昔のことばに『果報は寝て待て』というものがあります。『果報』とは努力した結果です。

つまり、やるべき事をやったら、結果がでるまで何もする事がない(寝て待つぐらいしかできない)という意味です。

君たちでいう結果というのは、テストの成績だったり、受験の合否だったり、部活の試合だったりすると思います。

しかし、ワンランク上を目指す君たちにはもう一つの言葉を知ってほしいと思います。

『果報は練って待て』

結果はもちろんよい結果を期待しますよね。

君たちにはよい結果を生むためにも、最大限の努力をしてほしい。なかなか結果でないと悩んでいる人もいるでしょう。悪い結果がでることを怖がってしまう人もいるでしょう。

大事なことは、結果を焦らず、精一杯の努力をし続けられるということです。
まじめに努力し続けている人にこそ、よい結果が出ると先生は思います。

そして、受験や試合などで力を発揮したら、結果を待つだけでなく、
次の目標を定めて、行動に移してほしいと思います。

あと数ヶ月で受験をむかえる人もいるでしょう。
合否を待っている間もただ待っているのではなく、次の目標を決めて行動してみましょう。

「水五訓」という言葉を聞いたことがありますか?
戦国時代、豊臣秀吉の知恵袋といわれた黒田官兵衛(黒田如水)の教えです。

一.自ら活動して他を動かしむるは水なり

二.常に己の進路を求めて止まざるは水なり

三.障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり

四.自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり

五.洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり
     雪と変じ霰(あられ)と化し凝(ぎょう)しては玲瓏(れいろう)
     たる鏡となりたえるも其(その)性を失はざるは水なり

水というものを通して、人間としての生き方を教えてくれる言葉です。

一が伝えたいことは、「率先垂範せよ」ということ。
水は自らが動くことで周りのものを動かし、運んでいきます。人間も、自らは何もしないままで、ああしろ、こうしろと言っても、誰も動くはずがありません。自ら模範を示すことによって周囲を牽引する人になってください。

二が伝えたいことは、「自ら考えて道を拓くことを心がけよ」ということ。
水はどんな環境の中でもその流れを止めることなく動いていきます。何か失敗をした時に、周りのせいにしていませんか?自ら考え、努力することで道を切り拓いていく人になってください。

三が伝えたいことは、「あきらめることからはなにも生まれない」ということ。
順調な水の流れもダムという壁によってさえぎられることもあります。そんな時は、その力を満々と内に蓄えます。蓄積された力があるからこそ、解放された時に巨大なエネルギーを発揮できるからです。困難に直面して、自分の可能性をあきらめてしまってはいけません。苦しい時もじっと耐えて努力を続けていけば、大きな力となってかえってきます。

四が伝えたいことは、「人を追いやることをせずに共に頑張ろう」ということ。
学校や社会にはさまざまな価値観を持つ人が集まっています。感覚、リズム、方法、価値観の合わない人を排除するのではなく、「長所をみつけてそれを生かす」ことをまず考えましょう。川は、脇から濁った水が注がれてきても、「入ってくるな」とか「出ていけ」とは言いません。さまざまな水を一つにまとめ、大きな目的に向かって集約してゆくような、そんな度量を持つ人になってください。

五が伝えたいことは、「常に自然の理(ことわり)にそって物事を考えよ」ということ。
水は温度の変化、器の形によって次々と自らの形を変えます。しかし、その本質は一切変化することがありません。我々人間もまた、変化に対応するのに常に柔軟でなければいけません。与えられた環境の中でいかにして最大の努力を行えるかが大切です。

これから先、色んな困難にぶつかり、迷うことや立ち止まることがあるでしょう。
そのときにはこの「水五訓」を思い出してみてください。
きっと、あなたの道標になってくれることでしょう。

先生の大好きなパンクロックグループ「THE BLUE HEARTS」の歌詞について話をしたいと思います。
1995年に解散をしているので君たちの中で名前を知っている人の方が少ないかもしれません。
ですが、名前は知らなくてもたくさんの曲が現在でもテレビでよく流れるので知っている人が多いという不思議なバンドです。

一番有名な曲、「リンダリンダ」って聞いたことがありますか??うーん、曲名も知らない人が多いかもしれませんね。
では、この曲のフレーズ「どーぶぅ ねーずみぃ みたいにー うーつーくーしーくーなーりーたい! しゃーしんーには 写らないー うーつーくしさーがあーるーかーらー・・・。リンダ♪リンダー♪リンダ♪リンダ♪リンダー♪」なら聞いたことがあるのではないでしょうか!? (※作詞・作曲 甲本ヒロト)

先生は「THE BLUE HEARTS」の曲は全部大好きなんですが、その中でもこのフレーズが一番心に響きます。
どぶねずみってどんな場所で生きているか皆知っていますよね。
そうです。汚いどぶの中です。
この曲を作った甲本ヒロトっていうボーカルが、聞いてくれる人達に何を伝えたかったのかを高校生だった先生は、先生なりに一生懸命考えました。

人が泥まみれになって必死でもがいて生きる姿は、どぶの中で生きているどぶねずみと同じように、写真で撮っても泥だらけの姿で美しくはないかもしれません。しかし、人が見ている所だけでカッコイイことを言ったり、したりするより、人が見ていても、見ていなくても泥臭く一生懸命頑張っている人の方がカッコよくて美しいんだ。だから他人からの目とかは気にするな!必死で努力する姿は美しく輝くんだ!
と「THE BLUE HEARTS」が先生に教えてくれた気がします。

皆はどう感じますか。今年の夏にはオリンピックがありました。選手達はメダルを獲得できてもできなくても光り輝いていましたね。4年間も人に見えない努力(写真には写らない美しさ)が選手達を輝かせたんだと思います。
「THE BLUE HEARTS」を知らない世代の君たちに先生が代わってこのメッセージを伝えておきます。

「他の人の意見を聞きなさい」とか「もっと広い視野で物事を考えなさい」など注意されたことはありませんか。しかし、相手の意見を素直に聞いたり、物事を多面的に捉えたり、状況に応じて考えを生み出したりすることは、それほど容易なことではありません。

その手助けの1つとして読書をすることをお勧めします。
特に小・中学生のうちに、興味があろうとなかろうと、科学や偉人の本を読むと、それらの本からいつか、今までの自分の感性からはできない発見に必ず出会うことができるはずです。

私が読んだ本の中で「次元」に関するとても印象的な本がありました。
「次元」とは数学や物理分野で様々な定義がされていますが、一般的に1点を「0次元」、直線領域を「1次元」、平面領域を「2次元(縦・横)」、空間領域を「3次元(縦・横・高さ)」としています。また、あの有名な4次元ポケットの「4次元」は3次元の世界に時間という概念を加えたものとされています(これ以外にも次元の定義は様々あります。例えば数学的時限算出方法でいえば、雪の結晶の縁は1.26186次元など…)。

その「次元」という概念でものごとを考えれば、それまで考えもしなかったことが発見できるようになります。
たとえば、三角形の内角の和に関して。
「三角形の内角の和は180度」というのは常識ですよね。
しかし、三角形において「三角形の3つの角が3つとも90度」だと言われるとどうですか。納得できませんよね。
しかし、それは2次元での話であり、3次元にまで話を広げるとこの三角形を作成することができるのです。
(どんな三角形になるかは、いろいろと考えてみてください。)

 読書は様々な考えを我々に落としていきます。
自分の心に残る話は他人と同じではありません。それまで全く興味がなかったことでも、急に興味がわいてくることも多々あります。

読書の秋は、まだまだ続いています。
ぜひ、この機会に新たな自分を開拓してみませんか。

みんなが、一生懸命に頑張って勉強している理由には、将来、取り組みたいことや、あるいは具体的な職業の希望があるからかもしれません。また、将来どうするかをまだ考えていて、それを見つけるために、進学を希望し毎週の宿題と格闘している人もいるかもしれませんね。

今後も伸びる仕事として、たとえば、介護、保育、医療、福祉の関係があげられています。みんなも聞いたことがありますか。しかし、小学生の皆さんが大人になって職業につくときは、その65パーセントは、現在存在しない新しい職業につくのではないかという話もあります。ちょっとびっくりですね。

そして、固定の職業だけで暮らしていく人が珍しい時代になるとも…。
また、そのうえで異なった場所で育ち異なった価値観の人たちとコミュニケーションをとれる人が、社会で活躍する人になるそうです。 それだけ未来は、現在の社会とは異なったものになるとのことです。 どうですか? ちょっと不思議な感じがしませんか?

でも、先生たちは心配していません。皆さんが現在能開で学んでいることは、場所や時代をこえて、強く逞しく生きていく方法です。新しい知識や考え方も、きちんとした勉強の仕方を知っていれば大丈夫です。

先生たちが『挨拶が大事だぞ~』と言っているのも、挨拶が、人と人をつなぐ最も大事なコミュニケーションの方法だからです。

よーし、未来に向けて、今日も頑張っていこう!

今日から10月にはいりました。受験生の皆さんは、入試に向けて追い込みの時期に入っていきます。能開でも今週末から中3生は『公立模試』が始まり、入試問題演習が本格化していきます。ここからの頑張りが、第1志望校の合格に直結していくといっても過言ではありません。受験生は、入試までの期間でどれだけこだわって勉強したかが大きな鍵になっていきます。

受験といえば、神頼みって言う人もいるようです…
先生のいる教室は福岡県にあります。福岡県といえば、三大天神の1つ太宰府天満宮があり、毎年多くの受験生が合格祈願に訪れています。太宰府天満宮の神様は、皆さんの良く知っている菅原道真です。

なぜ菅原道真が学問の神様といわれているかというと、「道真は、わずか5歳で和歌を詠み、10歳を過ぎて漢詩を創作し神童と呼ばれました。その後も18歳で文章生、23歳で文章得業生、33歳で文章博士など、学者として栄進を続け、宇多天皇や醍醐天皇に重用され、右大臣や従二位に叙せられました。
 しかし左大臣・藤原時平の讒言によって大宰府(福岡県)へと左遷され、903年(延喜3)に失意のうちに亡くなりました。
 道真公の死後、京都では雷火や地震、道真を追いやった関係者たちの死など疫病や異変が相次ぎ起こったため、これは道真のたたりであると恐れ、朝廷は道真公を神として祀りました。その後、道真公が優れた学者や文人、書家であったことから学問・詩歌・書道の神として崇敬を集め、現在は学問成就、受験合格のご利益を授けてくれる神様として祀られています。」

受験生は、いろんな方から多くの『お守り』を頂く機会が増えると思います。『お守り』渡してくれる方の思いがこもっていますし、『お守り』自体にもさまざまなご利益があるとされています。
しかし、世の中に最強のお守りがあるとすればほしいですか?もちろん、手に入れる方法はあります。それは、自分が『絶対』大丈夫と思うところまで体調を含めて準備をし、当日に臨むことです。

『お守り』=自分を守ってくれるもの

であれば、自分を守るものは自分が身に付けた学力です。そこに絶対の自信が持てるまで自分を磨いていくのです。その上に、頂いたお守りの神様からご加護があれば鬼に金棒です。だから、それらが合わさって自分に対しての本当の意味での『お守り』になっていくのです。

『公立模試』それを可能にしてくれる最強の学習法です。これから、受験に向けて最強のお守りを手に入れる旅の始まりです。あきらめず、真剣に取り組んでください。

受験の神様もきっとそのような皆さんを応援してくれます。さぁ、がんばっていきましょう!!

皆さんは「フライング」という言葉を知っていますか?

 フライングは陸上競技や水泳競技でスタートの合図がある前にスタートをすることです。
もちろんこれは違反行為なので、やり直し、さらには失格になってしまいます。なぜなら、陸上競技や水泳競技は何分の一、何十分の一秒を争う競技なので、競技者全員が同時にスタートをして正確なタイムを競う必要があるのです。皆さん想像してください。もしも、フライングがなく各選手が自分の好きなタイミングでそれぞれスタートをするとしたら・・・。
レースにならないですね。誰が一番速いのか分からないですね。だから、同時にスタートをする必要があるのです。そのためにフライングがあるのです。

 ここで皆さんに考えて欲しいのは、勉強にもフライングがあるのかということです。

 受験勉強を考えてみましょう。受験勉強を始めるのに誰かが合図をしてくれるでしょうか?誰かが「では、受験勉強、用意、スタート」と合図を出しくれて、その合図をきっかけに、それまでじっと待っていた受験生が一斉に受験勉強を始めるでしょうか?そんなことはないですよね。周りの友達より受験勉強を始めたからといって、友達から「お前、フライングをしたな」と言われることもありませんし、もちろん失格にもなりません。
 
今回は受験勉強を例にとりましたが、勉強にフライングはありません。
先生の好きな言葉に「遅く始めて後悔することはあっても、早く始めて後悔することはない」というものがあります。勉強はどんどん早く始めていきましょう。スタートが早ければ、早いほどゴールに近づいているのです。

テストで良い点数を取りたい!入試本番で誰よりも高得点を取りたい!
そう願う皆さんなら、一度は「習ったことは、一度で覚えられたら良いのに・・・」と思うことでしょう。

 数年前、中学3年生だった先生も同じことを考えていました。特に社会の年号を覚えるのが苦手だった先生は、受験を前にしてとても苦労していました。ただ、重要な語句を覚えようとしてもなかなか覚えられません。たくさん書いても忘れるものは忘れてしまいます。このままでは、志望校に合格できない・・・

 そこで、先生は「ゴロ」で覚えることに挑戦しました。みんなが知っているゴロだけではなく、その事柄と関連する事件や出来事も一緒に覚えていきました。

例えば、日本の古代の外交といえば・・・
1 607年 遣隋使の派遣
ムレナしていく遣隋使
2 630年 遣唐使が始まる
→遣唐使はロミオさん
3 894年 遣唐使の廃止
ハクシに戻そう遣唐使

この3つが有名ですよね。そして、それに関連づけて・・・
*593年 聖徳太子が摂政となる
→聖徳太子はコックサン
*907年 唐の滅亡
→忘れてクレナと唐滅亡
という風に覚えていきました。少し違和感を感じている人もいるかもしれませんが、遣唐使の中にロミオさんはいませんし、聖徳太子はコックさんでもありません。
でも、そのように印象付けて覚えていくと、ちょっと頭の中に残りやすくなりますよね。記号のようにただ暗記するのではなく、自分の中で覚えやすいように工夫をしていくのです。そしてこれを何度もチェックしながら覚えようとすると、暗記することができます。

「暗記が苦手!」勝手に自分でそう思い込んでいませんか?工夫すれば、いくらでも覚えることが出来ます。
みなさんの覚えやすい、そしておもしろいゴロもぜひ教えてください!

日本語にいろいろな方言があるように、英語にも方言というものがあるのです。コックニーというものを知ってますか?イギリスの下町の、労働者階級の人たちが使っていた独特の訛りを持つ英語です。
例えば、「エイ」と発音するところを「アイ」と発音したり、my father(わたしの父)「マイ ファーザー」をme father「ミー ファーヴァー」と発音したり「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」を「ア・イ・ウ・エ・オ」と発音したりします。
有名なところでは、オードリー・ヘップバーンが演じる下町娘を上流社会で通用する女性に教育する「マイ・フェア・レディ」という映画にコックニーが出てきます。登場人物のヘンリー・ヒギンズ教授が、その下町娘に「エンリー・イギンズ」と呼ばれる場面があります。
また、サッカー選手として世界的に有名なデイビッド・ベッカム選手は、この訛りのため、インタビューが聞き取りにくいと批判され、品がないとまで非難されたことがあります。
かくいう先生も、地方から東京の大学に進学した際、方言が恥ずかしくてなかなか会話ができず、上京してすぐには友人ができませんでした。友ができても、方言は隠して生活していましたが、電話で実家と話をした後で、友人から「今何しゃべってたの?」と訊かれてショックを受けたこともありました。
「英語音声言語学」という授業で、コックニーというものを初めて知った時の担当の先生がおっしゃっていた言葉です。「世界にはいろいろな国があり、いろいろな人が存在し、いろいろな言語が話されています。その言語はいろいろな歴史と文化の中で生まれたものです。言語学者としての私の信念は、“すべての言語は美しい”。」その授業から、先生は方言を隠すことを辞めました。今でも心に残っている授業です。

寒い東北地方の方言にはとてもあたたかみがあります。九州の方言はなんだか勇ましい感じがしませんか。関西弁といっても大阪・京都・兵庫でも少しずつ違いがあるのを最近知りました。日本という国で、日本語の中にも様々な方言があり、それを知ることはとてもおもしろいことだと先生は思います。生まれ育った土地で身につけた独特な言語は、その人の個性です。
日本だけにとどまらず、世界中でもいろいろな人と触れ合い、いろいろな言語を知る=いろいろな文化を知ることは、国際社会ではかかせませんが、同時に自分の言語を知ってもらう=文化を知ってもらうことが大切なことです。皆さんには、互いを認め国や人種を超えたつながりをつくる本当の国際人になってもらいたいと願います。

十里の旅の第一歩
百里の旅の第一歩               
同じ一歩でも覚悟が違う
どこまで行く積もりか
目標が
その日その日を支配する

この言葉をよく噛み締めてみましょう!まさにその通りだとは思いませんか?
この言葉は、横浜高校野球部の監督として何度も同校を全国大会に導き、今は大リーグで活躍している松坂投手をはじめ、多くのプロ野球選手を育てた渡辺監督の座右の銘なのです。松坂投手自身もその影響を受けて自らの座右の銘にしているほどです。座右の銘は、自分の人生を狂わさない、言わば羅針盤の役割も果たしてくれます。何かあったときに思い返すだけで力が出てきますよ。

この言葉の持つ意味は深いものがあります。先生も感銘をうけました。君たちの目標や夢に置き換えて考えてみましょう。簡単に達成できるものよりも、さらに険しく高い目標を設定してその実現にむけた一歩を踏みだす。人間、気持ちの持ち方一つで全てが変わります。強い気持ちを持つ!という動作が大切なのです。諦めたその瞬間ゲームオーバーなのです。全てが終了してしまうのですよ。

高い目標を達成するまでには非常に苦しくなる時期が必ずあります。スランプに陥ってみたり、思いもしない妨げがあったり。そういったものに出くわした時は、決してひるまず、目標達成というゴールへ向けて着実に進んでいる自分が今そこにはいるのだということを自覚してください。そう考えるだけでも力が湧きますよね!

スポーツにおいてですが先生の体験を例に挙げると、高校生の時、河川敷で行われる校内耐寒マラソンで10kmを走った時のこと。自分の持ちタイムで走りきろうと思えば決してきつくはありません。しかし本番ではそうはできません。(先生は陸上部だったので順位とタイムのダブルノルマがあったのです!1つでも達成できなかったらどうなるか・・・今思い出してもゾッとします!)10kmといっても最初は流れに乗っていくので楽ですが、道中のポイントポイントでペースが上がると脱落組がでてきます。ここで一踏ん張りするかどうかで全てが決まります。7km地点を越えたあたりから9kmまでがヤマになります。ついていくだけで精一杯の状況なので一番苦しい時です。とにかく遅れはとらないということと、ただただ呼吸を整えることだけを考えていました。しかし、不思議なもので、あと1kmの看板が見えると今度は順位を意識しだします。前を1人ずつ抜いて1つでも順位をあげていくぞと気合をいれると、今まで一歩一歩歯を食いしばって走っていたのに、何故か足も軽くなりラストスパートを決める自分がそこにはいました。先生自身、短距離が専門だったので出来たのかもしれませんがあの時の快感はいまも忘れることができません。日頃の練習の成果が一番大切な時にだせたことは自信にもつながりました。

みなさんの日頃の勉強への取り組み方も一緒なのですよ。目の前のテストも大切ですが、その先にある大きな目標(自分の将来の夢)を実現させるためには何をするべきなのかを、いい機会なので今一度考えなおしてみましょう。十里の旅ではダメですよ!百里の旅の第一歩を踏みだす覚悟を決めて、日々の行動を起こしていきましょう!

君たちが持つ将来の大きな目標を実現させるために、全ての行動の一つ一つがその日その日を支配するものであって欲しいです。