気温が下がり、秋の気配が近づいています。
10月14日はスポーツの日でした!
土日ゼミを終えての祝日で、このお休みを楽しみにしていた能開生もたくさんいたのではないでしょうか。
今週のゼミ内容の〇×付け、復習を終えてから何をしようか計画を立てていたのではないでしょうか?
学習記録帳やatama+の短期目標を活用して予習復習の計画立て、計画通りに勉強。
大いに学び、大いに愉しむためにもメリハリをつけていきましょう!

皆さんに問題です。
「スポーツの日」がどんな祝日なのかは知っていますか。
昔は別の呼び方だったこの祝日は、どんな思いが込められているのでしょうか。

体育の日は、1964年の東京オリンピックの開会式が行われた10月10日を記念して、1966年に毎年10月10日を「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」体育の日として制定されました。
実は10月10日は東京で「晴れの特異日」と言われるほど晴れが多いとのこと。
運動には持ってこいの日ですね。

ではなぜ体育の日がスポーツの日に変更されたのか?
実はそれぞれの言葉の持つ意味合いの違いに由来があるそうです。
みなさんは、次の二つでは、どちらの言葉の方が楽しそうに感じますか?
「体育の時間です」と「スポーツの時間です」。
なんとなく、後の方が楽しそうに思えます。

「体育」という言葉は、体を成長させるための勉強や訓練などのイメージが強いのですが、「スポーツ」はより広い意味で、楽しむことや他者との交流を愉しむイメージが強く感じられますよね。
同じ活動でも言い方を変えるだけで、こんなに印象が変わるのです。
そんな言葉のニュアンスを受け止め、2018年に法律が改正され「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」願いを込めて、「スポーツの日」に2020年から祝日名が変更されました。

 体育の日が制定された1964年から今日まで、人々の生活、考えは大きく変わっています。
ですが、名前が変わっても、みんながスポーツを楽しみ健康であってほしい、という気持ちは変わりません。

使う言葉によって、伝えたいことも受け取り方も変わります。
例えば  「問題が解けない」ではなく「まだ解き方を見つけていない」。
「暗記が苦手」なら「どうやって覚えると効果的かな?」なんて言いかえてみてください。
「やらなきゃいけない」から「勉強を楽しもう!」……そんな気持ちに変えられそうです。
勉強の本質は「テストで点を取る」だけでなく、「新しいことを学ぶ楽しさ」にあります。
みなさんも楽しみながら様々なことにチャレンジしてくださいね。

今年2024年の9月17日は中秋の名月でした。
みなさんは「お月見」を楽しみましたか?
知らなかった、忙しかったと見逃してしまった人は、ぜひ今年の10月17日に夜空を見上げて月を眺めてみてください。
晴れていれば、月が地球に最接近して最も大きく見える「スーパームーン」が見られるかもしれません。
「花鳥風月」という四字熟語あるように、日本人は昔から自然をいつくしみ、詩歌や絵を描く題材にしたり風流を楽しんだりしてきました。
満月(=望月、明月)、三日月(=若月、まゆ月)、新月、十六夜(いざよい)の月、半月(=弓はり月)、上弦の月、下弦の月などなど、日本には月を指す言葉がたくさんあります。
アメリカではどうなのかと調べたところ、毎月の満月に名前があるようです。

1月はウルフムーン/狼月(真冬に食料がなく、狼が空腹で遠吠えをするから)
2月はスノームーン/雪月(雪の日が多い季節であるから)
3月はワームムーン/芋虫月(冬が終わり、土の中から虫たちがはい出てくるから)
4月はピンクムーン/桃色月(草花が咲き始める季節だから)
5月はフラワームーン/花月(色とりどりの花が咲く季節だから)
6月はストロベリームーン/苺月(イチゴの収穫期を迎えるから)
7月はバックムーン/男鹿月(「バック」は雄ジカ。雄ジカが角を落とす時期だから)
8月はスタージェンムーン/チョウザメ月(「スタージェン」はチョウザメ。豊漁の時期だから)
9月はハーベストムーン/収穫月(作物を収穫する時期だから)
10月はハンターズムーン/狩猟月(狩猟に適した時期だから)
11月はビーバームーン/ビーバー月(ビーバーが巣作りにいそしむ時期だから)
12月はコールドムーン/寒月(冬が到来する時期だから)

また欧米では「満月は人を狂わせる」と信じられており、満月の夜は犯罪や事故が増えるといわれています。
満月の引力が地球の潮の満ち引きに影響を与えるように、人間の体の中の水分に影響を与えるという説や、月の怪しい光に魅了されて興奮したり、沈んだ気持ちになったりするという説もあります。
そこから狼男の伝説などの物語の題材になったのでしょう。
他にも、ベートーベンの「月光」やドビュッシーの「月の光」などのクラッシック音楽をはじめ、ゴッホやミュシャの絵画などのモチーフになったりと、日本以外の国々でも月は愛されてきました。
月の満ち欠けが科学的にまだ解明されていない時代から、多くの人々が月に魅了されてきたことがわかります。

ところで、いつも元気で明るい活発な人を「太陽のような人」ということがあります。
周りを明るくし盛り上げる、みんながあこがれる素晴らしい存在だと思います。
でもみんながみんななれるものでもありません。
しかし「太陽のような人」になれなくても、「月のような人」もいて良いと、先生は思います。
目立たず物静かながら、穏やかに優しく見守ってくれる、一緒にいて安心できる人も素晴らしいと思います。
みなさんには無理せず自分の長所を伸ばして目指せる、周りの人を幸せにできる存在になってほしいと思っています。

みなさんは「コロンブスの卵」という言葉を知っていますか。

「コロンブスの卵」は、誰もが知っている簡単なことでも、最初にそれを成し遂げるのは難しいという意味で使われます。
この言葉が生まれたエピソードは、クリストファー・コロンブスが新大陸を発見した後に起こったとされています。

ある日、コロンブスはスペインで貴族のパーティーに参加した際に「ずっと西に行けば発見できるのだから新大陸の発見は誰にでもできることだ」と貴族たちに批判されました。
そこで彼は卵を取り出し、「この卵を立ててみてください」と貴族たちに言いました。
誰も成功しなかった後、コロンブスは卵の底を軽く潰して立てたのです。
これにより、彼は「簡単に見えることでも、最初に成し遂げるのは難しい」という教訓を示しました。

このエピソードには、私たちの日常生活における重要な教訓も含まれています。
新しいアイデアや方法を見つけることは、時には既存の枠にとらわれない発想の転換が必要です。
例えば、問題解決においても、従来の方法に固執せず、新しい視点からアプローチすることで、思いもよらない解決策が見つかることがあるのです。

最近、みなさんは大谷翔平選手の活躍を目にする機会が多いのではないでしょうか。
私は多くの偉業を成し遂げている大谷選手を見ると、メジャーリーグで数々の金字塔を打ち立てたイチローさんが、数年前にインタビューで答えていた言葉を思い出します。
「これからイチローさんのようなメジャーで活躍する日本人が出てくると思いますか」という質問に対し、イチローさんは「出てきます。なぜならメジャーで活躍する日本人のイメージが出来ているからです。僕がメジャーに行くときは日本人の外野手がメジャーで活躍した前例がなかったから。」と答えていました。

それだけイメージする力が大きな可能性を秘めていることと、先駆者として活躍する難しさを、私はこの言葉から感じました。

発想の転換とイメージすることの大切さ。
みなさんも普段の勉強や生活の中で意識してみてください。

「研究所」を読むとき、どのように読みますか。「けんきゅう『しょ』」?「けんきゅう『じょ』」?さて、どちらが正しいのでしょうか。

「○○所」の「所」の読み方については①「しょ」と読むもの②「じょ」と読むもの③両方の読み方があるもの の3つに区分されます。

  • 「しょ」と読むもの 区役所・市役所・裁判所・刑務所・事務所など
  • 「じょ」と読むもの 試験所・出張所・紹介所・洗面所など
  • 両方の読み方があるもの 作業所・製作所・発電所・相談所・保育所など

さて、冒頭の「研究所」ですが、こちらの語は「両方の読み方があるもの」に区分されます。
このような2通りの読み方がある語については、地域による差があるようです。
西日本では「しょ」と読むことが多く、東日本では「じょ」と読むことが多いそうです。

これと同じことが人名にもあるようで、「中島さん」⇒「なかしまさん」・「なかじまさん」、「山崎さん」⇒「やまさきさん」・「やまざきさん」、ほかにも「中田さん」⇒「なかたさん」・「なかださん」といった例もあります。
西日本には「しま」「さき」「た」のような清音になる例が多く、東日本には「じま」「ざき」「だ」のような濁音になる例が多いという調査結果もあります。
そういえばサザエさんに出てくるのは「ナカ『ジ』マくん」。舞台は東京だなぁ・・・。

ただ、この話を知ったときに一番驚いたのは、名前の読み方の調査方法でした。
都道府県ごとに読み方の集計をし、清音・濁音のどちらが多いかを調べたそうなのですが、気の遠くなるような作業ですよね。
きっかけはちょっとした好奇心なのだとは思うのですが、それを実行に移す行動力には目を見張るものがありますよね。
これらの調査をした人たちのように、思いを行動に移す姿勢はぜひ見習いたいものです。

みなさんは「ヴァンデ・グローブ」を聞いたことはありますか。
「ヴァンデ・グローブ」は、フランスのヴァンデ県をスタート・ゴール地とした単独無寄港無補給の世界一周ヨットレースで、1989年から4年に一度行われています。
大嵐、酷寒など様々な過酷な条件の中で行われ、これまでの完走率は60%を切っているといわれています。

この過酷なレースで、2020年-2021年のレースでアジア人として初めて完走した白石康次郎さんの話を紹介します。
白石康次郎さんは、1994年に風力のみで走らせるヨットを単独で操り、史上最年少(当時)の単独無寄港無補給世界一周を達成しました。
その後、2016年にアジア人として初めてヴァンデ・グローブに出場しましたが、南アフリカ沖でマストが破損し、リタイアとなりました。

しかし、白石さんは諦めず、2020年に再びヴァンデ・グローブに挑戦します。
この時も序盤にメインのセール(帆)が強風で破れるアクシデントに遭いましたが、海上で約1週間かけて自力で修復し、レースに復帰します。
そして、出港から約3か月かけ完走することに成功しました。

白石康次郎さんは、冒険と挑戦の中で感じたことを様々な言葉で私たちに伝えてくれます。その中でも、以下の言葉が印象的です。

・動き出さなければ何も始まりませんが、動けば、夢は向こうから近づいてきてくれる
・僕が頑張ろうが頑張るまいが、自然はそんなこと考慮してはくれません。
同じように、どんなに完璧な準備をしたとしても、次に僕が世界一周できる保証はありません。
結果なんて誰にもわからないのだから、考えても仕方がない。
それよりも、やれることをやって、失敗したらそれを受け入れることが重要
・大切なことは大志を抱き、それを成し遂げる技能と忍耐と仲間を持つこと

これらの言葉は、「行動すること」「挑戦する勇気」「努力と仲間」の大切さを教えてくれます。
そして、これらのことは、いま目の前の勉強に取り組む生徒の皆さんにもとても大切なことです。
行動することで成長し、夢に近づけます。努力と仲間を大切にし、自分の大志を抱いてください。

みなさんは座敷童を知っていますか?
座敷童は岩手県を中心に主にみちのく地方に伝わる神霊で、家の守り神とされています。
小さな子どもの姿をしており、夜中に物音を立てたり、遊ぶ声が聞こえたりするそうです。
座敷童のいる家は栄えるといわれており、反対に座敷童が去ってしまった家はさびれてしまうといわれています。
柳田国男の「遠野物語」には岩手県に伝わる逸話や伝承が多く収められており、座敷童の話もあります。
例えば、家の中で誰もいないはずの部屋から物音がする話や、二人の座敷童が去ってしまって家が寂れてしまった話などがあります。
「まんが日本昔話」にも、座敷童が去ってしまった村の富豪がさびれてしまったというお話があり、とりたてて理由もなく座敷童が去ってしまうことで家が滅びてしまうことに寂しさを感じてしまいます。

座敷童は岩手県だけでなく全国にいるといいます。
やはり岩手を中心としたみちのくに多いのですが、先生の住んでいる山口県にも座敷童に会うことができるという宿があります。
ネットで宿の口コミを見てみると、「夜中に足音がした」「写真にオーブが写った」「風もないのにボールが転がった」という不思議な体験が掲載されていました。
座敷童の宿をネットで予約し、口コミを調べたりするのもなんだか不思議な感じがします。
ちなみに、座敷童がいることで有名な岩手県の宿に泊ったことのあるという人に聞いたら、宿泊は一日3組限定だったそうです。

昔は人づてに伝えられていた座敷童の存在は、いまやインターネット上にも広がっています。
YouTubeにも座敷童の解説動画や座敷童がいるという宿に泊った体験動画がアップされています。
世の中が変わりこんな形で世間に広まっているなんて座敷童も想像していなかったことでしょう。

座敷童に会うと幸せになれるといいます。
お金持ちになったり、出世したり、素敵な人に出会えたりするそうです。
家の守り神だった座敷童が個人を幸せにする神様に変わっていっていることにも時代の移り変わりを感じます。
時代が変わっても座敷童が生き続けているのは、幸せになりたいという願いや、家や家族を大切にするという人々の思いに結び付いているからかもしれません。
あなたの近くにも、もしかしたら座敷童がいるかも……?

9月に入り、新学期に合わせて新しい文具をそろえたという人もいるかもしれません。
先生は、大事なテストがある日は、いつも決まった鉛筆を使用していました。
三菱のハイユニという鉛筆です。
普段使っているものと比べて金色の線が入っていて、かっこよく、高級な感じがして好きだったのを覚えています。
もちろん受験の時もその鉛筆を持っていきました。

みなさんは鉛筆の歴史について知っていますか。
鉛筆の始まりは、16世紀のイギリスだそうです。
イギリスのボローデル山から黒いかたまりが見つかり、鉛筆の原料(黒鉛)となったそうです。
はじめは黒鉛を握って文字を書いており、手が汚れてしょうがなかったそうです。
そこで木で挟んだり、糸を巻いたりして使っていたそうです。
これが鉛筆の原型となったといわれています。
しかし、取れる黒鉛が少なくなってきたとき、ナポレオンという人の指示で、部下が工夫を重ね、黒鉛の粉と粘土を混ぜて焼き固める方法を発見しました。
これにより、濃さや硬さを調節できる鉛筆の芯が誕生しました。
今もこの技術を使っているそうで、みなさんの鉛筆やシャープペンシルの芯にもHやBの記号があると思います。
これは芯の硬さや濃さを表していて、自分の好きな硬さや濃さで文字を書くことができるようになっています。

文字に残す歴史は紀元前からありますが、鉛筆の誕生は、勉強方法の進化につながったと思います。
文字に残すという行為は、勉強の基本です。
学んだことをノートに書く、その際に自分なりに工夫してノートを作る。
Ⅱ期はさらに進化したノートを目指して工夫を重ねてみましょう。

皆さんはディズニーランドに行ったことがありますか。
ディズニーランドは別名「夢の国」と呼ばれています。
それほど夢にあふれたキラキラした空間なのです。
行くたびに「行ってよかった!」「また行きたい!」と思わせてくれる場所です。
これは有名な話ですが、ディズニーランドでお掃除をしているキャスト(スタッフ)さんに「何をしているのですか」と聞くと「夢のかけらを拾っています。
」と答えてくれることがあります。
私が実際キャストさんに尋ねた時は「皆さんからあふれてきた、笑顔のかけらを拾っています」と答えていただいて、すごく感動したことを覚えています。

行ったことがある人は知っているかもしれませんが、ディズニーランドはお掃除が行き届いてとてもキレイです。
私も汚い場所を見たことがありません。
これはもちろんディズニーの魔法の力!!……ではありません。
ディズニーがいつも清潔に保たれているのは実は、“犯罪心理学”の考え方から来ているようです。

皆さんは「割れ窓理論」という言葉を知っていますか。
A市では、ビルの窓が小さく割れたのを放置していたところ、人々が「この街は整備されていない、窓が割れていても気にしない街なんだ」と認識し、他の窓がすべて割られ、多くの犯罪が起きてしまった、ということがありました。
このことから、アメリカの心理学者が「小さな犯罪・不正を放置していると、小さな犯罪が多く起こり、それに比例して大きな犯罪・不正が起こりやすくなる」と唱えたのが「割れ窓理論」とされています。
このことを受けて、A市は、小さなことも見逃さず、整備・修繕をしたところ、犯罪率がぐっと下がったそうです。

このことを応用したのがディズニーランドです。
小さな犯罪=「小さな汚れ、小さなごみのポイ捨て」に見立てて、それを見逃さず、きれいな状態を維持することで、その状態を保ち続けることができているというわけです。
ちなみに、お客さんも意識ができるように、ディズニーランドは9メートルごとにゴミ箱が設置されているそうです。

このことは別に、場所や空間に限られたことではなく、人間もそうなのではないかと思います。
小さな汚れ、小さな不正を許している人のもとには、のちに大きな問題がやってくる。
小さなことにも早く対処ができて「これくらい良いか」という弱い心を、自分が許さないことができたならば。
自分の夢・目標に近づける自分を常に作っていくことができるかもしれませんね。
良い人には良い人が寄ってきます。
良い機会に恵まれる自分になっていけるように一緒に頑張りましょう。

皆さん、この公式を知っていますか?
もし知っている人がいるなら、その人は超能力者か、先生の考えを完全に読み取れる人だと思います(笑)。
これは、「勉強するときに最も気をつけてほしい」と先生の考えをまとめた公式です。

種を明かせば、
R【result(結果)】=C【concentration(集中力)】×T【time(時間)】
「結果は、集中力とそれを持続した時間で決まる」という公式です。

言われてみれば確かにそうだと感じるかもしれません。
「そんなこと知ってるよ」と思う人も多いでしょう。

でも、実際にできていますか?
この公式は先生が考えたものではありません。
かつて能開で開催されていた「大学受験合宿・英語コース」で、先生の師が繰り返し話していたものです。
この合宿は、5泊6日で朝6時から夜の11時まで、ひたすら英語だけを勉強するものでした。
想像できますか?朝から晩まで英語漬けの地獄のような特訓です。
この鬼のような合宿は、勉強で結果を出してほしいという先生たちの思いから生まれました。

短期間で勉強の成果を上げるためには、1点集中、1科目集中で徹底的に取り組む必要があります。
多くの時間を勉強に費やしても成績が上がらない人がいるかもしれませんが、それは集中力が持続していないからかもしれません。
見た目は勉強をしているようでも、実際には他のことを考えていたり、ノートを開くのが遅かったり、書くのが遅かったりしていませんか?
集中力を持続できれば、学んだことが効率よく定着し、勉強のスピードが上がります。
何十時間も集中し続けることができれば、成績が上がらないはずがありません。

皆さんの中に講習会の宿題をただこなしているだけの人はいませんか?そんな人は、自分の勉強スタイルを見直してみましょう。
まず、何時間で宿題を仕上げるかをしっかりと決めてから勉強を始めます。
その時間は他のことを一切しない、とにかく集中する。
それを5科目すべてについて行いましょう。
最初は短い時間でも構いません。
徐々に集中する時間を伸ばしていきましょう。
最低1時間は集中できるように、日々努力しましょう。

1時間勉強→5分休憩→1時間勉強というローテーションができるようになれば素晴らしいです。
高校生になる頃には、2~3時間は集中できるようになりたいですね。
ちなみに、東大理系の数学の入試問題は、制限時間が2時間半です。
2時間半は集中せざるを得ないのです(笑)。

集中力を長時間持続させることは本当に難しいことです。
一朝一夕でできるものではありません。
ゼミの課題や講習会の課題をするときに、集中することを意識して少しずつ時間を延ばしていきましょう。

初めからうまくできるなら、能開に来る必要はありません。
試行錯誤が最も大切な勉強になります。

突然ですが、先生は中華が好きです。
和食もおいしいし、洋食もおいしい。
細かく分けて、イタリアンやフレンチもおいしくて好きなのですが、どれか一つを選べと言われれば、中華料理を選びます。

普段からおいしそうな中華のお店を探している先生は、一軒のおいしそうな店を見つけました。
看板の店名のところに「中国料理〇〇」と書いてありました。
最初は何も思わなかったのですが、「中華料理」と「中国料理」はどう違うんだろうと思い調べてみました。

ここで皆さんに質問です。
「中華料理」と「中国料理」、この二つの違いは何でしょうか?

似ているけど実はこの二つは違うものなのです。
簡単に言うと、「中国料理」は中国で提供されている料理(実際に食べられている料理)、「中華料理」は中国の料理を日本人向けにアレンジしたものや、中国で食べられていそうな料理(実際は食べられていない)のことを指します。
先生も調べてみて、初めてこの二つの違いに気づきました。
さらに皆さんに質問です。

次の料理は「中国料理」でしょうか、それとも「中華料理」でしょうか?
①中華丼
②天津飯
③エビチリ

さあ、答え合わせです。
①の中華丼は簡単ですね。
中華って名前にはいってますもんね。
そうです、これは「中華料理」です。
②の天津飯はいかにも「中国料理」っぽいですが、実は「中華料理」です。
③のエビチリも実は「中華料理」です。
実は3つとも中国にはない中華料理だったんですね。
先生はこれらの3つの料理は中国で食べられているものだと思っていたので、このことを知った時、結構驚きました。
ちなみに他にもあるので調べてみると面白いかもしれません。
皆さんも普段の生活の中で、気になることや興味があることはどんどん調べてみましょう。
楽しい発見が皆さんを待っていることだと思います。