181210今日は、坂本龍馬のお話をしようかなと思います。坂本龍馬って何をした人か知っていますか?そう、「薩長同盟」の立役者というイメージが強いんじゃないですかね。本人は土佐(高知県)の出身です。侍の時代が終わる「幕末」の志士というやつですね。最後には京都で暗殺されてしまうのですが、いろいろとその足跡が全国に残されています。
坂本竜馬は長崎で日本最初の貿易商社と言われる「亀山社中」を作りましたが、その坂本龍馬が長崎について、こんな風に言っています。

『墓、坂、バカ』

長崎には墓と坂しか無く、バカしかいない。ただし、バカしかいないの部分は、「バカみたいにお人好しな人しかいない」という意味だという説もあるみたいです。実際にどのような意味で言ったのかはわかりませんが、これくらい極端な人間じゃないと時代の変わり目で名前を残すことはできなかったかもしれませんね。
もちろん話は、これで終わりではありません。先ほどもちらっと出てきましたが、彼が生きた時代はまさに、「時代の変わり目」でした。侍の時代が終わりに近づき、言葉通りに日本を変えようとしていたのです。
そんな坂本龍馬のまともな言葉、

『時勢に応じて、自分を変革せよ』

「時勢」とは時代の流れや変化という意味です。わざわざ説明しなくても、言葉の意味はそのままの理解で大丈夫です。大事なのは、君たちが生きているこの時代もまた「時代の変わり目」であるということです。身近なところでは、あの大学入試改革ですね。大学入試が変わるのは、社会が変わったからです。これから変わるのではなく、もう変わっています。

「まぁいっか」とか言ってないで、君たち自身も強く変わり続けよう。

181203皆さんは、“東大合格生のノートはかならず美しい”という本を知っていますか?
教室に本が置いてある、という人や、先生たちから話を聞いたことがある、という人もいると思います。ただ、この本が出たのは2008年です。十年一昔と言いますが、まったく聞いたことがない、という人のほうが多いかもしれません。
この本はベストセラーになり、この本がきっかけで東大生のノート(ドット入り罫線ノート)という今尚売れ続けているヒット商品誕生のきっかけにもなりました。
この本の中に、東大ノート7つの法則、というものが紹介されています。今回は、それを皆さんに紹介させてもらいます。

< 東大ノート7つの法則 >
1.とにかく文頭は揃える
2.写す必要がなければコピー
3.大胆に余白をとる
4.インデックスを活用
5.ノートは区切りが肝心
6.オリジナルのフォーマットを持つ
7.当然、丁寧に書いている
(文藝春秋社 太田あや著「東大合格生のノートはかならず美しい」より抜粋)

どうですか? 東大合格生のノートの法則と聞いて、すごい何か特別な方法が…、と思い浮かべた人もいるかもしれませんが、今日からでも即取り入れることができるぐらい、すごくシンプルな法則ですよね。やはり、凡事徹底という言葉があるように、勉強にしてもスポーツにしても、何事も、結果を出すためには当たり前のことを質高く行うことが必要ということでしょうか。
まずは形から入り、ずっとこだわり続けることで自分のものになり、その結果、本当の実力として蓄積されていく。そうやって培われた実力が、衆に抜きん出る結果につながる。その結果がこの本の例でいえば、東大合格ということなのでしょうね。
既にノートにはこだわりがあるという人も、自分のノートはとても人には見せられないという人も、成績アップ、受験合格、そして、将来の夢や目標の実現のために、あらためてノートのつくり方こだわってみてはどうでしょうか?そうすれば、十何年後には、今度は皆さんが、○○のノートはかならず美しい、といった本に取り上げられるような結果を出す人になっているかも知れませんよ。

1811262018年もあと1ヶ月となりました。12月末からは「冬期講習会」がスタートしていきますね。
能開の講習会は「宿題も多いし、睡眠時間も削られて嫌だな。」と考える人もいるかと思います。確かに通常1週間かけて行ってくる宿題を、翌日に向けて取り組まなければなりませんので、その大変さはよくわかります。なるべくならもっと効率よく、時短で学習効果が無いかと考える人も居るかもしれませんね。
しかし、実はこの「大変さ」こそが、皆さんを見えない部分で成長させているのです。

先日、テレビを見ていると「凍結解凍覚醒法」という手法を用いて、南国でしか栽培が難しいバナナを日本の岡山県で栽培している人の話が紹介されていました。なぜ、温帯地域の岡山県でバナナが栽培できるのでしょう。
その秘密は、植物の種子などを凍結解凍することにより、潜在的な能力を呼び覚まし、耐寒性や生育力に優れたバナナをつくり出すという「凍結解凍覚醒法」にあるそうです。

バナナは通常、植えてから1年半ほど経たなければ収穫できないそうですが、凍結解凍覚醒法で育てた場合は、なんと9ヶ月で収穫可能になるそうです。さらにバナナの量も通常は1株1房であるのに対して、4〜6房まで増加するそうです。
凍結解凍覚醒法では、種子などを一気に凍らせるのではなく一日に0.5℃ずつ温度を下げていきながら-60℃まで下げていきます。地球上に存在する植物は、氷河期を乗り越えてきたため、遺伝子情報の中に「寒さに耐えた記憶」が刻まれているのだそうです。氷河期と同じ条件を与えてあげることによって、寒さを乗り越える能力を呼び覚ます方法が凍結解凍覚醒法なのです。
さらに、その凍結から解凍された種子は、悪条件下で発芽しますので、何とか速く成長しようとするため、生育スピードも通常栽培のバナナよりも速いそうです。

どうでしょうか? 講習会の効果はこれに近いものがありませんか? もちろん受験生であれば受験のテクニックを磨くことも大事ですし、学力を高める効果は抜群にあります。ただ、講習会が春・夏・冬あることによって、通常ゼミに戻ったとき1週間分の宿題を1日で終わらせることに慣れている体は、講習会前以上の能力を発揮します。そして、新たに生み出した時間に、「自分なりの学習」を追加していくことで皆さんの学力がさらに高まります。

皆さんもこの冬を全力で乗り越えることによって、さらに強い自分と2019年出会えることでしょう。精一杯、冬休みがんばって下さい。

18111911月になり、秋から冬へ向かおうとしていますが、今はとても食べ物がおいしい季節ですね。
秋は、秋刀魚や松茸、栗などおいしいですよね。みなさんも、おうちの食卓に並んだ人もいるのではないでしょうか。

このように、その季節においしい食べ物のことを旬の食べもの言いますが、みなさんは「旬」という言葉を知っていますか。

「旬」という言葉を調べてみると、
①魚介類・野菜などが出盛りで最も美味な時期。
②物事を行うのに最適の時期。
③季節的に最盛である時期。

という意味があります。
また、さかのぼって語源を調べてみると
もともとは「10日」を意味する言葉で、月の「上旬」「中旬」「下旬」という言葉も1ヶ月を10日ずつで分けるという意味から来ています。
本来の読み方は「じゅん」と読むのですが、中国では「しゅん」と読むのが一般的だったそうです。

いろんな説があり、天皇の儀式を○○の旬と呼んでいたという説もありますが、本来はその食べ物が最も良い時期の10日をあらわす言葉だそうです。

ここで、みなさんにとっての勉強における「旬」は、冬の講習会になりますね。
受験生にとっては、最後の追い込みになりますし、それ以外の学年の人も1年の締めくくりの講習会になるので、今自分がやるべきことの「旬」を逃さないように、一緒に頑張っていきましょう!

181112『七不思議・・・ある地域や場所において起こる不思議な7つの事柄を指す』

と言うことで、今日はみなさんに先生が思う『能開・ホロン 合格にまつわる七不思議』を紹介します!

①あいさつをする生徒は合格する!?
能開生であれば、「あいさつ」は必ずできます。しかし、先生よりも先に「あいさつ」をする生徒は、伸びています。また、先生たちだけでなく、保護者の方・宅急便のおじさんなど、知らない人に自分から「あいさつ」する人は、さらに上をいくようです。

②栄養唾(ツバキ)のかかる生徒は合格する!?
「栄養唾がかかる」とは、「先生の授業を一番前で聞く」という意味です。授業1つ1つに対する意識が高いため、そのような現象が現れるのでしょう。

③行事参加の早い生徒は合格する!?
能開にはいろいろな行事があります。早くに参加を決意し、その行事へ向けた準備をしっかり行っていく人は、直前で決意した人よりも成績の伸びは雲泥の差があるようです。最初に参加を決意した人は、劇的な変化をいつもみせてくれます。

④3検を持っている生徒は合格する!?
漢字検定・英語検定・数学検定を意欲的に受験し、合格した生徒たちは大学受験に非常に有利なのです。「漢検は準2級」「英検は準2級」「数検は3級」までは、中学生までにとりたいですね。論理文章能力検定にも注目!!

⑤Webテストをする生徒は合格する!?
テキストの宿題も当然ですが、Webテストまでしっかりやる生徒は成功しているようです。通常テストの点数を上げるためにもWebテストは有効ですし、病気などで家から出られないときにも、ちょっとの時間で確認ができます。忘れずにやりきりましょう。

⑥ノートまとめをする生徒は合格する!?
「勉強のやり方」に代表される「ノートの作り方」。その中でも「ノートまとめ」を先生の指示がなくてもやる生徒は合格しています。今後は、中学・高校・大学入試のどれをとっても「記述力」は必要です。今後は、やる人とそうでない人の差は、もっとうまれてくるでしょうね。

⑦掃除を手伝う生徒は合格する!?
能開の先生たちが掃除するときに手伝ってくれる生徒は、なぜか合格します。先生と多く話をすることによって、いろんな情報を得たりするのでしょう。いわゆる「能開っ子」(能開に慣れ親しんでいる子)は、合格率が異常に高いのです。


以上、能開の七不思議でした。

「信じるか、信じないかは、あなた次第です」

181105みなさんは、日本について、どんなことをどのくらい知っていますか。能開や学校の授業で、工業や農業や水産業などを学習したこともあるでしょうし、受験生であれば、このビットキャンパスでたくさんのことを暗記していると思います。今回は、日々の学習とはちょっと違う視点から、日本についてのお話をしたいと思います。

先生には、以前カナダ出身の友達がいました。今は疎遠になっていますが、当時はいろいろなカナダの話を聞いたことを覚えています。その友達は、カナダのRed Deerという都市の出身です。直訳すると「赤い鹿」です。この街にある川のほとりで、けがをした鹿が死んでしまい、その血が川に流れて、川が血で真っ赤に染まったことから、この地名がつけられたそうです。その話、何度も聞かされました。

また、その友達は、日本人と結婚して、お子さんには「楓」と名づけました。カナダの代表的な木である「楓(カエデ/Maple)」からとったそうです。「Maple Leaf(楓の葉)」はカナダの象徴だそうです。カナダの国旗の真ん中にあるのは、「楓」の葉をかたどったものです。その友人は、カナダ人であることを誇りに思っていました。

みなさんは、日本の木と言われたたら、何を思いますか。「国木」というのは決められていないそうですが、「国花」は、「桜」と「菊」だそうです。では、「国鳥」は何だと思いますか。「鶴(ツル)」でしょうか、それとも「鴇(トキ)」でしょうか。「鶯(ウグイス)」と思った人もいるかも知れません。答は、「雉(キジ)」です。「意外だな」と思った人もいるかも知れませんが、昔話にも出てくるし、以前の一万円札にも描かれていました。

自分の国について、興味の持ったことは、とことん調べてみる。そこに新たな発見があるはずです。将来、外国の友達ができたときに、お互いの国のことや自分の出身地について語り合う。そんな場面が、みなさんにはきっとあるはずです。自分の国について誇りを持つということは、とても大切な心だと思います。

18102910月31日はハロウィンですね。
一昔前の日本では、あまりなじみのなかったイベントですが、最近はすっかり定着したようで街中では仮装している人も多く見られるようになりました。
そんなハロウィンですが、

①どうして10月31日なの?
②どうして仮装するの?
③どうしてかぼちゃなの?

と不思議に思ったことはありませんか?

①どうして10月31日なの?
2000年以上前に、ケルト民族の宗教のひとつにドゥルイド教というものがあり、その儀式のひとつのサウィン祭りがハロウィンの起源と言われています。
サウィン祭りとは秋の収穫を祝い、悪霊を追い払うお祭りだったそうです。
古代ケルトでは一年の終わりが10月31日とされていて、この日は日本のお盆のように死者の霊が家族に会いに来るといわれていました。

②どうして仮装するの?
死者の霊が家族に会いに来るといわれていましたが、日本のお盆とちがうのは、悪霊も一緒に来てしまうと信じられていたのです。そこで悪霊たちをおどろかせて追い払うために、仮面をかぶったりしたと言われています。そこから今の仮装する習慣が生まれたというわけですね。

③どうしてかぼちゃなの?
ハロウィンのかざり物と言われてすぐに思い浮かぶのは、三角の目とニヤッと笑ったようなオレンジ色のカボチャだと思います。「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるものですね。内側にはロウソクを立てて提灯となっています。
カボチャにはお守りとしての意味があり、カボチャの提灯は悪霊から守る番犬の役割があるそうです。また、カボチャの提灯は日本のお盆のように親族の霊の目印という意味合いもあるそうです。


ハロウィンと日本のお盆にこれだけ共通点があったとはおどろきですね。
どちらもご先祖様を大切に想う心、感謝の心が根底にあります。

日々寒さが増す中、受験が迫ってきていますが、家族の暖かいサポートが君たちを支えてくれることでしょう。
そんな家族への感謝の心を持ちながら頑張っていきましょう!

181022誰もが知っている故事成語に『百聞は一見に如かず』がありますね。
言葉通り、聞くだけではなく、実際に見てみないとわからないという意味です。
本日は、この故事成語の続きを紹介します。「続きとかあるの?」と思った人もいると思いますが、実はあるのです。
しかも、結構長いのが・・・

百聞は一見に如かず(聞くだけでなく、実際に見てみないとわからない。)
百見は一考に如かず(見るだけでなく、考えないと意味がない。)
百考は一行に如かず(考えるだけでなく、行動するべきである。)
百行は一果(効)に如かず(行動するだけでなく、成果を出さなければならない。)
百果(効)は一幸に如かず(成果をあげるだけでなく、それが幸せに繋がらなければならない。)
百幸は一皇に如かず(自分だけでなく、みんなの幸せを考えることが大事である。)

さいごは、自分ひとりの幸せだけでなく、他の人の幸せを考えようという教訓になっています。
本当に奥の深い故事成語ですね。

それでは、この故事成語を、皆さんの現状に置き換えて考えてみましょう。
皆さんのほとんどは、「勉強を頑張らなければいけない。」と思っているでしょう。
そう思うだけで、二行目まではクリアです。すばらしい!
しかし、『百考は一行に如かず』考えているだけでは意味がありません。具体的に何をどう勉強するのか計画をたてて行動に移しましょう。行動なしでは、何も変化しません。
そして『百行は一果(効)に如かず』その行動が結果に繋がります。
受験生としての結果は、志望校合格になりますね。
努力は必ず報われると信じて、精一杯勉強していきましょう。

ただ忘れてはいけないのが、『百果(効)は一幸に如かず』です。
志望校合格を、その先の幸せに繋げていきましょう。
能開の勉強は、「勉強の仕方」を学ぶものです。将来的に役にたつ勉強法や考え方を学ぶことが大切。そのことを忘れてはいけません。
そしてもう1つ、決して勉強を止めないことが重要となります。
『一つの成果=受験合格』かもしれませんが、『受験合格=真の幸せ』とは限りません。
進学した学校で、更に成長することが重要です。
そのためにも、『先のことを考えながら、今を生きる』その姿勢を忘れないで下さい。

181015学生時代の思い出は部活と入試が大きく印象に残っています。
小学生のときはサッカー、中学時代は野球、高校でバスケ、大学でもアメフトと様々な部活に取り組んできました。
当然、目指すものは勝利。そのために練習を励んでいました。
勉強も手を抜かず部活で遅くなっても塾に通い、入試に向けても必死になっていたと思います。
今思えば沢山の勝負をしてきたのですが、負けたのは数知れず、悔しい思いも沢山しました。

そんなときいつも思い浮かぶのが学生の頃よく読んでいた漫画の「スラムダンク」です。
バスケットにかける高校生が全国制覇に向けて頑張る、いわばスポ根漫画です。
主役の桜木花道率いる湘北高校のメンバーはとても個性的で学生時代の自分はとても興味を持って読んでいました。
その中でも思い出すシーンは、全国大会2回戦で高校バスケ界の頂点に君臨する山王高校との対戦です。歴代最高レベルといわれる高校生を相手に怪我をしながらも湘北高校は食らいついていきました。
そして最後まで諦めずごくわずかの差で勝利しました。

そのときの相手側の監督の言葉を今でも覚えています。

『負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる』

私は大学入試のとき、すべり止めの私立に落ちました。
途方に暮れていたころに国立大学の合格を知り、ものすごく喜んだことを今も鮮明に覚えています。
負けたから駄目なんじゃない。負けたから今やっている努力をやめるべきではない。

まずは挑戦し、たとえ負けたとしてもそこから学ぶことはとても大きいと思います。

さぁ、皆さん。もうすぐEXオープン模試がありますよ。まずは過去の自分に挑戦です。
努力を続けていればいつか桜は咲きますよ。

181009先日、深夜眠れなくてテレビをつけると、20年くらい前の映画が放映されていたので、何気なく見ていました。そのお話しは、主人公である天文学者が、地球外生命体とコンタクトを取るという内容でした。
あるとき、惑星からの信号を受信したので、主人公たちは「自分たちは文明を持っている」ことを証明するために、『素数』のリストを送信しました。その結果、異星人たちは「地球には知的生命体がいる」ということで、ある信号を送ってきます。解析すると、それは何かマシンの設計図が現れる事が判明。それは、地球外生命体と接触するための機械だったのです。
つまり、「地球人には『数』の概念があり、高度な文明を持っている」と判断され、接触をはかってきたのです。コンタクトが取れたのは主人公のみ。それをまわりに証明できなかったため、主人公は疎外されて終わるという話でした。

ところで、みなさんはこの『素数』というものを知っていますか?みなさんが最初にこれを目にするのは、小学5年生くらいでしょうか。
『素数』とは、1より大きい整数のうち、1とその数自身でしか割り切れない数のことです。2は一番小さい素数で、同時に偶数の中で唯一の素数です。3、5、7も素数ですし、89や2521も素数です。整数論というものによれば、1より大きいすべての整数は、素数の積(かけ算)で表すことができます。つまり、素数は正の整数すべての基本単位と言えるのです。たとえば、「6=2×3」、「54=2×3×3×3」というように。(ちなみに、こういった二つ以上の素数の積であるような数を、合成数といいます。)

「素数は無限にある。」このことを、エウクレイデス(ユークリッド)という人が紀元前3世紀(今から2000年以上も前)に証明しました。ところが、素数を求める方法を見つけることは、今も数学では最大の難問の一つとなっています。数学者たちは、すべての素数を計算で求めることのできる万能の公式を見つけられずにいますが、史上最大の素数の記録は今も破られ続けています(2016年12月時点では、2233万8618けたになるそうです。)。また、素数には「双子素数」と言って、3と5、11と13、101と103など差が2である素数の組があるのですが、これが無限にあるのかどうかも疑問となっています。
ですから、これらの難問を解くと『フィールズ賞(数学のノーベル賞)』を取ることになるかも知れません。
 
そもそも、『数』というものに何も興味や疑問を感じなければ、『素数』という考え方は生まれなかったでしょう。また、数学という学問も、もっと大きくいえば文明も科学も、こんなには発展していなかったでしょう。ちょっとしたことから疑問(好奇心)を持ち、探求を深め、続けていくと結果として大きなものになっていく。
みなさんも、ちょっとしたことでもいいので、好奇心をもって調べてみてください。普段の学習で言えば、受身にならず積極的に好奇心を持って、疑問に思ったことを調べてノートにまとめる。そしてそれを続ける。そうすれば、きっと飛躍的な成果が期待できますよ。