190722うちの家族は皆、サーモンが大好きだ。回転寿司に行ったら当然サーモンから頼むし、コストコに行ったらまずはアトランティックサーモンを確認し、購入後2日で食べきってしまう。いずれも輸入された生のサーモンだ。
ちなみに日本でも北海道で鮭は取れるが、「鮭児(けいじ)」や「時鮭(ときしらず)」などの高級魚で、あまりの高額さで簡単に口にできるものではない。また、生で食べる文化は元々日本にはなかったものだ。

では、なぜこのように気軽にサーモンを食べられるようになったのか。また、生で食べる文化が根付いたのか。その答えは日本のJICA(ジャイカ:国際協力機構)が行った、南米のチリとの国際協力の成果だと言える。

鮭は元々北海道やノルウェー、アラスカなど北半球に生息する魚だ。南半球にある南米チリに鮭は生息すらしていなかったことは想像がつくと思う。海岸の広がるチリ南部は農業に適した土地もなく、貧しい漁民が多かったそうだ。そこで、チリ政府は漁民の生活を豊かにするため、地形や気候を生かした鮭産業を根付かせたいと考えた。
そこで、1969年、JICAの前身である海外技術協力事業団(OTCA)の研修でチリの水産技術者が北海道を訪れ、1972年には日本の専門家がチリに派遣された。チリの鮭産業発展に向けて、チリの漁民と日本人技術者が協働し始めた。
まずは2万キロも離れた日本から鮭の卵を飛行機で運び、チリで卵からかえして川に流す。日本と同じように海で成長し生まれた川に戻った鮭を捕ろうと考えたのだが失敗に終わる。それでも諦めず、川に放さず人工的に育てる海面養殖に方向転換した。結果、この養殖への方向転換が大成功を収める。養殖に成功した後もエサの開発や病気対策など、日本の技術協力は続いた。日本企業の営業担当者も、日本市場にチリ産サケを売り込むために力を尽くした結果、チリは世界最大の鮭産業国家となった。

昨今の入試改革が目指す日本人の姿が垣間見える事例だ。

190716みなさんは家でテレビを見ている時に、家族の人に急に興味のないチャンネルに変えられたことはないですか?先生は何度もあります。

先生が小学生の頃、お父さんの仕事が休みの日曜日は、リモコンの所有権はお父さんにありました。夜になると野球の試合中継のチャンネルになることがよくありました。先生は他のチャンネルに変えるようお願いしてみますが、聞いてくれませんでした。
どうしてチャンネルを変えたいのか?それは野球の試合中継がおもしろくないからです。では、どうしておもしろくないのか?大人になった先生が考えてみた時に、ルールが分からないからなのかなと思いました。
例えば、テレビのスポーツ中継が野球ではなく。バスケットボールの試合なら、先生は観ます。「今のプレーすごかったなぁ」とか思いながら楽しく観ることができます。なぜなら、先生はバスケットボールを習っていてルールも分かっているからです。でも、これはバスケットボールの経験がない(ルールが分からない)先生の家族にはつまらなく感じるかもしれません。
小学生の頃の先生も同じです。野球のルールが分からなかったから、観ていてもつまらなく感じていたのです。今はルールも少しですが分かるようになったので、観ることがつまらないとは感じません。逆に知らないプレーが出てきたりすると、「今何が起きたの?」と周りに聞いちゃうくらい興味を持って観ていたりします。ルールが分かるだけでスポーツに対する捉え方がこんなにも変わるんですね。

「分かる」ってことは自分の視野が広がるきっかけになるのかなと先生は思います。分かることによってどんどん興味がわいてきます。「知らない」「おもしろくない」とあることと向き合うのをやめるのではなく、少しでも「分かろう」と努力してみませんか?意外とおもしろいことがあるかもしれません。

190708ちょっと前に流行ったとあるドラマで、「Let’s think.(考えましょう)」なんて言葉をよく耳にした人も多いのではないでしょうか。
考えるという行為は、みなさんにとってどのようなものでしょう?面白い・重要・面倒くさい・しんどいなどなどいろいろな意見があると思います。
 
先生にとっての“考える”は、自分をいろいろな意味でよい状態にしてくれるものです。
大きく分けると二つあるのですが、一つ目が、前向きに課題克服するときのレベルアップや、精神的な高揚感です。
例えば、ゲームをするとします。クリアできないステージがあるとき、攻略サイトなどを見てその通りに攻略する。確かに、クリアできた達成感はあると思います。でも、自分で考えて、あ~でもないこ~でもないと四苦八苦してクリアしたときには、ちょっとした興奮状態になったりしませんか?先生は、よくなっていた思い出があります。自分で考えることは、学習におけるレベルアップにもつながりますね。自分の中から絞り出した解法は、自分の力以外の何物でもありませんから

二つ目は、困ったときに冷静になれたり、選択を迫られたりするときの正しい判断につながります。
例えば、何かを選択するとき即決して失敗した経験はないですか?これがほしいと思って買ったけど、実はいらなくて後悔。先生もよくあります。しかし、何かを迷ったときに考えぬいて出した答えは、意外と納得できます。
また、一気に難題が降ってくると頭の中がパニック状態になりますよね。先生は、いつも“カオスや!”と言っています。それでも、考え続けるのです!すると人の脳って素晴らしいですよね。少しずつ整理していき、解決の道が見えてくるんです。あれは後でやればいい。これは省略しても大丈夫なんて感じで。もちろん、全部がうまくいくわけではなく時には、行き着く答えが当たって砕けろ、まぁなんとかなるかなんて時もあります。考えつくして出た答えが仮によくなくても精神的には意外と落ち着けるものです。(さとりみたいなものですかね)

考えるって素晴らしいことだと思います。答えが出る、出ないではなく、自分をレベルアップさせてくれ、よい状態にコントロールしてくれる大切な力だと思います。

みなさんもいろんなことに対して深く考えて、自分の人生を豊かにしていってください。

190701皆さんは、「プレゼント」という意味を知っていますか?クリスマスプレゼント? 誕生日プレゼント? そうですね。日本語にすると「贈り物」という意味があります。

さて、みなさんは、10年後の自分を想像することができますか。また、10年前の自分を振り返るとどう思いますか。先生は、10年前の自分を思い出すと、高校から大学に進学し、忙しい日々に追われていたなと思います。その時は、早く卒業して、好きなことをして楽しみたいと思っていました。勉強のストレスと、これからの希望が絡み合っていました。実際大人になってみると、大学時代は、あっという間に終わり、もっと頑張っておけば良かったと思います。

先生が、みなさんに言いたいことは、一番大切なものは、決してお金では買えませんということです。大切な人と一緒にいる時、目標に向かって頑張る時など、そういう時を本当に心から楽しんでほしいと思います。

皆さんには、色んな可能性があります。頑張れば何でも出来ます。目標や夢に向かって頑張る時、困難なこともあるでしょう。でも、継続は力なりというように、続けていけば、きっと大きな「プレゼント」に気づくはずです。頑張って下さい。

190624皆さんは車を運転しないのでわからないと思いますが、以前と比べて道を走っている車のスピードが遅くなったと最近先生は感じています。GWに痛ましい事故があってからそれが影響しているのかなあと思っています。
みんなで気を付けようということはすごく大事なことですね。車の流れなど社会的に大きなことを1人1人で変えることは可能だと思いますか?実際可能だと先生は思います。

金沢市の近江町市場の前の交差点で昔こんなことがありました。車は曲がるときにウインカーというものを出します。チッチッチってやつですね。本来30メートル手前から出さなければならないのですが、昔は右折するレーンの車がほとんど出さなかったんですよ。曲がる瞬間だけ出す感じでした。
先生は意地になって1人で出し続けていたらどうなったと思います?まず後ろの車がつられて出すようになって、それから1か月後にはほとんどの車が出すようになりました。

1人の力ではどうしようもない、例えば選挙に行かない大人もそう思っている人はいるのですが、社会を良くしていこうとする力が人間にはあると先生は思うのです。君たちにもその力を信じてほしいですし、実際社会を良くしていってほしいのです。
まず君たちが自分にも社会を良くする力があることを覚えておいてください。目には見えませんが結構すごい力なんですよ。

190617ついこの間「コンフィデンスマンJP」という映画を観に映画館に行って来ました。もともとはドラマが原作で、詐欺師たちが悪党をだますというようなストーリーで話題になっていますね。
先生が好きな小説でも、意図的に読者をだますようなテクニックが使われていることがあり、そのテクニックを叙述トリックと言います。
よく本屋さんで“最後の一行にあなたはだまされる”“2周目であなたは全てを理解する”というような帯を見たことがある人はいませんか。そういった本にはたいてい叙述トリックが使われています。
叙述トリックと言われても、ピンと来ない人が多いと思うので、例を一つ。
例えば、佐藤さんが第1章では小学生、第2章では中学生、第3章では高校生、第4章では大学生と成長していく、ごく普通の話があったとします。ただし、名前は呼ばれず、名字で呼ばれます。(ここがポイント)
しかし、突然第5章で佐藤さんは2人いたという事が判明します。
どういう事か、2人の佐藤さんをそれぞれ佐藤さんA、佐藤さんBとすると、実は第1章、第3章は佐藤さんAについてのストーリー。第2章、第4章は佐藤さんBのストーリーと、実は別々の佐藤さんのストーリーが交互に進行していたのでした。
これは名字が同じなら、同じ人物だという無意識の思い込みを利用しています。叙述トリックはそんな思い込みを利用するなどして、意図的に誤った解釈(ミスリード)をさせ、最後に種明かしをして読者に驚きを与えるテクニックです。
代表的な作品としては道尾秀介「向日葵の咲かない夏」やアガサ・クリスティ「アクロイド殺し」などがありますが、本を読みなれていない人には、学生が登場人物の話が多く読みやすい綾崎隼の作品をオススメします。
ストーリーがおもしろい本を読むのもいいですが、たまにはあっと驚きだまされるような本を読んでみませんか。
目に見えるもの(文章)が真実とは限りません。だまされるかどうかはあなた次第です。

190610今回は弘法大師(空海)を紹介しましょう。弘法大師(空海)といえば受験生なら「平安時代」「真言宗」「高野山」「金剛峯寺」と1発で答えたいところですが、今回は「書家」としての弘法大師を紹介します。

弘法大師は日本の書の名人とされる『三筆』の一人です。(三筆=弘法大師・嵯峨天皇・橘逸勢)弘法大師は、遣唐使として唐へ渡り仏教や書道を学んできました。そこで篆書や隷書、楷書、行書、草書(書道の書き方の種類)などたくさんの書の技法を習得しました。先生も書道を小さいころからずっとしているのですが、一般的に人間が習得できる技法は多くても3つほどです。ここからも弘法大師がいかにすごい人物であったかがわかると思います。

さて、みなさんは「弘法筆を選ばず」ということわざを知っていますか。辞書的な意味では「本当の名人は道具の良し悪しにとやかく言わず見事に使いこなすということ」とあります。実際のところ弘法大師は筆や墨、紙などを熱心に研究したといわれています。道具を研究し、そのうえで鍛錬に鍛錬を重ねていくうちに「弘法筆を選ばず」という名人の域に達していったのではないかと考えます。

最初からすべて完璧という人間は存在しません。少し得意、少し苦手程度からスタートしていきます。そんな得意や苦手をしっかり受け止めて、「じゃあどうする」と自分に向き合うことこそ成長の原点です。

みなさん、「勉強の名人」を目指してみませんか。じゃあどうやって始めたらいいのと質問もあるでしょう。忘れてはなりません。みなさんは能開生です。勉強の名人の「能開の先生」がそばにいます。どんなことでもいい。「勉強の名人」になるための方法や仕方を質問してみませんか。

190603もうすぐ暑い夏を迎えますよね。夏といえば「スイカ割り」「花火」「海水浴」など楽しいイベントがたくさんあります。でも先生は実は泳げません。だから、楽しみなイベントの中に「プール」や「海水浴」は入らないのです。でも、スキーは得意です。スキーは大好きです。だからもうすぐ夏ですが、スキーの話からしますね。

スキーが上達するコツは二つあります。一つは「姿勢」です。下手な人は後ろに体重がかかる、いわゆる「後傾姿勢」になります。怖いのでついついそうなってしまいますが、実は体重は前にかけた方が、曲がりやすいし止まりやすいのです。これからスキーを始める人、やったことがあるけどなかなか上手く滑れなかった人は、是非体重を前にかけてみてください。

もう一つのコツは「視線」です。下手な人は足元ばかり見て滑ります。ずっと平らな斜面なら、それでもなんとかなるかもしれませんが、途中のコブや障害物は突然目の前に現れることになり、対応できなくなり、すってんころりんところんでしまうわけです。

上手な人は常に視線は先を見ています。もうすぐコブがあるぞとなると、どうそれに対応するかあらかじめ考えます。むしろそれを楽しみます。連続するコブなどは「あのコブはこう対応し、次のコブのここを通って、次はあそこを通ろう」など。

勉強も同じですよね。定期テストやEXオープン模試や、もちろん入試はある日突然受けろと言われて受けるものではありません。予め日程が決まっていて知っているはずです。だったら次のテストに向けての対策はたてられるはずですよね。テストやいろんなことが目の前に迫ってから対応するのではなく、あらかじめ分かっているものならば対応を先に考えておきましょう。もしかしたらテストが楽しくなるかもしれませんね。

190527故事ことわざで「転ばぬ先の杖」という言葉を聞いたことはありますか?
転んでから(ケガをしてから)杖を用意しても何の意味もないですよ=失敗しないように万が一に備えて十分な準備をしておきましょう。という意味のことわざです。

先生はこのことわざをとあるゲームで知りました。(思い知らされました・・。)

先生が子供のころ、「トルネコの大冒険」というテレビゲームが流行った時期があり、先生も親に怒られるまでやっていた気がします。たくさんのアイテムをトルネコという主人公が持ち歩いて、モンスターを倒すときや、ワナがあったときにアイテムを活用して乗り越え、洞窟の奥に宝を探しに行くというシンプルなゲームです。

ただ、持ち歩くアイテム数に限界があり、大切なアイテムも持てないとあきらめることになります。強い武器などはあきらめきれませんよね。そんなアイテムの一つに「転ばぬ先の杖」がありました。強くもない杖なので武器などに比べると全く要りません。
しかし、トルネコは転ぶのです。洞窟内の石につまづいて。(笑)しかも、転ぶと持っているアイテムを地面にばらまくのです。「転ばぬ先の杖」を持っていると転ばないのです。
転んでばらまいた場合、だいたいは大変なことになります。

「強い武器を持ち、転ばないように祈るか。」「転ばぬ先の杖を大切に持つのか。」
子供のころの先生は悩みに悩みました。そして、先生は強い武器を選びました。
トルネコはやっぱり転んで大切な武器はモンスターにあたって壊れて消えました・・・。
「転ばぬ先の杖」は一生忘れられない言葉になりました。

大人になってから似たような言葉がたくさんあることを知りました。
「備えあれば憂いなし」
「段取り八分仕事二分」※ことわざではありません。

皆さんは先を見越していろんな備えはしていますか?
転んでから悔やんでもしょうがありません。先生はあの日の悔しさを良い経験として、
「すぐに必要になりそうなもの」・「大切なもの」・「大切なものを守るために必要なもの」とジャンルを分けて管理するようになりました。
学校のテスト・オープン模試・入試は「大切なもの」です。
「大切なものを守るために必要なもの」は何でしょうか。
後で後悔しないようにしてください。

190520最大で10連休だった今年のGW。旅行に行った人も結構いるんじゃないか、と思います。先生は旅が大好きなので、ちょっとだけお得になる情報を教えたいと思います。

先生は岐阜県に住んでいるのですが、新幹線を利用する場合は、名古屋から乗ります。名古屋から東京・品川の新幹線ですが、普通車指定席の場合、正規料金は片道11090円です。これが岐阜駅周辺の金券店では10300円程で売られています。790円お徳です。東京へ行ったら、新宿駅の西口ガード下辺りの金券店には同じ切符が9500円程で販売されているときがあります。これだと1590円のお徳。往復だと3000円オーバー!
GWは繁忙期と言って特別な期間で、このような切符は使えません。また、指定席が満席ということもよくあります。そこで自由席を使わないといけないことがありますので、自由席で座りたいなら、どの車両がベストか教えましょう。2両目(ひかりの場合は4両目も可)がベストです。奇数車両にはトイレがあるため、座席数が減ります。更に先頭と最後尾には運転席もあるため更に少なくなります。(1号車は縦13席、2号車は縦20席、3号車は縦17席)基本的には窓側が人気あり、B席(3列の真ん中)が不人気ですが、B席だけ他の席より2cm広いので、頭の片隅にでも。

「乗継割引」を使った裏技も紹介します。金沢からティエラの本社がある神戸市の繁華街の三宮に向かうとします。この場合、金沢駅から特急サンダーバードで新大阪か大阪まで向かい、そこから在来線(快速か新快速)で三宮に向かう、が普通ですが、あえて新幹線を使うことで総額を安くできます。新大阪までは特急で行き、新大阪から新幹線自由席で新神戸まで(1区間)行き、新神戸から地下鉄を使います。これで乗継割り引きが適用され、在来線の特急券が半額になります。新幹線を「敢えて」使うことで安くなります。サンダーバードは自由席だとすると、新幹線の特急料金を払ったのに片道300円ほど浮きます。凄いでしょ?

最後に、実は知る人ぞ知る切符、特別にとっておきの切符を紹介します。その名は「シャトル切符」。これは、先生が住む岐阜県と滋賀県の一部でしか販売されていません。大垣駅周辺の駅のみで販売されている切符で、大垣→米原→新大阪(米原~新大阪は新幹線自由席)の正規料金が往復10140円に対し、シャトル切符は6230円、と3910円もお徳です!名古屋から大垣まで来て、大垣からこの切符という使い方もできます。

他にも、ドリンクがついた「ぷらっとこだま」等もあります。色々調べて、こういうお得な情報を入手しました。調べるってやっぱ大切ですね。