170206全米が注目し、就任後も何かと注目されているアメリカのトランプ大統領ですが、大統領選挙では学ぶべき戦略がありました。

アメリカの大統領選挙の仕組みは、みんなの校舎の社会の先生にきいてください。ここでは割愛します。ざっくりと、アメリカにある50の州を、多くとった候補者が勝ちという選挙だと思ってください。

大統領に当選するためには、「スイングステート」と呼ばれる、どちらの候補者に転ぶかわからない州(激戦州)をおさえられるかにかかっていました。

スイングステート(激戦州)には以下のような州があります。

フロリダ・ペンシルバニア・コロラド・オハイオ・ノースカロライナ・ジョージア・ミシガン・バージニア・ニューハンプシャー

いくつ知っていましたか。3個以上知っていた人は社会の先生のかわりにきっと授業ができますね(笑)

実は、トランプ陣営は選挙の最終盤に、「絶対勝てる州」と、「絶対負ける州」の応援を捨てています。
スイングステートの応援に集中して、下馬評をひっくり返すことに成功しました。

受験に通じると思いませんか。

入試が近づいてきた人、直前期の勉強やテスト本番ではこういった戦略も重要です。

合格点を取るために、何の科目、問題を選択し、集中して成果をあげるか。
ぜひ、考えて合格をつかみとってくださいね。

170130みなさんは、集団心理とはどういうことか知っていますか?

集団心理とは大勢の人が集まり群衆となる事で、個々人が特殊な心理状態となる事で、群衆の結束感(チームワーク)が高まりとてつもなく大きな力となります。良い方向に作用すればとても頼もしいのですが、悪い方向に作用してしまうと大きな問題に発展していきます。

例えば、こういった経験はありませんか?自習の時間などで、誰かがしゃべりだすとみんながしゃべりだし、教室中がさわがしくなるといった経験はないですか?

自習の時間は、本来静かに勉強すべきだということは分かっていますし、先生(大人)からもそういった指導を受けていると思います。しかし、誰かがしゃべりだすことで、「○○君もしゃべっているし大丈夫でしょう」という心理が働いて、ついしゃべってしまうものです。その結果として、本来の自習ではなくなってしまうという例があります。
みなさんが、授業を受けている能開の空間もそうです。みなさん1人1人が「さあ、がんばろう」という気持ちを持っていれば、周りもそれに影響を受けて、教室全体が「勉強しよう」といういい空間になります。せっかく能開に勉強しに来ているのであれば、勉強できるいい空間を作りませんか?いい勉強空間を作っていくのは先生たちではなく、みなさん一人ひとりなのです。

170123先生の趣味はゴルフです。奥さんからは下手の横好きと言われていますが…。皆さんはゴルフをどんなスポーツとして考えていますか? 実は勉強と共通することがたくさんあります。

まず、目標が定まっていること。どのくらい先にカップがあるのか、そのことを可能な限り正確に捉えることです。
その目標に対して、どのように近づいていくのかを考えること。風向きやコースの起伏を考えて使うクラブを自分で選択します。
そして平常心でいること。時には大きなミスをしますが(先生のゴルフの場合はミスだらけですが…)、気持ちを立て直して次のショットに備えます。

また、ミスをしたときにどこが悪かったのか見直して、その部分を正しい方法で練習すること。そういう繰り返しでだんだんとスコアが良くなっていきます。
あわせて自分の得意なショットや苦手なショットを見極め、どのようにスコアをつくっていくかを考えながら取り組んでいくスポーツです。

いかがでしょうか? 勉強も同じですよね。
できれば将来の夢や志を持っていることが望ましいですが…。もしまだ見つからなければもう少し身近な目標、例えば2月にあるオープン模試の点数を目標としましょう。
受験生は当然、志望校の合格ですね。その目標を達成するために、何をしていくことが大切なのか、いま取り組むべきことは何か、そのような情報収集が大切になります。これは普段のゼミでの取り組みで分かってくることですね。

そして、感情的になりすぎず、客観的に物事を見据えることができたら、間違えた問題があっても次に生かすことのできる復習として取り組むことができます。
その繰り返しを通して、自分の弱点や苦手を克服しつつ、得意を伸ばしていくサイクルをつくりましょう。そうすれば目標を達成できる可能性が高くなるはずです。

ゴルフのスコアはグリーン上のパットで最終的に決まります。ここでミスをするとスコアが伸びません。受験生の皆さんも、同じです。最後のツメを怠らずに!

170116大学入試センター試験が昨日の15日で終了し、世はまさに受験シーズンの真っ最中。受験する誰もが「合格」という結果を得たいがための努力を継続します。その本人の気持ちと家族など周りの人々の応援(願い)が神に届きますようにと、人間は「願」を掛けます。
日本人はとりわけ神社などへの祈祷、絵馬、お守りなどへの願掛けが多いのですが、それこそ「神にもすがる思い」で合格できますようにと祈ります。結果は神のみぞ知るところ。不安が人間を駆り立てるのでしょうか…。

さて、巷でもスーパーやコンビニへ行けば「願掛けダジャレお菓子」がすごいですね!「キットカット」→「きっと勝つ!」、「コアラのマーチ」→「寝ている時も木から落ちない!」コアラにあやかって、「ポッキー」→「逆さに読むと“キッポー(吉報)”に!」、「Toppo」→「Toppa(突破)!」、「キシリトールガム」→「きっちり通る!」、「ハイレモン(ラムネのお菓子)」→「ハイルレモン!」、「カール」→「ウカール!」等々。

受験生の中には、能開・ホロン・東進の合格鉛筆など合格グッズやお守り等はもとより、市販のこのようなお菓子などの願掛けを信じて飲食したりする子も多いのかも…(笑)

願掛けが多ければ多いほど合格の確率が高いのなら、みんながそれに追随するでしょうが、それを調査したデータは残念ながら見たことはありません。願掛けの効果って、あるのかないのかは不明です。ただ言えることは、自分の願いどおりの結果を得られる人は、最大限の努力を重ねていることと、周りの支えてくれている人々への感謝の念を胸に刻みながら毎日を送っていることではないかと思うのです。

「結果は付いてくる!」そう信じて、春の明るい自分の姿を想像し、前向きに挑もう!

170110年が明けました。受験シーズンもピークを迎えます。
今日は受験生の人たち向けに話をします。日常の話です。
最近、いつもどおり勉強をしているのに、親とケンカしてしまったことはありませんか。
また、逆にいつものように皆を応援してくれている人に対して、冷たい言葉を言ってしまったことはありませんか。
慣れとは怖いものです。親や友人など、そこにあるのが当たり前だと感じてしまうのです。
受験生の人は中学や高校、大学にそれぞれ進学するわけですが、
皆さんも何度も言われているはずです。
「進学すること、それ自体がゴールではない」と。

ゴールといえば少し話が変わりますが
恋人同士のゴールはいつでしょうか?
結婚?
結婚しても
「髪型を変えたね」「料理おいしかった」「お仕事おつかれさま」「誕生日おめでとう」
この辺の言葉を忘れたとき、
君たちの未来のパートナーはプンプン怒り出してしまうか、泣いてしまうかもしれません。
このような気づきや気遣いは意識していないと言葉として出てきません。
幸せは不断の努力の延長線にあるものです。

さて、受験生の皆さんにとっては周囲の環境もとても大切な要素です。
けれど、皆の親も周りの人たちも一人の人間です。気持ちは変化します。
応援してくれる人の変化に気づき、感謝の言葉を言葉にしてみてください。
それだけで君たちも勉強しやすくなるはずです。
それと忘れないでください。
進学はゴールではありません。
その先も努力し続けなければ幸せはつかめない。
きっと努力の過程の中に幸せがあるのです。

161226ルネサンス期の美の巨匠といえば誰が思いつくでしょうか。『モナリザ』で有名なレオナルド=ダ=ヴィンチが思い浮かぶかもしれません。しかしながら当時、ダ=ヴィンチよりも名声を得ていた人物がいます。存命中から「神から愛された男」と呼ばれたその人物の名はミケランジェロ=ブオナローティです。ルネサンス期の芸術家らしく、彫刻・絵画・建築・詩とさまざまな分野で優れた作品を残しています。『ダヴィデ像』や『天地創造』などが有名ですね。

美術史上最大の規模を誇る絵画が、サン=ピエトロ大聖堂の天井画『最後の審判』です。詩人ゲーテが、「人の成し得ることの偉大さをしりたければこの絵を見るがいい」といったことで知られています。その大きさは、四階建てビルの壁の面積に相当するといわれています(200㎡ほど)。これほどまでに大きな天井画はどのように製作されたのでしょうか。足場を組み、上を向いて描いたそうです。絵を描き始めた当初、人を雇って描かせたそうですが、仕事ぶりが気にくわず結局一人で描いたそうです。そのため完成まで4年の歳月を要しました。製作は相当過酷な作業だったようです。上に向かって描くという無理な姿勢で絵を描き続けたため体をおかしくしてしまいました。天井に描くため、体を弓のように反り返らせたため首の骨が曲がり、しかも絵の具がたれてきます。そのために目もやられたそうです。
『最後の審判』を見るとき、私たちはその圧倒的な迫力と美しさに目を奪われ、ミケランジェロの才能に畏敬の念を抱くことになるかもしれません。あるいは、「天才だ!」と思うかもしれません。「才能がある」、「天才だ」などという一言で片付けてよいのでしょうか。この製作の過程を知るとそのような疑問が頭をよぎります。たしかにミケランジェロは類まれな才能に恵まれたのは事実です。しかし、それと同じくらい情熱をかたむけ、苦しいことにたちむかっていたのではないでしょうか。すばらしいと思える“結果”は、毎日できることを継続した“結果”であるということです。

メジャーリーガーのイチロー選手がこう言っていました。「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道」だと。偉大な成果の裏には必ず努力があるということを忘れてはなりません。目標は果てしなく遠いかもしれませんが、いまできることを継続してやり続けてください。それこそが目標をかなえる唯一の手段です。そしてそれは誰もができる普通の積み重ねのです。

予断ですが、『最後の審判』の中にミケランジェロの自画像があるといわれています。天才と謳われたミケランジェロですが、生涯自分の容姿にコンプレックスを抱いていたようです。意外な姿で描かれています。気になる方は探してみてください。

161219メリー・クリスマス。もうすぐクリスマスですね。
私は敬虔な仏教徒ですので、クリスマスを祝うことはしませんが、メリー・クリスマスといえる国は素敵だと思います。アメリカでは他の宗教に配慮してハッピー・ホリデイズということが主流だそうです。
メリー・クリスマスといわないのではなく、他の宗教の祭りも認めるのが正しい姿勢だと思うのですが…。

アメリカの次期大統領のトランプ氏も以下のように言っています。
We’re going to start saying ‘Merry Christmas’ again!
(我々は再びメリー・クリスマスと言おう)

さて今月、我々仏教徒にとってとても大切な日がありました。そう成道会(じょうどうえ)です。
悩み続けられたお釈迦さまは35歳の12月8日、菩提樹の下で悟りを開かれ仏陀となられました。
ところが、仏陀は再度座禅をくんでいます。修行をしています。修行とは悟りを開くためにするのでは。仏陀は実は悟りを開いたわけではないのでは。いや、確かに悟りは開いていた。そして、更なる高みを目指したのだと思います。次に釈迦はその教えを弟子たちに広めていきました。

今勉強に苦しんでいるみんなに伝えたい。釈迦だって悩んだのだ。苦労したのだ。苦しんで当然だ。
目標のレベルに達したひとに伝えたい。釈迦はさらなる高みを目指したのだ。受験生なら、難関レベルに挑戦したっていいじゃないか。高校内容の先取りをしたっていいじゃないか。受験生以外でもテキストの応用に挑戦したり、次学年内容を先取りしたりしたっていいじゃないか。
そして、自分のやり方を後輩や勉強に苦しんでいる人に教えてあげて欲しい。能開生なら切磋琢磨して勉強に取り組んで欲しい。

能開弥栄。

161212英語のことわざに
◆Misfortunes never come alone.
「不幸は決して単独でやってくることがない」

というのがあります。要するに「悪いことや不幸なことというのは、たいてい立て続けにやってくる」
ということを表しています。いろいろなことによく当てはまるなぁと思わされますが、だからといって慰めてもらおうと不幸をアピールしていてばかりではあまりにも悲しいですね。

そういうものだと先人が教えてくれたのなら、それを胸に留めておき、もし何かが起きてしまったのなら、ひとつひとつ解決していけば必ず全てを解決できるんだと強い気持ちで対応するべきです。

こんなことわざもあります。
◆Rain before seven, fine before eleven.
「7時前に雨だったとしても、11時前には晴れているよ」

「悪いことばかりが続くものではない」ということですね。
決して能天気になることを勧めるわけではないですが、ものごとをポジティブに捉えることも必要です。

◆Today is the first day of the rest of your life.
「今日という日は、きみの残りの人生の最初の日だ」

このように、思い込みから自分を開放して、少し捉え方を変えてみることも必要です。
「“がんばれ、がんばれ”って、こんなにがんばってるのにまだ言うの?」
と思ってしまう自分がいたら、その捉え方を変えてみましょう。

あなたにとって一番大切な人がツラい状況にある時、あなたはどんな気持ちになりますか?
何とかしてあげたい、何かしてあげたい、でも何もできない、代わってあげることもできない。。。
そんな時にかける言葉が「がんばれ」だったりしませんか?
そして、その短い「がんばれ」には、「いつも応援しているよ」「どうかうまく行きますように」など、その大切な人への強い想いが込められていませんか?

特に受験生の周りではよく飛び交う「がんばれ」ですが、それぞれの人の熱く重い気持ちが込められているんです。サポートしてくれる家族の方々や友達、能開の先生の言葉をそんな風に捉えてみてください。

では、誰よりも強く熱く重い想いを込めてみなさんにこの言葉を贈ります。
「がんばれ!!!」

161205朝と夜の気温もグンと下がり、関東では初雪も降りました。いよいよ冬がすぐそばまで来ています。
冬と言えばスキー。先生が大好きなスポーツの一つです。冬のスキー合宿を心待ちにしている人も大勢いることと思います。

さて、先生がスキーを始めたのは幼稚園児の時でした。スキーが好きで、冬には近所の山に登って遊んだり、当時は学校でも体育でスキーがありました。それだけやればスキーが上手になるのも当然と思いますが、実はスキーが上手になるには秘訣があります。

それは転ぶことです。
転んで失敗をくり返すことで、スキーはドンドン上達します。先生も今までに何百回も転んだことで、スキーが上手になりました。
転ぶ=失敗は、なぜ失敗したのか、自分に教えてくれます。じゃあ次はどうすればいいか。上手くすべるにはどうしたら良いか。自分で考えて、自分の体に覚えさせていく訳です。

スキーでは転んでも、ずっと転んだままの人はいません。すぐに立ち上がり、またすべり始めます。先生はスキーから、失敗してもすぐ立ち上がる前向きな気持ちと、失敗するほど上手になることを学びました。
勉強も同じですね。常にテストで100点満点を取れる人はいません。まちがえたことをしっかり考えて、次に失敗しないためにはどうしたら良いか。前向きにとらえる人は点数も伸びます。

七転び八起き。七回転んだって、最後は立ち上がるのです。皆さんも転んでも立ち上がる強い気持ちと、次にチャレンジする前向きな気持ちを常に持って、いろいろな課題に立ち向かってください。

161128みなさん「ヤママユガ」を知っていますか?
ヤママユガは、クヌギやコナラなどの葉を食物として日本各地の広葉樹林に生息し、卵→幼虫→蛹→成虫と完全変態をする蛾の一種です。幼虫では4回ほどの脱皮を繰り返し、蛹となるときに繭をつくります。その繭からとれる生糸はとても丈夫で、色が薄いものはその強度を利用して、昔は釣り糸などにも利用されていたそうです。

成虫となるときに繭からどのように外に出てくるのでしょうか?
強固な繭を喰い破って、すんなりと外に出てくるのではありません。口のようなところから出る分泌物で繭を少しずつ溶かし、柔らかくなった小さな穴を足でかき分け、身をよじりながら長時間かけて出てくるそうです。
成虫となるために繭から出ることはとても大変なことなのですね。

では、出てくる前に繭を人工的にハサミで切るなどして、その手助けをしたらどうなるでしょうか? そのことを実験された方の報告によると、成虫での生存期間が、半分ほどになるものが多くなったとのことです。

受験生のみなさんは、憧れの志望校への挑戦が刻々と近づいてきており、今が本当に大変な時期だと思います。逃げ出したくなる気持ちが時々現れたりしている人もいるでしょう。でも、決して負けないでください。この山場を乗り越えることは、これからの人生において、とてもとても重要なことなのです。
ぜひ、自分の殻は自分の力でこじ開けてください。きっと、素晴らしい将来が待っています。