14120111月も半ばを過ぎ、寒い季節になりました。コンビニに行くと、おいしそうな「おでん」を目にします。
この「おでん」いつ頃から売られ、いつ頃が一番売れるか知っていますか?

実は、今年コンビニで販売されたのは、セブンイレブンは8月11日、ローソンは8月12日なんだそうです。えっっ!と思いますよね。8月ですよ。先生も夏のくそ暑い時期に、おでんがコンビニで売られているのを見て、「あほちゃうん?こんなん買うやつおらんやろ?」と疑問に思ったんですが、調べてみると、実は「お盆を過ぎたらおでんを売れ」というのはコンビニ業界ではもはや常識なんだとか。
寒いからおでん、ではなく寒く感じるからおでん。だから昨日よりも肌寒く感じる日が多くなると、夏でもおでんを食べようかな?というニーズが出てくるそうです。

また、おでんが一番売れる時期も、寒さのピーク時である1月や2月ではないそうです。一番売れるのは、10月~11月。理由は分かりますよね?季節の変わり目で、ちょっと肌寒く感じるような時期。体感温度が下がったと感じる日が多くなる時期。寒くなったからおでんを売りましょう、では機を逸するのです。

この時期に向けて、8月から販売し、お客さんに寒くなったらおでんですよ~と仕掛けをし、9月にTVCM攻撃。そして一番売れる11月に70円キャンペーンでお客さんにいっぱい買ってもらう。ピーク時には一日で1000個売れるコンビニもあるそうです。

何事にもタイミングは存在します。その時期、その時期で重点を置くべき事柄も決まっています。冬は、春の準備をする時期です。そろそろ春のことを考えて、下準備をしていきましょう。あなたはどんな春にするために、今どんな準備をしていますか?

ちなみに、セブンイレブンでは、その場にないおでんの具材をリクエストすると調達してくれる(リクエストに応えてくれる)店舗もあるようです。近くのコンビニで試してみてはいかが?

141125教室の前にも落ち葉が増え始め、いよいよ冬の到来を感じさせます。
特に受験生諸君にとっては、受験に向けて待ったなしの冬がやって来ます。
身も心も寒くなり、何だか考え方まで冷たく、後ろ向きになってしまいがちな今だからこそ、皆さんにこんな話をしておきたいと思います。

まず最初に、皆さんがこの教室で勉強している理由、通い始めた理由を考えてみてください。「成績を上げたい」「テスト順位を上げたい」「志望校に合格したい」など、希望と目標に満ち溢れた理由がたくさんあったと思います。そして、実際に上げてきた生徒の皆さんもいるでしょう。
しかし最近、面談など質問でよく聞くのは逆のこと。
「やっているけど点数が伸びない」「順位が上がらない」「内容が理解できない」など、後ろ向きな言葉が多いです。

そこでちょっと待った。
皆さん勉強を後ろ向きに考えていませんか? つまり、苦手意識を持ったまま勉強をしていませんか?
 
勉強を始める動機として、「苦手だから、嫌いだから、できないから」というのは真っ当な理由です。でも、いつまでもその気持ちを引きずったまま勉強しても、力は付きません。
学校でもそうですよね。「苦手、嫌い」そんな風に自分が考えている人と友達にはなれません。そんな気持ちで取り組んでいる以上、勉強に対して失礼です。

ではどうすれば良いか。
今持っている、苦手意識を全てゼロから考えれば良いのです。
これから自分は勉強する。今日、今の瞬間から、一歩ずつ積み上げるのです。
今までがどうだった、なんて関係ありません。要は、今からどうしていくかです。
苦手だからやるのではなく、これから得意になるためにやるのです。

特に受験生。
点数が取れない科目がある人は、まず切り替えてみてください。「自分は結局○○が苦手」なんて、自分に対しても失礼ですよ。過信は禁物ですが、自信は皆さんを強くします。決して自分を軽く見ないでください。皆さんはかけがえの無い、大きな力を全員が持っています。

分からないからやる、ではなく、分かるようになりたいからやる。

「~たい」という希望。通い始めたときの理由をもう一度、思い出してください。
「~ない」という弱気は禁物ですよ。弱気は最大の敵です。
これからの冬を乗り越えた皆さん全員が、大きな花を春に咲かせてくれることを祈ります。

141117あえて、私が体験した極端な例をご紹介します。

雲一つない澄みきった青空の日に家族4人でお昼の弁当を持って、車で1時間半ほどの公園に行きました。
車を降りると空には赤とんぼがたくさん飛んでおり少し肌寒い日でしたが、たくさんの家族連れやカップルで賑わっていました。
公園の中央には周囲500mほどのすり鉢状の池があり、十数台の足漕ぎボートが優雅に進んでいました。
空とは対照的に夏に繁殖した藻の影響なのか、色鮮やかな鯉がかすかにしか見えないほど水は濁っていました。

公園に到着したのは正午過ぎだったので、さっそくお弁当を食べることにしました。
公園の池の畔のなだらかな坂の芝生の上にレジャーシートを敷き、家族4人が靴を脱いで座りました。
弁当を半分ほど食べ終えたころ、ふと池の方を見ると、よちよち歩きの1歳半くらいの赤ちゃんが、
すり鉢状の坂の傾きに負けたようでかなり早足になり、そのまま池に落ちてしまったのです。

私はとっさに走り、足から池に飛び込みました。
幸いにも水の深さは腰上ほどでしたので、溺れかけた赤ちゃんをすぐに助けることができました。
赤ちゃんを抱かかえて池からあがると、赤ちゃんの父親がかけ寄り「すみません」とぺこり。
その瞬間、なだらかな坂の上の道端から「早く連れて来て、風邪ひくやんかー」と赤ちゃんの母親の叫ぶ声。父親は赤ちゃんを抱え、すぐにそっちの方に行ってしまいました。
その光景を見ていた池の周りにいたたくさんの人たちはとても驚いていました。

ジーパンや上着がずぶ濡れで池の臭いもあったので、私たち家族は家に帰ることに…。
公園に滞在した時間はほんの15分くらいです。
帰る車の中で、怒りがこみ上げてきました。
「なぜ、母親はありがとうの一言を、言いに来なかったのか?」
「なぜ、父親はすぐに立ち去ったのか?」
人命救助の感謝状なんて要らない。
赤ちゃんの両親のあたたかい「ありがとう」の言葉だけでとてもすっきりしていたはずです。
今でも何度も何度も不思議な気持ちが込み上げてきます。

まもなく勤労感謝の日です。
みなさん、「ありがとう」を言い忘れたことはありませんか。
「お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん」に日頃の感謝の気持ちを伝えてみてはどうですか。

141110先日、この春に能開の東進衛星予備校を卒業し、東京大学理科Ⅰ類にトップクラスで合格したH.I君が校舎に顔を見せに来てくれました。

I君は中3の夏の講習会から能開に入会した生徒です。
それまでのI君はゲーム三昧だと聞いていました。一言でゲーム三昧といってもその程度がものすごく、学校から帰ったらその瞬間からゲームを始め11時に睡眠に入り、朝は4時に起きて学校に出かけるまでゲームをしていたというほどです。

ところが、夏の講習会に来たI君はコロッと生活が変わりました。今までゲームをしていた時間が全て勉強に移行したのです。今まで寸暇を惜しんでゲームをしていたのですが、寸暇を惜しんで勉強するようになったのです。
勉強し始めたI君にはもはや高校入試など関係ありません。中3の2月頃からは高校の学習にも入り、入試が終わったその日から東進の受講を開始しました。
そんなI君に、「どうしてゲーム三昧から勉強三昧の生活に変わったのか」と聞いたところ、「ゲームに俺の人生は賭けられないと気付いた」と答えが返ってきました。彼は自分の人生をかけてやり遂げるべく使命を高校2年生で見つけたらしいのです。勉強に打ち込んでいる中で視野が広がり様々なことが見えてきたのでしょう。

勉強するということは大切だとよく言われますが、勉強を頑張る中で何かに気付き、それが自分の人生の使命感にまで辿り着いたのだと思います。自分の人生の使命に気付いたなら人はこんなにも変わるのだと感じました。

現在、東京大学で自分の使命に向かって生き生きと勉強しているI君の話を聞いて、多くの人にこの事例を話さないではいられなくなりました。
皆さんにこのI君の姿がうまく伝わらないかもしれませんが、まずは勉強をがんばってみてください。きっと何かに気がつくときがやってくると思います。

141104いよいよ11月に突入。今年も後、2ヶ月ですね。
先生は11月になると思い出す人がいます。と言っても歴史上の人物で話をしたことも無い人なのですが。

その人物との出会いは先生が高校1年生の頃です。
先生が通っていた高校の国語の先生が授業中にすすめてくれた本を手にしたことがきっかけでした。
その本の名前は「竜馬がゆく」というタイトルで、君たちもよく知っている坂本竜馬の生涯を描いた小説です。
※著者は既に亡くなっていますが、司馬遼太郎という人で、歴史小説の第一人者と言われた人です。(歴史小説を読むなら超おすすめ!)

この小説に出会ってから先生は今でもずっと坂本竜馬の大ファンで、11月はその竜馬の誕生日なのです。また、竜馬は志半ばで誰かに暗殺された(犯人は色々な説がある)のですが、偶然の一致なのか、それもまた11月15日。なので、竜馬おたくの先生は毎年11月になると竜馬を思い出し、既に10回は読み直している小説をまた読み直したり、昨年は長崎県にある竜馬ゆかりの亀山社中(日本初の株式会社の様な会社)を訪れたりしてしまいます。
今年こそは高知県にある竜馬が生まれた家を見て、竜馬の銅像がたっている桂ヶ浜に行き、当時竜馬が見たであろう景色を同じ様に見たい!と企んでいます。

先生の企みはさておき、本とは竜馬の様な歴史上の人物に出会うことが出来たり、行ったことが無い場所に行ったり出来る、ドラえもんのタイムマシンやどこでもドアに似ていますね。※ドラえもんのあったらいいな道具ランキング断トツ1位はどこでもドア。
本に出会うことはその道具を手に入れるチャンス!
これから出会う本たちが君たちの生涯の友の一人であり、生涯の先生の一人であるかもしれません。

是非、秋の夜長に読書をおすすめします。

141027みなさんは、宝塚歌劇団が最初に行った劇が何か知っていますか?

宝塚歌劇団は兵庫県の宝塚市にあり、歌舞伎が男性だけの舞台なのに対して、出演者は女性だけで、華やかで美しい舞台が魅力のとても有名な歌劇団です。宝塚歌劇団出身の女優さんも多く、見たことはなくても、名前を聞いたことはあるのではないですか?
その華やかな舞台で最初に行った劇は、なんと「桃太郎」だそうです。

先日、テレビでたまたま宝塚歌劇団に関する番組がありました。先生は、特に宝塚歌劇団に興味はなかったのですが、見ているうちに興味深い話を聞きました。

もともとは、お客の来なかった室内プールにフタをして作った簡単な舞台に、女性だけで桃太郎を題材した『ドンブラコ』という劇から歌劇団がスタートしたなど、今からはとても想像できないエピソードに「へー」と思いながら見ていました。

中でも、先生が「ええっ!?」とびっくりしたのがすると、宝塚歌劇団に伝わる「ブスの25箇条」という言葉です。宝塚歌劇団には「清く、正しく、美しく」という言葉がぴったりのイメージを持っていたからです。
でもよく聞くと、これは人の内面がブスにならないように注意を促す内容になっていて、何よりも人間として内面磨きが重要であることをつたえるものでした。

その宝塚に伝わる「ブスの25箇条」の内容はこれです。

1 笑顔がない
2 お礼を言わない
3 おいしいと言わない
4 目が輝いていない
5 精気がない
6 いつも口がへの字の形をしている
7 自信がない
8 希望や信念がない
9 自分がブスであることを知らない
10 声が小さくいじけている
11 自分が最も正しいと信じ込んでいる
12 グチをこぼす
13 他人をうらむ
14 責任転嫁がうまい
15 いつも周囲が悪いと思っている
16 他人に嫉妬する
17 他人につくさない
18 他人を信じない
19 謙虚さがなく傲慢(ごうまん)である
20 人のアドバイスや忠告を受け入れない
21 なんでもないことに傷つく
22 悲観的に物事を考える
23 問題意識を持っていない
24 存在自体が周囲を暗くする
25 人生においても仕事においても意欲がない

宝塚の稽古場にいつのまにか貼られていたこの「ブスの25箇条」はいったい誰がいつ書いたのかわからない伝説の教えなのだそうです。
どうでしょうか?
これを聞いて、先生も自分のことを反省…。
君たちはどうですか?
できていない部分があれば、少しずつでも変えていけば、自分も、周りの反応も変わってくると思います。
能開で学んでいる君たちには、勉強だけでなく、内面も魅力的な人になってほしいと思います。

141020皆さんこんにちは。
先日の台風では進路の予想や各地の状況がリアルタイムで分かり、早めの対策がとれたそうです。
今はパソコンだけでなくスマホやタブレットなども出回って、ネットでいろいろなものごとを見ることができます。便利になりましたね・・・。
ネットにある動画もすごいですね。「ハプニング映像」や「かわいい動物の寝顔」など、少し前まではテレビで特集がある時ぐらいしか見られなかったものが、ネットでは映像で出回っています。
ドラマや映画も検索するとたくさん出てくる。どんどん見ていくと時間を忘れてしまうなどの悪い影響もでます。
今は、ネットで買い物もできますね。ユニクロの服もお店に行かなくてもぴったりのサイズを見つけられたり、なんとメガネまでもお店に行かなくても買えるらしい。

そして、見たり買ったりした人がコメントをするんだね。「いいね!」だけでなく感想などを書いて、別の人がそれを参考にして、また見たり買ったりする。

ただ先生は、あのコメントを見ていて、時々「ん?」と思うときがあります。
確かに参考になる感想もあるけど、「おもしろくない」とか「見て損した」とか、自分勝手だなぁと思うコメントもけっこうあります。

先生はそういうコメントを見て「ちょっと待てよ~」と思うんです。
「見ようとか買おうって決めたのは自分でしょ?」と思うのですよ。
自分で決めたのに、物や他人のせいにしているんじゃないの?と感じるんですね。
中には「二度と見ない・・・」なんて書いてある時もあって、神様にでもなったの?という感じですよね。

ある学者さんによると、テレビやネットの普及にともなって、こんな人が増えてきたそうです。
「自分の意見は言うくせに、人の話しを聞かない人」
「面白そうな話しには加わってくるが、まじめな話しになるとどこかに逃げていく人」
原因の1つには、「便利さ」があるそうです。
先生もそう思います。

簡単に見れたり、簡単に買えたりする。そんな簡単に手に入ったものだから大事にしないんです。
いつでも話せたり、入力したら教えてもらえたり、四六時中メールができたり。
便利で困らないから、自分勝手になってしまうんです。

今、中3や小6の受験生は入試問題と戦っています。
時間制限があり、何が出るか分からない、色んなテーマが混じりあった入試レベルの問題。
「あと1点」を手に入れるのがすごく難しいんですよね。

時間がたっぷりあって、分からないところは誰かに聞けて、思い出せないときはヒントをもらえて、簡単に点数が取れたらどんなに楽なことか・・・。

でも、よ~く考えてごらん。
簡単に手に入った1点は、大事にできないんです。
自分の中に残らないから、次出てきたらまた間違えるんですよ。
苦労して、きつい想いをして手に入れた1点だから大事にできる。
ずっと残っていくんですね。自分の中に残っていくから、点数が伸びていくんですよ。

さぁ、楽をしていろんなものが手に入る便利な時代。
こんなに便利で、いいんですか?
楽しいことだけやって、自分勝手に言いたいことだけ言って、あとは知らな~い。
そんな人だと思われて、いいんですか?
1つ1つを大事にして、自分の中に残していく。そんな1日にしましょう!

141014「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」などのアニメ映画で有名な宮崎駿さんのことは、皆さんも知っていると思います。
宮崎さんは「風立ちぬ」を作った後に、惜しまれながらも引退を発表しましたね。

その宮崎さんが実写映画を作っていたことを、知っているでしょうか。映画の名前は「柳川掘割物語」(1987年)といいます。『火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』の高畑勲さんが監督をつとめ、宮崎さんは製作責任者として関わりました。

柳川掘割物語は一人の男の信念の物語です。今から30年ほど前の日本が高度成長期に、福岡県の柳川市で水路(掘割)の埋め立て問題が起こりました。水質汚染や不法投棄で水路がゴミだめになって悪臭を放ち、大量の蚊が発生していました。そのため住民からこんな水路はいらないから埋め立ててしまおうという声がでたのです。

大勢の人がそれに賛成しました。悪臭の元がなくなって水路が道路になれば、住民の生活も便利になります。しかしそれに反対したのが、広松さんという市役所の係長でした。

昔から柳川の人々は町中に水路をめぐらし、そこに川の水や雨水を流すことで、農業用水や生活用水として利用してきました。少ない水を大切に使い、自然と共存してきたのです。しかし、高度成長と共に人々は忙しくなり、水路とのつきあいを忘れ、川や水路を守るという手間を怠ってしまったのです。

係長の広松さんは、水路の埋め立てに反対し、市長に直訴しました。そして住民の協力が必要だと考え、水路の大切さを町内会で訴えました。2年間で100回以上です。さらに自らが先頭にたって、ドブ川となった水路を掃除したのです。その真剣な姿を見た住民も次第に協力し始め、一緒に水路を掃除するようになり、ゴミも捨てなくなりました。水路は少しずつ昔の美しい姿を取り戻し、人々は再び水路と共に生きるようになったのです。埋め立て計画は中止されました。

たとえ大勢の人に反対されたとしても、自分の強い信念に基づくものであれば、広松さんのようにそれを貫くのも大切な生き方です。もちろんそのためには、周囲の人を説得するための深い思慮や熱意、行動力が必要です。信念を持つことの大切さと難しさを、皆さんも一度考えてみてはどうでしょうか。

141006残すところ今年もあと3ヶ月となってきました。
よく言われることですが、「あと3ヶ月」と書きましたが、「まだ3ヶ月もある」と考えることもできます。しかし、受験生の人に限らず、やるべきことがたくさんあると感じている人ほど、「あと3ヶ月しかない」と悩んでしまいがちですよね。
そういう人に、是非、知ってもらいたい考え方があります。

その考え方は、「論語」という書物に出てきます。
昔、中国に孔子という偉い人がいました。この書物は、その孔子と高弟の言葉や行いを、その弟子たちが記録したものといわれています。
「論語」という書物に出てきます、と言いましたが、先生も、論語自体は読んだことがありません。色々な本で読みかじっただけです。すばらしい教訓がたくさん詰まった論語ですが、今日はその中の一つを紹介したいと思います。

孔子の弟子に司馬牛と子夏いう人がいました。あるとき司馬牛が「他の人には兄弟がいるのに自分にはいない」と悩んでいました。すると、子夏は「死ぬも生きるも、富むも貴きも、すべて天命によるもので、人力ではどうにもならない。君に兄弟がいないのも天命だろう」と言いました。
この話が伝えているのは、「悩んでもどうしようもないことは悩まない」ということだそうです。

2学期が始まり、1ヶ月が過ぎました。今年も残り3ヶ月。悩んでもどうにもならないことは悩まない。すごく単純ですが大事なことですよね。2500年も前のこのような話が残っているのも、やはり人間、分かっていても悩んでしまう、ということでもあるのでしょう。
また、悩んで解決できることは、必死に悩むこと自体が、その人の力になります。悩みの深さは精神の深さ、人間的成長につながる、とも言われてもます。くり返しになりますが「悩んでもどうしようもないことは悩まない」ということが大切なのです。

やるべきことがあるのに「今年もあと3ヶ月」と悩んでいる人。また、様々な悩みを抱えている人。その悩みは、悩んで解決できることなのか。それとも、悩んでも解決できないことなのか。考えてみると意外と頭がすっきりとしてがんばれるかもしれません。

是非、試してみてください。

140929夏が過ぎ、あっという間に10月を迎えようとしていますね。
10月を英語ではOctober(オクトーバー)といいますが、これに似た英単語を皆さんは知っていますか?
octopus(オクトパス)、日本語では『タコ』のことです。
この二つに共通する部分は“oct”これはヨーロッパで昔使われていた「ラテン語」という言語で『8』を表す言葉です。
Octopusは8本の足という意味で、タコを示します。イメージしやすいですね。

では、なぜOctoberが8月ではなく10月なのでしょうか。

そもそも10月=Octoberはローマの暦に由来します。

ローマの暦には1月2月がなく、現在でいう3月が1年の始まりだったのです。
3月から数えていくと10月は8番目、それで「8番目の月」=“October”とあらわすようになりました。

同じように9月は「7番目の月」=“September”、11月は「9番目の月」=“November”
12月は「10番目の月」=“December”と表します。ちなみに「~番目の月」という名称がついているのは9月~12月で、1~8月は神様の名前や皇帝の名前などが由来となっています。

「1年が3月から始まる」というとなんだかしっくりこないかもしれませんが、日本でも学校などの新学年は4月から始まりますよね。似たような感覚と思ってください。

また、1年が3月から始まるからこそ、2月だけほかの月に比べて短いことや、閏年には2月に1日加えることも納得できますね。

“October”という単語ひとつでも、いろいろと知識は広がります。知識を広げることで、そこにまた新しい発見が生まれてきます。当たり前のことや、何気ないものを掘り下げることにより知識は広がります。勉強の秋、これまで以上に深い勉強をし、知識を広げていきましょう。