200225

皆さんは「第六感」ということばを聞いたことありますか。人間には物事を感知する能力が5つあります。

視覚…目で見える感覚
聴覚…耳で聞く感覚
触覚…肌で触れる感覚
味覚…舌で味わう感覚
嗅覚…鼻で嗅ぐ感覚

この5つを五感といいます。科学的にも認められたもので数値に表すこともできます。

例えば視覚は視力検査などありますね。日本人は1.0程度ですがアフリカの人は5.0以上あるみたいですね。信じられない数値です。では、第六感とはどんなものでしょうか。

第六感とは五感以外のもので理屈では説明しがたいものらしいです。代表的なものにインスピレーション、勘、直感、霊感などがあるらしいです。霊感があって怖い…などよく聞きますが先生にはよくわかりません。

でも、この第六感には「空気を読む力」「空気をつくる力」「相手の気持ちを考える力」なども含まれていると思います。昔KYという言葉が流行りましたね。「空気読めない」の略らしいです。「空気読める」の略にもなりえるからはたまたよくわかりません。

ですが、空気を読む力・つくる力・相手を考える力は非常に大切な力なのではないかと思います。相手の立場に立って考える。大人になった今でもこれができる人とできない人に分かれているように感じます。コミュニケーション能力もこれが根源にあります。コミュニケーションに必要な語学やスキルは数値化できますが、これは数値化できません。

人は一人で生きているわけではありません。必ず誰かとコミュニケーションをとらねばなりません。相手の立場に立って考えることができればよりよい大人になれるのではないでしょうか。

200225

10月に入りⅡ期のゼミがスタートしてちょうど1ヵ月になります。能開の学習には慣れましたか。1週間の中で復習と予習に取り組む勉強は本当に大変だと思います。なぜそんなに大変なのかというと、能開が『鍛錬の場』だからです。“鍛錬”という言葉は、皆さんも漫画やアニメで聞いたことがあると思います。イメージ的に話をすると、主人公が能力を上げるために厳しい特訓をする時に使われる言葉です。

では皆さんはこの“鍛錬”という言葉の由来を知っていますか。

調べてみると、この“鍛錬”という言葉を現在のような意味で使われ始めたのは、江戸時代初期の有名な剣豪宮本武蔵が関わっています。宮本武蔵の有名な書物である「五輪の書」の中で、「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす」という記述が残されています。この武蔵の「鍛」と「練」という二文字を取って“鍛練”という日本語が生まれたと言われています。ただし、この中では「練」という文字になっています。

では、「錬」を使った“鍛錬”はどうなのかというと両方とも金偏が使われていることからも分かる通り金属に関係する事が基になっています。それは宮本武蔵も使っていた日本刀を作る工程の一部です。皆さんも映画や時代劇で見たことがある鍛冶屋が真っ赤になっている金属を叩き続けるあの作業の事です。無駄に叩いているように見えますが、あの作業にはとても重要な意味合いがあります。もともと日本刀の材料は「玉鋼」と呼ばれ、不純物が多く含まれています。“鍛錬”というのは、熱いうちに叩くことによってその不純物を取り除く作業になります。合わせて、その際に引き伸ばしては折りたたむという作業を15回程度繰り返すことで刀の強度を上げていきます。この作業が日本刀を世界一の強度にしていると言われています。時間をかけて、刀の強度を上げていくこの厳しい作業が“鍛錬”という言葉の意味に繋がっているのだと思います。

先生が能開は『鍛錬の場』であると言ったのは、ただ単に鍛える場であるだけではありません。皆さんの学習の中にも不純物つまり間違えている部分があります。先生たちは、能開の学習を通じて、間違えた勉強の仕方に指導を入れていく中で正しい勉強の仕方を身に付けさせていきたいと思っています。時には鬼のように厳しく叱ることもあるかも知れません。ただ、それは皆さんに正しい勉強の仕方を身につけてもらいたいと考えているからです。正しい勉強の仕方が身につけば、この先どんなに学習が難しくなったとしてもきっと乗り越えていくことが出来ます。

この『鍛錬の場』である能開の学習を乗り越え、自分自身を鍛え上げながら、日本刀のような未来を切り拓く“刃”になってほしい思います。

では、今週のゼミも一緒に頑張って学習していきましょう。

200225

今から数年前、ふと、教室に掲示してある夏合宿のポスターを見ると「北海道」の文字が目に入りました。
しばらくその文字を見ていると「あれ?北って漢字はこんな形をしてたっけ?」と思い、すぐに紙を持ってきて書いてみました。
「違う。形が違う……」目の前の紙に書いた北の形と、ポスターに書かれている北の形が違っていました。

全身から血の気が引いていくのが分かりました。小学校でこの漢字を習い、それからウン十年。漢字を間違えたまま覚えてしまっていたのか?間違いに気づかず今まで書いてきたのか?冷汗が止まりません。

急いで漢和辞典を持ってきて調べました。漢和辞典に載っているものも自分が書いていた形と違っていました。「なんてことだ……」その場に崩れ落ちそうでした。しかし、筆順のところをよく見ると、自分が書いた形と同じでした。
「間違ってはいないのか?」
その後、他の先生に「北」という字を書いてもらうと、さっき自分が書いた字と同じ形でした。そこでようやく北という文字は、「書いた形」と「印刷された形」が異なるということが分かりました。

人生で一番衝撃を受けました。

それはなぜか。今まで「北」という文字は何百、何千と見てきたはずなのに、「書いた形」と「印刷された形」が違うということに全く気づいていなかったからです。

気にも留めていなかったこと。
それが当たり前と思い、別のことを考えもしなかったこと。
身の回りにはそんなことがたくさんあるのかも知れません。
ちょっと立ち止まって、見方を変えてみると、今まで気づかなかったことに気づいたり、見ているようで見えていなかったものに出会えるかも知れませんね。

ちなみに君は「北」という漢字は「書いた形」と「印刷された形」が違うことに気づいていましたか?  日本人のうち、いったいどれくらいの人が気づいているのか?気づいていなかったのは自分だけなのか?秋の夜長に考え出すと眠れません(笑)

200225

9月も下旬。随分と過ごしやすい気候となりました。8月のあの暑さも遠い日のように感じます。昨日9月22日は秋分の日ということで、いよいよここから秋めいていきますね。受験生の皆さんは寒くなるほどに受験勉強に熱が入っていく時期でもあるでしょう。緊張感も日増しに高まり、時に視野が狭くなってしまい、イライラがつのったり、感謝すべき人に我儘をぶつけてしまうなんてことが、ひょっとしたらあるかもしれません。勉強の合間、ちょっと秋の夜長に空を見上げてみましょう。

今日9月23日がどんな日か皆さんはご存じでしょうか。今から174年前の今日、太陽系の第8番目の惑星である「海王星」が発見された日なんですね。

1846年9月23日にベルリン天文台のガレという人が海王星を発見しました。海王星はネプチューンと呼ばれ、なんとその公転周期は165年。地球の公転周期が1年ですから、いかに太陽から遠いかがわかりますね。さらに、星の質量は地球の17倍もあり、平均気温は-230℃、その大気中では風速600m/s、時速にして2200km/hもの風が吹いているそうです。もはや想像の域を越えます…。

今はインターネットが非常に便利な世の中になりました。海王星に限らず多くの星の写真を見つけることができます。目の前にある写真・画像を見て、そして、夜空を見上げてみましょう。

大きな時の流れの中で動いている星を見ると、今目の前にある受験勉強にも心に余裕を持って取り組めそうな気がしますね。

行き詰ったら、秋の夜長に空を眺めてみよう。

200225

withコロナの今年、私は休みの日を家で過ごすことが多くなりました。 ほぼ1日寝ていることもありますが、今まで以上に読書に費やす時間が増えた気がします。「まじめかっ!」とお思いでしょうが、実態は、中学・高校時代に読んでいた漫画を引っ張り出してきて朝から読み始め、気づけば次の日の朝なんてことも・・・(タッチ、めぞん一刻、スラムダンク、横山三国志etc.)。

そんな中、最近のブームに乗って、アルベール・カミュ(1913‐1960)の『ペスト』という小説を読みました。舞台は20世紀半ば、北アフリカ・アルジェリアの都市オラン。街中で大量のネズミが死に、人々が不審に思い始めた矢先、高熱に苦しみ血を吐いて死ぬ人が続出します。主人公の医師リウーはいち早く『ペスト』という感染症の症状であると診断、迅速な対応を医師会や行政に相談するのですが・・・。

興味がある人は、是非、続きを読んでみてください。個性豊かな登場人物が、予期せぬ感染症蔓延の中、思い思いの行動に出ます。そして、その様子が非常に多くの部分でコロナウィルス流行下の今の時代に重なることに驚かされます。この作品が発表されたのが第二次世界大戦終了後間もない1947年のことですから、まさしく「予言の書」と言うことができるでしょう。作品を読み、「自分だったらどうするか?」「この人がこんな事をするのは(言うのは)何故だろう?」などと様々に思いを巡らせることで、先行きの分からないこれからをどう生きていくか、自分なりの判断軸が持てるようになると思います。

『ペスト』に限らず古今東西の有名な著作には、生きていく上でのヒントがたくさん詰まっているのではないでしょうか?そういう意味で、世の中には「予言の書」がたくさんあるのだろうと思います。

また、難しそうな作品を手に取るのが億劫なのであれば、まずは国語の教科書に収められた短い文章でも良いでしょうし、マンガや絵本といったものでも読み方次第では得るものが非常に多くなるはずです。

読書の秋、到来―。何か面白い作品を見つけたら、是非、私にも教えて下さい。

200225

今年の夏休みは新型コロナウイルス感染症の影響で、とても短かったことと思います。今は第2波が早く収束してくれることを願うばかりですが、冬になるとインフルエンザの感染が始まりますから、それも気になるところですね。

ティエラニュース8月号で感染症を特集していましたが、皆さんは細菌とウイルスの違いを知っているでしょうか。どちらも肉眼では見ることができませんが、細菌は自分自身の力で増殖できる単細胞生物で、結核菌やブドウ球菌、乳酸菌などが有名です。

一方でウイルスは細菌よりずっと小さく、電子顕微鏡でしか見ることができない微生物です。自分自身では増殖できないので、他の生物の細胞に入って増殖していきます。インフルエンザウイルスやノロウイルス、風疹ウイルスなどが有名です。日本では50年以上発症していませんが、致死率ほぼ100%の狂犬病ウイルスというのもあります。

細菌やウイルスを含めた微生物は、空気中や水の中、土の中に無数に存在していますが、人間にとって必ずしも悪い存在ではありません。それどころか、人間の皮膚の上や体の中にもたくさん存在していて、悪い菌から守ってくれたり、消化を助けてくれています。私たち人間も微生物と共存することで生きているのです。

微生物は食べ物の発酵や腐敗にも関係しています。ところで、発酵と腐敗はどう違うのでしょうか。どちらも微生物の力で物質が変化する現象ですが、人間にとって有益(おいしくなる、長持ちする)なら発酵ですし、有害(毒になる)なら腐敗ということになります。

有益な微生物の例として、味噌、醤油、カツオ節、納豆、漬物などがあります。これらは微生物の力で食べ物をおいしくしたり、保存性を高めたりしています。皆さんが朝食で食べるヨーグルトやパンなども、微生物の力を借りて作られているのです。また、水道の水からカビ臭さを取り除いておいしく飲むことができるのも、高度浄水処理という方法の中で、微生物が有機物やアンモニアを分解しているからです。

私たちは微生物を直接見ることはほとんどできませんが、私たちの生活に深く関わっています。皆さんも身の回りにある微生物の存在を探してみませんか。

200225

今、はまって読んでいるジャンルの本があります。
「観相学」の本です。
「かんそうがく」とは顔だちや表情から、その人の性格・気質、また才能を判定しようとする学問です。

顔にはその人のすべての情報が表われると言われます。どんな情報が読み取れるかというと

  • 体力
  • 実行力
  • 想像力
  • 感情や考えを伝える力

などなど多くの情報を読み取ることができます。

ちなみに、日本語には「顔」に関する慣用句がたくさんあります。

  • 顔色をうかがう
  • 顔が売れる
  • 顔が立つ
  • 顔が広い
  • 顔から火が出る、などなど。

辞書や参考書で調べるとどれもコミュニケーションや感情・内面についての意味になっていることが分かります。相手とコミュニケーションを取る時は、まず相手の顔を見て何かを判断したり対応したりしますね。

新型コロナウイルス感染対策としてマスクの着用はとても大切なことです。でも、マスクの着用によって顔の下半分が隠れてしまい、なかなか相手の表情を読む取ることが難しい状況ですね。

ですが「目は口ほどにモノを言う」という言葉があるように、目を見れば現在の健康状態、感情などがわかり、目から得た知識が活用できていると、瞳が輝き出すと言われています。

特に視線に注目してみましょう。相手は話をする時にどこを見ているのでしょうか?例えば「左下」ですが、過去に見たものを思い出している時には、人間は左下に視線が向かいます。この場合は実際に見たことをそのまま正直に言っているそうです。

逆に「右下」を見る時は、人間は見たことのないことを思い描いており、実際にはない映像を創り出している可能性がとても高いということです。

Zoomをはじめ、オンラインでのコミュニケーション手段が増えてきました。直接会うから伝わる空気、感情があるかと思いますが、今こそ相手の目を見る「目」を養うことも必要なのではと思います。

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ブラジルにある世界最大の…と言えば、すぐに思いつくと思います。そう、アマゾンの熱帯雨林ですね。広大な森林地帯で、その呼吸によって多くの二酸化炭素を取り込み、地球耘温暖化を防ぐ働きにもなっています。しかしここの熱帯雨林で多くの火災がおきてしまいました。昨年の2019年は例年より30%増しの件数でした。

さて何故これらの火災が多くなったか?その理由を諸君も検討がつくと思います。以前より熱帯雨林地帯では焼畑による伝統的な農業が行われてきましたが、これとは別の理由で、今、森が焼かれています。

それは牧草地を作るために違法に熱帯雨林に火を放っているそうです。つまり牛を育てるためです。今、世界中の多くの人が牛肉を食べるようになっています。世界が多くの接触と情報を共有する中で、世界中が欧米化した食生活に変わりつつあるのです。

日本もそうです。50年前に比べれば魚介類より牛肉等を食べる人が圧倒的に多いです。豊かになった中国でも牛肉が食べられ始めました。みんなが牛肉をたべて、その原因で森が失われているのです。もちろん悪いことではないです。しかしその国その地域独特の食べ物もだんだん姿を消すことにもなっています。文化が変わろうとしているともいえます。

食文化という言葉もありますね。コロナウイルスが感染拡大している今、世界は余りに独自性つまり個性のようなものをなくし、世界中どこでも同じような文化や食生活になっていくことの弊害がみられます。難しいことですが、それぞれが独自の個性をもち、その上で世界中が協調する、仲良くなっていく、そんな世界も必要だと思います。

皆さんはどう思いますか?

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暦の上で立秋も過ぎましたが、まだまだ暑い日々が続きますね。
今年は、夏のイベントもなかなか開催できないで、花火大会も中止が相次いでいますが、将来に向けてこのままでは、とっても寂しいですね。
1日も早く以前のような生活が送れるようになるといいですね。

これからの世界は、私たちの行動によって「ツクル」ことになるのです。
漢字で「ツクル」という字を書こうとすると三種類あります。
じつは、それぞれの漢字に成り立ちの意味があります。

  1. 「作」という字は、人が木の枝を刃物で取り払っている様を表しています。つまり、木という素材に対し手を加えることで、これから小さいものや別のものを「ツクル」作業を表しています。
  2. 「造」という字は、つくりの部分に「告」(つげるという漢字)があります。この言葉から先祖や周囲の人に宣言して、自分一人では難しい大きなものを多くの人と協力して「ツクル」ことを表しています。
  3. 「創」という字は、へんの「りっとう」が刀を表し、今までにない新しいものを「ツクリ」出していくことを表します。

皆さんの「ツクル」の漢字は、どれになるのかな?

まだ寝苦しい日々が続きますが、そんな時に楽しい未来を作っていきたいか考えていくと、素晴らしい夢が見られるかもしれませんね。

大きな夢を持って、自分の未来をツクッテいこう‼

 

200225

皆さん、こんにちは。
長かった休校から、色々なことがようやく元に戻ろうとしてきています。
なかなか学校に行けなかったり外出できずに家の中で過ごすことは、楽なようで大変。
とくに再開してから元に戻すまではとてもきつく感じたと思います。

実は人の体には、なるべく今の状態でいようとする働きがあるのです。
暑くても寒くても体温が同じように、元の状態のままでいようとする働きで健康を守ってくれているのです。
これを「恒常性=ホメオスタシス」と言います。保健体育でも習いますよ。

生活習慣でも同じことが言えます。毎日同じような時間に目が覚めるというプラスのホメオスタシスもありますが、朝ぎりぎりまで寝てしまうとか、いけないと思いながらも夜遅くまで動画を見てしまうなどのマイナスのホメオスタシスもあります。

休校期間中、少しのんびり生活が続くとそれが当たり前になって体が覚えてしまったんですね。だから、急に戻そうとするときつく感じるのです。

同じような行動をしばらくしていると、それが当たり前になってなかなか変わらなくなる。プラスならいいけど、マイナスだと問題ですね。

例えば、ずっと家にいてゴロゴロするクセがついてしまった時、「いかんいかん。よ~し、今日からやるぞ~!」と思ってやり始めるのですが、2~3日するとソファーやベッドで「ちょっと休憩」が始まって、気が付いたらゴロゴロ生活に戻ってしまう。よくあることですね。これを三日坊主と言います。

このマイナスのホメオスタシスを打ち破る方法は、「強い刺激と仲間の存在」です。

スポーツでは、少しきつめの練習をしたりスピードを速くすることで成長していくように、勉強でも同じレベルばかりでなく難しい問題にトライしたり、たくさんの問題を短時間にできるよう挑戦したりという「刺激」が必要です。そのときに大切なのは一緒に頑張る仲間です。目標とする人を見つけてその人の行動とやり方を真似してみるといいですよ。

目標にして欲しい先輩たちも能開にはたくさんいますので、今度紹介していきますね。

この夏は、プラスのホメオスタシスを作る絶好のチャンスです。

いつもとは違う強い刺激がある生活を続けて、全国の仲間と一緒に良い習慣づくりをしていきましょう。初めはきついけど、その時に楽な方に行かないこと。みんなで励まし合って乗り越えたら、今度は自分が目標とされる人になっているかも。楽しみですね。