土日ゼミを終えての祝日で、このお休みを楽しみにしていた能開生もたくさんいたのではないでしょうか。
学習記録帳やatama+の短期目標を活用して予習復習の計画立て、計画通りに勉強。
実はそれぞれの言葉の持つ意味合いの違いに由来があるそうです。
みなさんは「コロンブスの卵」という言葉を知っていますか。
「コロンブスの卵」は、誰もが知っている簡単なことでも、最初にそれを成し遂げるのは難しいという意味で使われます。
この言葉が生まれたエピソードは、クリストファー・コロンブスが新大陸を発見した後に起こったとされています。
ある日、コロンブスはスペインで貴族のパーティーに参加した際に「ずっと西に行けば発見できるのだから新大陸の発見は誰にでもできることだ」と貴族たちに批判されました。
そこで彼は卵を取り出し、「この卵を立ててみてください」と貴族たちに言いました。
誰も成功しなかった後、コロンブスは卵の底を軽く潰して立てたのです。
これにより、彼は「簡単に見えることでも、最初に成し遂げるのは難しい」という教訓を示しました。
このエピソードには、私たちの日常生活における重要な教訓も含まれています。
新しいアイデアや方法を見つけることは、時には既存の枠にとらわれない発想の転換が必要です。
例えば、問題解決においても、従来の方法に固執せず、新しい視点からアプローチすることで、思いもよらない解決策が見つかることがあるのです。
最近、みなさんは大谷翔平選手の活躍を目にする機会が多いのではないでしょうか。
私は多くの偉業を成し遂げている大谷選手を見ると、メジャーリーグで数々の金字塔を打ち立てたイチローさんが、数年前にインタビューで答えていた言葉を思い出します。
「これからイチローさんのようなメジャーで活躍する日本人が出てくると思いますか」という質問に対し、イチローさんは「出てきます。なぜならメジャーで活躍する日本人のイメージが出来ているからです。僕がメジャーに行くときは日本人の外野手がメジャーで活躍した前例がなかったから。」と答えていました。
それだけイメージする力が大きな可能性を秘めていることと、先駆者として活躍する難しさを、私はこの言葉から感じました。
発想の転換とイメージすることの大切さ。
みなさんも普段の勉強や生活の中で意識してみてください。
「研究所」を読むとき、どのように読みますか。「けんきゅう『しょ』」?「けんきゅう『じょ』」?さて、どちらが正しいのでしょうか。
「○○所」の「所」の読み方については①「しょ」と読むもの②「じょ」と読むもの③両方の読み方があるもの の3つに区分されます。
さて、冒頭の「研究所」ですが、こちらの語は「両方の読み方があるもの」に区分されます。
このような2通りの読み方がある語については、地域による差があるようです。
西日本では「しょ」と読むことが多く、東日本では「じょ」と読むことが多いそうです。
これと同じことが人名にもあるようで、「中島さん」⇒「なかしまさん」・「なかじまさん」、「山崎さん」⇒「やまさきさん」・「やまざきさん」、ほかにも「中田さん」⇒「なかたさん」・「なかださん」といった例もあります。
西日本には「しま」「さき」「た」のような清音になる例が多く、東日本には「じま」「ざき」「だ」のような濁音になる例が多いという調査結果もあります。
そういえばサザエさんに出てくるのは「ナカ『ジ』マくん」。舞台は東京だなぁ・・・。
ただ、この話を知ったときに一番驚いたのは、名前の読み方の調査方法でした。
都道府県ごとに読み方の集計をし、清音・濁音のどちらが多いかを調べたそうなのですが、気の遠くなるような作業ですよね。
きっかけはちょっとした好奇心なのだとは思うのですが、それを実行に移す行動力には目を見張るものがありますよね。
これらの調査をした人たちのように、思いを行動に移す姿勢はぜひ見習いたいものです。
みなさんは「ヴァンデ・グローブ」を聞いたことはありますか。
「ヴァンデ・グローブ」は、フランスのヴァンデ県をスタート・ゴール地とした単独無寄港無補給の世界一周ヨットレースで、1989年から4年に一度行われています。
大嵐、酷寒など様々な過酷な条件の中で行われ、これまでの完走率は60%を切っているといわれています。
この過酷なレースで、2020年-2021年のレースでアジア人として初めて完走した白石康次郎さんの話を紹介します。
白石康次郎さんは、1994年に風力のみで走らせるヨットを単独で操り、史上最年少(当時)の単独無寄港無補給世界一周を達成しました。
その後、2016年にアジア人として初めてヴァンデ・グローブに出場しましたが、南アフリカ沖でマストが破損し、リタイアとなりました。
しかし、白石さんは諦めず、2020年に再びヴァンデ・グローブに挑戦します。
この時も序盤にメインのセール(帆)が強風で破れるアクシデントに遭いましたが、海上で約1週間かけて自力で修復し、レースに復帰します。
そして、出港から約3か月かけ完走することに成功しました。
白石康次郎さんは、冒険と挑戦の中で感じたことを様々な言葉で私たちに伝えてくれます。その中でも、以下の言葉が印象的です。
・動き出さなければ何も始まりませんが、動けば、夢は向こうから近づいてきてくれる
・僕が頑張ろうが頑張るまいが、自然はそんなこと考慮してはくれません。
同じように、どんなに完璧な準備をしたとしても、次に僕が世界一周できる保証はありません。
結果なんて誰にもわからないのだから、考えても仕方がない。
それよりも、やれることをやって、失敗したらそれを受け入れることが重要
・大切なことは大志を抱き、それを成し遂げる技能と忍耐と仲間を持つこと
これらの言葉は、「行動すること」「挑戦する勇気」「努力と仲間」の大切さを教えてくれます。
そして、これらのことは、いま目の前の勉強に取り組む生徒の皆さんにもとても大切なことです。
行動することで成長し、夢に近づけます。努力と仲間を大切にし、自分の大志を抱いてください。
9月に入り、新学期に合わせて新しい文具をそろえたという人もいるかもしれません。
先生は、大事なテストがある日は、いつも決まった鉛筆を使用していました。
三菱のハイユニという鉛筆です。
普段使っているものと比べて金色の線が入っていて、かっこよく、高級な感じがして好きだったのを覚えています。
もちろん受験の時もその鉛筆を持っていきました。
みなさんは鉛筆の歴史について知っていますか。
鉛筆の始まりは、16世紀のイギリスだそうです。
イギリスのボローデル山から黒いかたまりが見つかり、鉛筆の原料(黒鉛)となったそうです。
はじめは黒鉛を握って文字を書いており、手が汚れてしょうがなかったそうです。
そこで木で挟んだり、糸を巻いたりして使っていたそうです。
これが鉛筆の原型となったといわれています。
しかし、取れる黒鉛が少なくなってきたとき、ナポレオンという人の指示で、部下が工夫を重ね、黒鉛の粉と粘土を混ぜて焼き固める方法を発見しました。
これにより、濃さや硬さを調節できる鉛筆の芯が誕生しました。
今もこの技術を使っているそうで、みなさんの鉛筆やシャープペンシルの芯にもHやBの記号があると思います。
これは芯の硬さや濃さを表していて、自分の好きな硬さや濃さで文字を書くことができるようになっています。
文字に残す歴史は紀元前からありますが、鉛筆の誕生は、勉強方法の進化につながったと思います。
文字に残すという行為は、勉強の基本です。
学んだことをノートに書く、その際に自分なりに工夫してノートを作る。
Ⅱ期はさらに進化したノートを目指して工夫を重ねてみましょう。