10月に入り、秋の夜長に月がよく見える時期になりました。
突然ですが、皆さんは「中秋の名月」を知っていますか?
十五夜という言い方の方が、なじみがあるかもしれませんね。

「中秋の名月」とは、旧暦の8月15日の夜にみられる月のことで、毎年お月見をする風習があります。
旧暦は、月の満ち欠けを基準に、新月(月が完全にかけてしまう)になる日を各月の1日としていました。
(ちなみに、「1日」を「ついたち」と言うのは、「月が始まる日」=「月立ち」が「ついたち」になったと言われています。)
よって、毎月真ん中の15日はほぼ満月になります。「十五夜」という言葉は、旧暦の毎月15日の夜、または満月の夜という意味を持ちます。ですが現在では、十五夜といえば「中秋の名月」をさすものとして使われています。

「中秋」とは「秋の真ん中」という意味で、旧暦では7月から9月を秋としていましたので、旧暦の8月15日の月=秋の真ん中の月ということで「中秋の名月」と名付けられているのです。今年は9月10日の土曜日で幸運にもぴったり満月と重なりました。
(ちなみに来年は9月29日です。)

お月見は秋の農作物の収穫に感謝を捧げる風習で、お供え物と言ったら月見団子やススキですが、月見団子は月の形に似ているからなのでしょうが、なぜススキなのか皆さん疑問に思いませんか?ススキは秋の七草の一つで、本来は稲穂をお供えしたいところ、稲刈り前で稲穂がないため似ているススキを使うようになったそうです。そして、ススキは見かけによらず生命力が強い植物で、周りが焼け野原になっても地下茎が残っていますので、真っ先にゾンビみたいにわらわらと生えてくるのがススキなのです。(花言葉も強くて、活力・勢い・活気・元気など)

今年はもう過ぎてしまいましたが、来年の中秋の名月ではそんなススキの力強さや生命力を感じながらお月見をしてみてはいかがでしょうか?

先生は能開まで歩いてきていますが、時には颯爽と自転車できたいなと思う日があります。自転車を買おうかなと思って調べてみると、いや~、今の自転車はかっこいいですね。スポーツバイクというのでしょうか。スタイリッシュかつ速く走りそうなフォルム。色使いもおしゃれなものが多い。

先生は思いました。時代は変わったなと。先生が中学生や高校生の時は、ハンドルがどれだけアップしているかがかっこよさの基準でした。カマキリ型ハンドルと呼んでいた気がします。今はあまり見かけませんというか、ここ何年も見た記憶がありません。

スポーツバイクはかっこいいなと思いますが、先生がさらに興味あるのが「電動アシスト自転車」です。知っているよという人もいると思いますが、念のために説明をすると、電動アシスト自転車は、人がペダルを踏むと電動モーターがアシスト(補助)して、通常の力よりも小さい力で自転車が前進する優れものです。乗ったことはありませんが、先日TVで見る感じだと、坂道もラクラク上れるような感じでした。機能重視で考えて、これは電動アシスト自転車かなと思っています。

電動アシスト自転車には、注意しないといけない大事な点があります。それは、自分がペダルをこがないと自転車は動かないということです。電動モーターはあくまでアシストであって、乗れば勝手に自転車が前進するわけではありません。前に進むためには自分の第一歩が必要です。

スタートの第一歩を自分の力で踏み出さないといけないのは、皆さんの勉強に向かう気持ち(やる気)と似ていませんか。第一歩目は自分で踏み出さないといけません。だれかが何かをしてくれるわけではありませんし、気づかないうちに勉強がどんどん進むこともないのです。自分で「やるぞ」と思って第一歩を踏み出して勉強がスタートします。

やる気は、待っていても出てくるものではなく、自分で一歩を踏み出すことででるものです。いったん始めると、電動アシスト自転車のようにグーンとすすんでいきます。ただし、第一歩は皆さんが踏み出すのです!

普段皆さんが使っている言葉ですが、その中に地元の方しか通じない言葉『方言』があります。当たり前のように使っている言葉ですが、実際に地元を出て行くと『え!これも通じないの!?』というものがたくさんあります。

先生が高3の卒業間近に、県外の大学にいくことが決まっていた友達と、方言禁止ゲームをして、方言を先に使ったほうが罰ゲームというのをしながら一緒に帰ったことがあります。そのとき、2人がよく使ってしまっていたのが『○○かぁ~』でした。○○には形容詞が入り、寒い→寒かぁ~や、眠い→眠かぁ~など、先生が住む長崎ではおなじみの言葉です。

『方言使わんとか難しかぁ~』「ほら、また方言使った、罰ゲームね」みたいなやり取りをしながら帰ったのですが、実際大学生活が始まり、県外で生活してみると先生の予想を大きく越えていました。先生は、北海道の大学に進学したのですが、全く言葉が通じないのです。先生の言葉が伝わらないだけでなく、その大学の地方の言葉がわからないのです。

部活の先輩にごみを渡されて、「これ、投げといて」と言われ、ゴミ箱に投げたらめっちゃ怒られたし・・・(投げるは捨てるという北海道の方言です。)、マネージャーに『ごめん、これ直しとって 』といって渡した道具を「はい、直しておいたよ♪」といって修理されたこともあったし・・・(長崎では「片付ける」を「直す」といいます。この場合、先生は片付けておいてという意味で渡したのですが、マネージャーは少し破れていた道具を本来の意味の通り直してくれていました。結局先生自身でその道具を片付けました)。

さまざまな体験を通じ、先生は、言葉というものは相手に伝わらないと意味がない、だから相手にわかりやすい言葉で発言しようと意識するようになりました。普段のわかりやすい授業の原点はここにあるのでしょうね。笑

ここからキミたちも大人になっていくにつれて地元以外のいろいろな場所で過ごしていくかもしれません。それだけではなく、日本を出て世界に飛び出て行く子もたくさんいることでしょう。いろいろな言葉や文化に触れ、またいろいろな地方の友達を作ることで自分自身の価値観が変わり、一皮も二皮も剥けていくことでしょう。

それではみなさん、机の上を直して勉強をがんばって行きましょう!

2学期が始まって数日たちましたが、先生はこの時期がとてもわくわくします。食いしん坊だから食欲の秋!ではなくて。

先生が大学のころにやっていたアメリカンフットボールのシーズンが始まるのです。アメリカや日本など全世界でプロ、社会人、アマチュア問わず9月に始まります。9月から2月第1週のスーパーボウルが終わるまでの5カ月の間、熱戦が繰り広げられます。

ここで、ふと…残りのオフシーズン2月~8月までかなり長い期間何してるの? と思いませんか。実はこの期間、チームでトレーニングキャンプを行なったり、自主トレを行なったりします。

さらにはシーズン中に対戦相手になるチームの分析と戦術の確認だったり、選手によっては体力を向上させるため他のプロスポーツの試合などにも出ていたりします。アメフトと野球や陸上の複数のプロになっている人も珍しくありません。

華やかなシーズンとは対照的にオフシーズンでは地道なトレーニングと着実な戦略が練られています。輝かしい結果を残すシーズンにするためにはオフシーズンの過ごし方こそ重要とわかっているからなんですね。

皆さんにとってシーズンは学校や能開に通っているとき、オフシーズンは休みの期間や自宅にいるときです。オフシーズンつまり自宅でどれだけ頑張れるかでシーズンが輝かしい華やかなものになるかが決まりますね。

さぁ今学期も頑張っていきましょう!

日本一高い山は富士山。富士山の高さは3776mというのは知っている人も多いでしょう。では、富士山の大きさはどれくらいか考えたことがありますか。大きさ、つまり体積がどのくらいあるかという問題です。

そんなのネット検索ですぐに見つかるよ、という人もいるでしょう。では、問題を変えてどうやったら富士山の体積を測れるかを考えてみてください。以前、富士山の体積をどうやって測るかというコンテストが静岡県で開催されました。静岡県は富士山がある県ですね。

全国からはたくさんのアイディアが集まりました。静岡の高校生のグループは上空から見た富士山を細かく方眼で分けて、それぞれの高さを足していくという方法を考えつきました。高校数学でいう積分の考え方の応用です。また、紙で富士山の模型を作って、使った紙の量から体積を計算した人もいました。富士山の降水量から体積を求める人もいました。中にはスライスチーズで富士山のミニチュアを作って、それを溶かして計量カップに移して体積を測った人もいました。こんなアイディアとても思いつきません。

大賞に選ばれたのは、富士山を三角柱と三角錐に分割して体積を計算するというアイディアでした。これは、14歳の中学生が考えたものでした。ホールケーキのように切る方法、カステラのように縦に切る方法、さらには達磨落としのように横に切る方法やなども検討して、一番正確に測れる分割方法にたどりついたとのことでした。身近な生活のアイディアからスタートして数学の知識を組み合わせた発想がすごいです。

大人になると、疑問があってもすぐにネットで調べて答えだけを知って安心してしまうことがよくあります。ただ、これでは他人が発表した結論を知るだけで考える力は成長しません。物事についてなぜかなと考え、答えにたどりつく方法をいろいろ調べて試すことが、考える力を伸ばすと思うのです。

みなさんも「なぜ?」と疑問に思ったことがあればいろいろ調べて、どうしてそうなるのか考えてみてください。答えが出たらまた新しい疑問が生まれる。そういう探究心のある生き方は、日々の新しい発見がありきっと楽しいはずです。

ちなみに、国土地理院のメッシュデータから外周道路を境界線として平均断面法という方法で測定した場合、体積は227kmだそうです。これは長野県諏訪湖の水3776杯分!だそうです。

みんなは“マハリクマハリタヤンバラヤンヤンヤン”という言葉を知っていますか。

昔、流行ったアニメの主人公が唱える呪文です。すごく不思議な言葉で小さい頃に聞いて、今でも頭の中に残っています。その他にも、“ラミパスラミパスルルルルル”や“テクニカ・テクニカ・シャランラ”など耳に残るフレーズが多いです。

呪文というのは、登場人物が変身したり、相手を攻撃したり、別の場所に移動したりする時に使うもので、古くは千夜一夜物語(アラビアンナイト)の中にある「アリババと40人の盗賊」というお話に出てくる“開けゴマ”というのが有名ですね。実際に儀式等でも色々な呪文が唱えられています。呪文とは神秘的・呪術的な効果を持つと信じられている言葉のことで、日本では昔から言葉には不思議な力が宿っていると信じられてきました。それを言霊(言魂)と呼びます。声に出した言葉が、実際の生活に何かしらの影響を及ぼすと考えられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると悪いことが起こると信じられていたそうです。現在でもその考えは残っており、結婚式で会を終了するときに“終わり”ではなく“お開き”と言うことや、受験生に対して“落ちる”や“滑る”などの言葉を使わないといった風習があります。このような言葉は「忌み言葉」と言われ、色々な場面で使用する際に注意が必要となります。日本人は昔も今も言葉というものを非常に大切にしていることが分かりますね。

勉強においても言葉というのは非常に重要な意味を持っていると思います。授業開始の“おねがいします”や授業終了の“ありがとうございました”、配布物をもらうときの“ありがとうございます”など一つ一つの言葉にも色々な言霊が宿っています。相手に対しての敬意や感謝の思いをしっかりと込めて言うことが大切です。ぜひ意識して一つ一つの言葉を発してみて下さい。色々な部分で変化として表れてくると思いますよ。

Ⅱ期ゼミのスタートに当たって、言葉の話をしたのはみんなに気持ちを切り替えて新しいスタート切ってほしいと思ったからです。この夏、皆さんは講習会をはじめとした色々な行事で本当によく頑張ったと思います。その中で得た新たな知識や力とともに、学習する中で判明した弱点や不足している力など様々な課題が見つかったはずです。新たな目標や課題は頭で考えているだけでは何も変わりません。ぜひ言葉にして声に出してみて下さい。今の心(思い)は念になります。念じたことはやがて結果として現れるはずです。友達や家族、先生たちにⅡ期の目標を宣言して下さいね。一緒に叶えていきましょう。

それでは今週も元気よくあいさつして始めていきましょう。

「アルプス一万尺」という歌を知っていますか。
先生は、昔「せっせっせーのよいよいよい」という掛け声に続いて、この手遊びをどれだけ早くできるかという遊びをお友達としていました。
さてこのアルプス一万尺。これについて、いろいろ思い込みで勘違いをしていたことに大人になって気が付きました。知らない人がいるかもしれませんので、今日はアルプス一万尺の真実をお伝えします。

真実① 実はこの歌…
手遊びで遊んでいたと言いましたがその歌詞は「アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りをさあ踊りましょ」でした。
しかし!この歌には続きがあります。その続きですがなんと29番まであります。すごく長いですね。ちなみに先生の好きな歌詞は11番の「やまのこだまは かえってくるけど 僕のラブレター 返ってこない」です。いや、雄大な自然を想像していたのに突然のラブストーリー!?と驚けるところが好きです。

真実② アルプス山脈かと思ったら…
この歌、YouTubeなどで検索すると高確率でアルプスの少女ハイジに出てくるような、雄大な景色を背景に歌われています。なので外国の歌で間違いない!と思っていたのですが、なんとこれ、「日本アルプス」を歌った歌なのです。急に身近に感じますね。

真実③ コヤリの上で…
歌詞の中にある「小槍の上で」子供の時、私は「コヤギの上で」だと思っていました。
でもよく考えたらコヤギの上でダンスを踊ろうなんて非常に残酷な歌になってしまいますね。実はこの小槍、槍ヶ岳の山頂付近にある岩の名前なのですが、ロッククライミングの技術が無いと登れないような険しい岩です。また非常にとんがっているため、踊りを踊るのはほぼ不可能です。

これが真実です。どうでしたか? 全部知っていた人は少ないのではないでしょうか。
みなさんが身近に聞いている童謡ですが、実はこれほどの不思議な真実が隠されています。身近なものであっても、「これなんだろう」「これ不思議だな」と少し考えて、掘り下げて調べるだけで、もっと面白いことに気がつく可能性があります。

生活のことでも、勉強のことでも、「なんだろう」の気持ち、大事にしてください。
みなさんが思う、大発見や大発明も、その小さな「なんだろう」から生まれているかもしれませんよ。

みなさんは「ご朱印」を知っていますか?
令和の改元をきっかけに、「ご朱印」集めがブームとなり、「お参りしたら必ずご朱印をいただく」人が増えてきています。先生もそのブームに乗ってしまった1人です。
小中学生でご朱印を集めている・・・な~んて人はまあまあ渋い趣味を持っていますね。
ぜひ一度君のご朱印帳を見せてほしいです!!
〇〇カードみたいに交換はできませんが。

ところで、ご朱印とは神社やお寺で参拝した証としていただく「神様と仏様のご縁の記録」です。お寺や神社によって異なりますが、神社やお寺の名前、まつられている神様や仏様などのお名前、お参りした日付などが墨で書かれています。また、同じ神社やお寺がないのと同じように、ご朱印もデザインは一つとして同じものはありませんし、場所によっては複数の種類のご朱印があります。ちなみに比叡山は、特別期間限定もありますが、11種類あります。先生は、ご朱印マップを見ながら参拝し、残すところあと1か所となりました。
もともとご朱印は、巡礼者がお経を写したものを納めた証として授けられるものでした。しかし時代は流れ、最近では納めなくてもお参りした証としていただけるようになりました。

先生は歴史が大好きで、神社や寺をお参りしたり、古墳を探しに行ったりすることが一番の趣味です。神社や寺はこれまで数えきれないほどお参りしてきました。
これほど、ご朱印が身近なものになるとは思っていませんでした。

先生が初めてご朱印をいただいたのは、岩手県にある「中尊寺」です。
世界文化遺産に登録されていて、国宝第1号の一つに指定されている奥州藤原三代ゆかりの寺として有名ですね。金色堂には藤原清衡と、その子孫のミイラが保管されています。とても魅力ある場所です。

友人からご朱印をいただくマナーを教えてもらい、ドキドキしながら列に並びました。
ご朱印帳の1ページ目に書いてもらったときの記憶は忘れられません。

あれから数年経ちました。
今、この朱印帳はまもなく1冊が終わろうかとしています。
ときどきご朱印帳を開き、当時のことを思い出します。

今、夏期講習会の真っ最中です。
君たちのノートには検印と先生たちのコメントが書かれていることでしょう。
先生たちのコメントに励まされますよね。
頑張って作ってきたノートに書かれたコメント。うれしいですよね。
ぜひ自分の宝物にしていってください。
ノートには君たちの、先生たちの思いが込められています。

なかなか新型コロナウィルスの脅威が収まりきらない中、夏休みに突入し「どこかに行きたいな」と思う人も多いのではないでしょうか。早くいろいろな心配をせずに、気軽に旅行でも楽しめるようになってほしいと心から思う今日この頃です。

旅行といえば電車!ということで、今日は「電車のドア」についてお話しします。日常生活と電車という空間をつなぐドア。実はそのドアにはものすごくたくさんの技術が詰め込まれています。例えば新幹線のドア。厚さは約3.5㎝ほどだそうです。その厚さで、時には1トンを超える風圧(時速300㎞の車両同士のすれ違い)に耐えられるように設計されているとか。

では、それだけの力に耐えられるように使われている素材はというと…実は「アルミ」と「紙」なのです。確かに強い力にも抵抗できるようにしようと思えば、ほかにも有効は素材があるかもしれませんが、強いだけでなく「軽い」ことも重要なのです。そういう意味では、アルミは軽く加工しやすいので、新幹線の側面の曲面にも合わせやすいという利点があります。

ただ「加工しやすい」というのは「変形しやすい」ということなので、当然新幹線の走行時の風圧には耐えられません。そこで登場するのが「紙」です。紙と聞いて「大丈夫?」と感じる人もいるかもしれませんが、「ハニカム構造」というものを知っていますか?正六角形および正六角形柱が隙間なく並んだ構造のことで、紙で作れば軽いにも関わらず高い強度を誇るそうです。

ただし、これらの素材のお互いの特性を相乗的に発揮させるためには、2つの素材がピッタリとくっついていなければなりません。ただ、普通の接着方法では「金属の板にハニカム構造、つまり薄い紙を縦に接着すること」は困難です。しかし、ある会社がすでにその技術を実現させていたのです。

その会社は、「電車のドア」を作成している会社で、最初は「アルミ」と「ハニカム構造の紙」が接着できずに困っていたそうです。そういった接着剤が無いのです。そこでこの会社がとった方法は「接着剤を作る」でした。金属を専門に扱う会社が「接着剤の開発」を始めたのです。そしてそれを完成させました!

ただ、さらなる問題が…その接着剤を「上手に素早く塗る方法が無い」ということ。特殊な接着剤で粘着力が高いために、通常の「へら」ではムラができすぎて、どうにもうまくいかない…ということで、今度は「へらの開発」に取り掛かります。すごいですね。

そして、ついにへらも完成しました!この2つの開発が、現在の新幹線のドアにも受け継がれているそうです。ちなみに、今現在もこの会社の作る「新幹線のドア」は高いシェア率を誇り、その接着剤を塗る作業は「試験を合格した職人による手作業」らしいです。もしこの会社の人たちが「無い」=「無理」と思ってやめてしまえば、この技術は誕生しませんでした。

どうですか。皆さんの身の回りでも「無理だ」「できない」と思ってしまう状況は、勉強やスポーツ、日常の生活の中に突然出てくることはありませんか。でも「無理」「できない」は、そこで道が終わっているのではありません。「壁」があるかもしれませんが、実はその壁は壊したり飛び越えたり、あるいはよじ登れたりするもので、先に道が続いているかもしれません。

大切なのはチャレンジしてみること。そして、それを乗り越えた自分にワクワクすることです。きっとこの会社の人たちも「この技術がうまくいけば・・・」とワクワクしながら開発していたのではないかと思います。この夏が終わった後の自分を想像して、みなさんも目の前のことに積極的にチャレンジしてくれることを願っています!

みなさんが知っている昔話『桃太郎』についての話です。
みなさんはあらすじを知っていると思いますので、もはや説明する必要はありませんよね。
さて、この『桃太郎』についてですが、今日は違った切り口から考えていきましょう。

それは、『イヌ・サル・キジ、これだけの兵力で鬼退治は本当にできるのか?』
ということです。

まず、敵をよく知ることが重要ですよね。
鬼ヶ島には、どのくらいの数の鬼が生息しているのでしょうか。
『~ヶ島』というくらいですから、少なくとも200~400匹くらいは鬼が生息しているはずです。
このうち前線に出て戦うことのできる鬼の数はおそらく300匹くらいとしましょう。
そうです、イヌ・サル・キジの兵力ではちょっと勝てる気がしませんね…

ではみなさん、こう考えてみましょう。
イヌ、サル、キジ、これらの動物を少しずつパワーアップさせて、鬼ヶ島へ攻め込み、鬼退治ができそうな動物は何かを考えてみてください。

どうですか?良い動物は思い浮かびましたか?
『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』という
『向かう相手の実力や状況と自分の実力を正しく知ることで、負けない戦い方ができる』
という意味の超有名な言葉がありますよね?色々な所で聞いたことがあるかと思います。
ここからさらに応用して
『自分の実力をどこまでパワーアップさせれば敵に勝てるか?』
ここまで考えることが今のみなさんには必要なことなのです。

さあ、長い夏休みが始まります。
今年の夏をより充実したものにしていくためにも今日のこのお話を自分の目標や夢におきかえて考えてくれると嬉しいです。

…ちなみに先生だったら、
犬→ドーベルマン100頭、
サル→マウンテンゴリラ100頭、
キジ→鷹100羽
このようにパワーアップさせて鬼ヶ島へ攻め込みます。これなら勝てます!