスの話をします。
 ではアスパラガスって知っているよね!?
 野菜のアスパガスです。

 アスパラガスの畑で知っている???見たことある???
 どんな風にあるものを農家さんは収穫するのか???
 木になっているのかな!? それとも「いも」みたいに地面の中かな!? 木になるのかな!?

 正解は「つくし」みたいににょっきりと地面から顔を出します!

 そのアスパラガスって本当にすごいんだよ、皆さんが食べる部分は何もない畑の地面からにょきって出た部分なのだけど、10cm~20cmぐらいだよね、その成長速度なのだけど、どのくらいでにょきって10cm~20cm伸びると思う?

 正解は何と1日です! 
だから朝と夕方に1日で2回も収穫出来るというすごい野菜なのです。だからアスパラガスは毎日2回も収穫出来るすごくれた野菜で、農家さんも楽々で大量に収穫出来るのだよ。だから皆さんもアスパラガス農家になると簡単にたくさんとれるから、ぜひ栽培して下さい。
っていうことは、実はそう簡単に言えない野菜なのだよ。
というのは、たった1日で10cm~20cm伸びるということは、実はにょきって出てくる地面の下では大変なことになっております。地面は根っこだらけで、ひたすら根っこを伸ばして、地面から出る日までひたすらと辛抱をして我慢をして栄養を蓄えているのです。だから地面の中では半径1メートル近く、根っこが迷路のように張り巡らせている。

今日、このようなアスパラガスの話をしたのは、勉強もアスパラガスと同じということが言いたかったのです。がんばればすぐに成績の結果が出てくれれば良いのだけれど、ぐんと伸びるためには我慢も時に必要で、成績が上がらなかったとしても辛抱して我慢強く踏ん張れば、アスパガスのようにいっきに、にょきって伸びてくる瞬間があります。
だからがんばっているのだけど中々結果が出ないと不安に思っている人は、今が根っこを張り巡らせている時と思い、自分を信じてぜひ努力をし続けて下さい。
きっときっと、にょきって伸びてきます!

今年の6月からロンドンでオリンピックが開催されますが、記憶力にも世界大会が開催されているのをご存知ですか。一時間で数字を暗記したり、アルファベットの順番を覚えたり、様々な種目があるそうです。覚え方は人にもよりますが、数字を言葉に変えて覚えやすいように物語をつくり、イメージで覚えていく方法があるそうです。

数年前にギネスブックで円周率の最高記録を樹立した日本人は、まさにこの方法で何万桁にもおよぶ数字を文字に置き換え文章にすることで、ばらばらにならんだ数字に意味を持たせて覚えたそうです。学校での社会の年代暗記や英語の単語暗記などにもいろいろ使えそうですね。

また、書物を参考に、記憶力を高めるための法則を(かきくけこ)でまとめてみましたのでご覧下さい。 

(か)・・・・・感動する 書く(まずは感受性豊かに、そして書き留める。)

(き)・・・・・興味を持つ(好奇心を持ち取り組む)

(く)・・・・・工夫をする(自分だけのオリジナルをつくる。)

(け)・・・・・健康である(徹夜で覚えてもだめです。規則正しい生活をしましょう。)

(こ)・・・・・こだわる (細部にこだわりを持つ)

記憶力を高めることはテスト勉強でポイントを覚えるために役立ちます。普段の学校での授業や、塾での授業で気をつけて取り組んでいけば、さらなる成績の向上につながることでしょう。みなさん是非、意識して取り組んでみましょう。

 突然ですが問題です。
 ギリシア神話にはさまざまな神様が登場します。その中のひとり、チャンスをつかさどる神である「カイロス」の髪型は?

①ふさふさのロングヘアー
②前髪はないが、後ろ髪はある
③前髪しかなく、後ろ髪はない
④つるつる

…正解は③です。
 カイロスは彫刻でも美少年で、両足に翼が生えているのですが、独特な髪型をしています。高速で移動をしているので、なかなかつかまえることができません。
 そして何より、ヨーロッパには「チャンスの神様には前髪しかない」ということわざがあります。これは、通り過ぎてしまってから追いかけても、チャンスをものにすることができないという意味です。

 実は先生も高校時代、母親に「あんた、アメリカの大学に行かへんか?」と言われて、「遠いし、いやや。日本語も通じへんし」と拒否した経験があります。
 今考えれば、自分の人生を大きく変えるチャンスだったのかもしれません。挑戦しなかった私に、もう二度とそんなチャンスは訪れませんでした。

 そのアメリカには国務長官としてノーベル平和賞を受賞したキッシンジャーという人の名言があります。

「チャンスは貯金できない」

思いがけずやってくる自分を成長させるチャンス。たまたま代打で試合に出たら大活躍をした選手や、初めて班のリーダーの代わりをして成長した人がいます。彼らは決して「運がいい」のではありません。普段から、やってきたチャンスを手に入れる準備をしているのです。

この夏こそは、最高の「準備」と「挑戦」を。

みなさんは「ジャッキー・ロビンソン」という人を知っていますか。彼はアメリカの有名なメジャーリーガーでした。ただ、単なるメジャーリーガーだったわけではなく、「黒人で最初」のメジャーリーガーでした。

1940年代当時のアメリカでは、まだ人種差別が色濃く残っており、メジャーリーグは「白人」だけのもので、「黒人」は1人としていませんでした。そんな中、「人種差別の壁」を打ち破るべく、「ジャッキー・ロビンソン」はメジャーリーガーの道を歩み始めました。

ジャッキー・ロビンソンにどんな苦難が待ち受けていたかは、みなさんおおかた予想はつくことでしょう。相手チームのファンからは憎悪と偏見に満ちた言葉が飛んでくる、相手チームの選手からは、故意に足に向かってスライディングをされるなど、怪我を負わされるようなことが日常でした。信じられないかもしれませんが、自分のチームのファンやチームメイトさえも、彼を差別するような発言をしていました。まさに、「まわりのものすべて」が敵という状況でした。

ただ、彼はそういった状況に対して怒りをあらわにすることは決してなく、黙々と努力を続けました。どんなに、汚い言葉を投げかけられても、どんなに汚いプレーを相手チームから受けても、常に全力でプレーをしていました。

そんな彼の姿に心を動かされ、彼を取り巻く環境は大きく変わっていきました。まずはチームメイトや自分のチームのファン、そして相手チームのファンまでもが彼に敬意を表し、ジャッキーを応援しはじめたのです。

みなさんは今の話を聞いてどう思いましたか。どのような困難が目の前にあらわれたとしても、人が応援したくなるような努力をする自信がありますか。

いくら困難な状況の中でも、不平不満を言わず、黙々と努力を続けていれば、必ず誰かが見てくれているものです。そして、最後にはまわりの人たちが力を貸してくれて、その困難を乗り越えられるようになる・・・

「人が応援したくなるような努力」 みなさんも一度考えてみてください。

皆さんは、漢字でも英単語でも、1回で覚えることができたら、どれだけいいだろうと思ったことはありませんか。

もし、1回で物事を覚えることができたらどうでしょうか。それは、素晴らしいことでしょうか。実は、そんなことになったら大変だと思います。たとえば、休みの日に繁華街へ出かけ、そこで1000人の人と出会ったとしましょう。人の顔を見たということは、視覚を通じてその情報が脳の中に取り込まれたということです。1回で記憶に残るということは、その1000人の顔も覚えてしまったということです。また、以前、出会った人の顔も覚えているわけです。
すると、こうなります。「ああ、あの人は、86日前に駅で見た人だ。あの人は、43日前にレストランで食事をしていた、、、」
考えただけでもおかしくなりそうですね。なぜなら、そんなことは覚えていても、何の役にも立ちません。だから、特別な印象でもない限り、そのようなことは覚えていないですよね。

次に、毎朝、学校へ行く時間に、たまたま時間が同じになるおじさんがいるとします。そのおじさんは、自分とは全く何の関係がありません。しかし、よく道で顔を見ます。すると、いつの間にか、顔を覚えてしまうものです。繰り返しますが、その人とは全く関係がないので、覚えようとも思っていません。でも、自然と覚えてしまうのです。

これらのことから何が言えるでしょうか。

(1)人間の記憶は、覚えたい事柄がその人にとってどれだけ重要かは、あまり関係がない。
(2)脳は、1回しか出会わないものは重要でないと判断して消去する。しかし、繰り返されるものは、記憶する。

最後に、初めて会ったある人と60分間、真剣に話し合ったとします。でもそれからあと59日間、全く出会っていません。
また別のある人と初めて会って、1分ほど軽く挨拶などしたとします。そして、そのあとの59日間、あいさつ程度ですが、毎日1分話をしているとします。
どちらの人とも合計したら60分になりますが、どちらの人のほうがより記憶に残り、親しみを持てるでしょうか。当然、後の人のほうですよね。

そこで、3つ目です。
(3)1日にどれだけ長時間覚える努力をしても、それはただの1回。短時間でもいいから、小分けにして別々の日に覚える。

結局、当たり前の結論になりましたね。しかし、人間の記憶は勉強だけ特別扱いというわけにもいかないようです。

家庭学習~効果を願う~
 「大学受験の準備は3年間かかるようになっている」と、教室の高校生諸君には日ごろから話しています。
 そして、学校の授業、ホロンの授業を終えて、その空いた時間を思い切り活用することを
 どれくらい上手に出来るかが大切となります。

 心理学者の植木理恵さんがテレビや出版物で、
 「努力は分割払いで」という受験生にとっては大変役に立つことを話しています。

 学習をするには「目標設定」「ゴール設定」は重要です。
 自分でこの問題集(たとえば計算ドリルとか英文法問題集とか)を、「○○日で、●冊やって実力をつける」
 こういった「ゴール設定」ですね。
 「学習計画」です。 
 
 みなさんはどういった「目標」を立てますか?
 「目標は高いほどいい」ですね。ただ、「学習計画」といった毎日の生活時間の中に組み込んでいくものは
 高すぎる目標でいいのかどうか。
 あまりに高すぎる目標や計画では、見通しが立たずに結構大変。
 
 僕は、ここ数年ダイエットに挑戦しようと考えているのですが・・・。
 いろんなダイエットの方法をネットで見ながら、「自分がその努力を本当に出来るのか?」と思うと確信がもてないことが多いですね。つまり、「自分は半年もキャベツだけの夕食を続けられるのかな?」
 効果を期待していても、実は、継続的に実行する自信がないとどうもこう行動にうつすことができないものです。

 そこで!
 「そもそも目標をどこに置くか」
 50ページの問題集を連続10日間、自習するときに
 ① とにかくがんばろう!学習目的ははっきりしたから自分はがんばる。
 ② 10日で50ページを勉強しよう。 日々の事情はどうしてもおこるが継続する。
 ③ 1日5ページを目標に勉強しよう。

 小学生600人を対象に上記の3種類に分けて実験をしてみました。
 特に②と③は表現がわずか違うだけで実質は変わらないだろうとも思えます。
 
 実は、目標が達成できたのは③のグループだけだったと言うのです。

 達成した、、継続した、、ことの何が大切かというとそれは「意欲を持って」がんばり続けた、、ということですね。

「今日もクリア!」この達成感の積み重ねは学習することとともに、「学習効果」にも影響しますね。

「きょうも5ページやった!」

「○○大学合格」「▲大学必勝!」といった遠い目標とともに
身近な目標設定を作ることが効果の点でも大切なようです。
努力を「分割払い」するような目標設定の仕方を、今一度見直してみませんか。

お風呂上がりに鏡の前でポーズをとりながら、割れてきた自分の腹筋を見て、一人ニヤニヤしている人もいるかもしれません。

みなさん、トレーニングジムに行ったことはありますか。テレビで見たことがあるという人もいるかもしれませんが、そこで誰かが筋トレをしている風景をイメージしてください。どんな場所だと思いますか。実はそこにはたくさんの鏡があるのです。

では、なぜそこにはたくさんの鏡があるのでしょう。

それにはいくつか理由があります。

まず、ついてきた筋肉を見ると自分がうれしくなるからです。みなさんも一緒ですよね。ついてきた筋肉を見ることで、トレーニングの成果を確認することで、次も頑張ろうと思えるのです。どんなことに対してもモチベーションを上げることは必要ですよね。

次に、筋トレはただやみくもにやれば良いというわけではないからです。腕を鍛えるにしても、肘を何度曲げたときに一番効果が高いのかが決まっているのです。だから鏡で正しいフォームを確認するのです。それを守らないと筋肉を鍛えるどころか痛めてしまう危険性があります。何事にも正しいやり方はあるものです。

さらに、人間の体は不思議なもので、「今、俺はこの筋肉を使っているんだ」と意識すること、それだけで、トレーニングの効果が高くなるというのです。集中して物事を行うことが、やはり、大切だということですね。

こうなってくるともう分かるように、結局のところ勉強も同じですよね。モチベーションを上げ、集中力をもって、正しいやり方で勉強する。そうすれば確実に実力は上がっていくはずです。そしてそれをチェックする働きの、筋トレにおける鏡にあたるのが、保護者の方や先生たちの目であり口であり、自らの記録帳、365、ノート、そして、テスト結果であるのです。それらを通して映し出される己の姿から逃げずに、真っ正面から向き合って、自分を鍛えていこう。

こんにちは

『人は何かを失った時に、その大切さを心から感じる』

そんなことを言われていても、中々実感できないのが現実だと思います。

私もそんな一人でした。

大学生の時、初めて親元を離れ、一人暮らしをはじめました。

海外に留学をしたということもあり、ただ家を離れただけ以上の寂しさがありました。
最初の1,2ヶ月は新しいものに触れた興奮から楽しくて仕方が無かったのですが、3ヶ月した頃から、『日本への恋しさ』、『友達への恋しさ』、『家族への恋しさ』で毎日が辛くなって来ました。

そんな時、実家から仕送りが届きました。
大きなダンボールの中に、日本のレトルト食品と、お洋服と、私が実家で使っていた『マクラ』が入っていました。

いつかの電話で、『枕が変わってよく眠らない。』と話したのをお母さんが覚えていてくれたんですね。

私は嬉しくて、嬉しくて、思わず泣いてしまいました。

一人で生活を始めて、初めて親のありがたみを痛感した時だったと覚えています。

家に帰りたくても帰れない。会いたくても会えない。

普段何気なく送っていた日常も、実は、とても『大切なものだった。』という事を感じるのです。

冒頭でお話した、
『人は何かを失った時に、その大切さを心から感じる』
そこから学んだ時に、人は『成長』するのではないでしょうか。

実は能開の『合宿』はそういうことを知ることが出来る『場所』なのです。

いつも、お母さんが、お父さんが、誰かがしてくれている当たり前のことが無くなる。
そして、自分で努力を重ねなければいけない。

今まで『努力を否定してきた自分』と向き合わなければ行けない。
向き合ったときに初めて自分を知り、そして、『成長』するのです。

私が、親のありがたみを否定していた自分を、初めて知った時と同じように。
きっと、この『合宿』で日常の大切さ、親への想いを知り、『成長』出来るはずです。

これから新学年を向かえ、また皆さんは一歩『大人』になったような気がしているでしょう。
しかし、『真の成長』とは違います。

今までの自分を振り返り、生かすものにするのか、どうか。

『人は何かを失った時に、その大切さを心から感じる』

まずは自分の身を非日常の世界、合宿へ投じてみてください。