先生は、今年ついに花粉症になりました。
これまでも花粉症かも?のようなことはありましたが、今年は明らかに「鼻水が垂れる」、「目がかゆい」、「くしゃみが止まらない」・・・。
これは間違いない、ということで市販薬も周りの先生に教えてもらって飲んでいます。

先生の母親もずっと花粉症に悩まされていました。
花粉の時期になると、特に目のかゆみがひどいらしく、重症のときは目が赤くなりすぎて、病院にも通っていたほどです。
先生の実家では、犬を飼っているのですが、「犬のお散歩」はその母親がしてくれています。
いつも当たり前のようにしてくれていたので全然気が付かなかったのですが、先日実家に帰ったときに、母親の代わりに「犬のお散歩」に行ったときに気が付きました。
花粉症の人がお散歩に行くと、ものすごくつらい・・・。
お散歩から帰った後の先生は鼻水の洪水で目がかゆくてたまりませんでした。

きっと、長い間母親は花粉症でつらい中でも何にも言わずに「犬のお散歩」に行ってくれていたんだろうな、と気が付いて申し訳ない気持ちになりました。
今後は家族みんな交代で「犬のお散歩」に行くことを決めました。
先生も頑張ります。

病気は病気になって始めて辛さがわかるそうです。
先生は自分が花粉症になってようやく、母親の辛さがわかりました。
また、母親の優しさにも気が付きました。
きっと周りにいる花粉症の方には親身になって接することができそうです。

花粉症ではない人は、花粉症の人の辛さはわかりません。
皆さんはまだ若いので、高齢者の方の辛さはわかりません。
皆さんは健康ですので、障害を持つ方の辛さはわかりません。
受験したことの無い人は、受験生の辛さはわかりません。
本気で勉強していない人は、本気で勉強している人の大変さはわかりません。

何事も経験することで気付きがありますね。
経験したことの無いくらい勉強してみるといろいろな事に気が付くかもしれません。
皆さんも頑張ってください。

そういえば、先生の家の実家の犬ですが、最近「犬のお散歩」に行った後、くしゃみをしています。
鼻水も垂れています。
もしかして犬にも花粉症があるのでしょうか?
積極的に、お散歩に行くことでまた一つ気付きがありました。笑

目標を持ち、人との出会いを大切にし、良い学年にしましょう。

新しい学年が始まりました。
皆さんはこの学年をどのように過ごそうと考えていますか?

まずは、前年度を振り返ってみましょう。
どんな1年でしたか?何が記憶に残っていますか?
そこから、この学年をどう過ごすのかを考えて目標を立てましょう。

目標を持って過ごすのとそうでないのでは成果に雲泥の差ができます。
昨年の振り返りから「ここを頑張ろう」とか「これを達成しよう」などと具体的な目標を決めまよう。
さらに、進級、進学したことにより自分のやれる範囲が広がる人もいると思います。
ワンランク上の目標に向かって挑戦する学年になるといいですね。

さて、様々な目標を決めると思いますが、そこに大きな影響を及ぼすだろうと思われるのは人との出会いではないでしょうか。
春はクラス替えや進学により新しい出会いのチャンスです。
まだコロナの影響も残っていますが、新しい出会いや今までのつながりを大切にして、良い学年だと記憶に残るような学年にしていきましょう。

人が(特に大人が)よく使うフレーズに「自慢じゃないけれど」というのがありますね。
この言葉が出たら、ほぼ間違いなく自慢話がその後に続きます。
他にも「誤解を恐れずに言うと」というフレーズは誤解を恐れているからこそ使うし、「友達の話なんだけど。。。」といって出てくる恋愛話は実は自分のことだったりします。
あと、「ワタシは天然だからぁ」と自己申告する天然キャラはニセモノで、周りの全員が「あのコは天然だ」と言っても「ワタシは普通」と本人だけは真剣に否定してこそホンモノの天然キャラです。
これは「酔っぱらっちゃったぁ」というのがニセモノで、ホンモノの酔っぱらいが「全然酔ってないから大丈夫」と言う―というのに似ているということも、大人になってからのために頭の片隅に入れておいてください。

という話はさておき、自慢ではないのですが先生は高校生時代に模試の英語の成績で校内1位を3年間守り続け、都道府県内でも英語だけは常に成績上位者として名前が掲載されていました。
誤解を恐れずに言うと、何か特別な勉強をしたワケではありません。
でも、とにかく英語は得意でしたし今はそれが仕事にも思い切り活かされています。

ただ、中学校時代の英語の成績はむしろ平凡でした。中1のときの成績は5段階評価で3だったし、中2で4に上がって中3では5を取れましたが、「得意」という自覚まではなく高校で上位を取れるとは思っていませんでした。
それでも高校に入って最初のテストで良い点を取ったことで自信を持ち、その後必死にがんばった憶えはあります。

どうして英語ができるようになっていったかを振り返ってみると、成績上昇の時期と関連することがひとつありました。
先生は中2の頃から洋楽にハマって毎日英語の曲を聴き、歌詞を確認し、曲に合わせて歌っていました。
「歌詞を見なくても歌えるようになりたい」「キレイに発音したい」「英語を日本語に訳すより英語としてそのまま捉えたい」という想いで歌っているうちに、歌とは関係のないテストの英語の点数が上昇していったのです。

さて、この春もみなさんの先輩たちが努力を継続した末に数々の難関大学へと進学し、その背中で「こうやってがんばれ」をキミたちに示してくれていますね。
そのなかでも圧倒的な英語力を誇る生徒や急激に英語の成績を伸ばした生徒に「英語ができるようになる一番の方法は?」と訊いてみるとほぼ全ての生徒の口から【音読】というキーワードが出ます。

そしてその【音読】のコツは「手本がある」が前提で「手本の発音をそっくり真似る」「スピードも手本に合わせる」「文を見なくても言えるようになるまで繰り返す」と言っていました。
これを聞いたとき、先生が中学生時代に家族にうるさがられてもがんばって歌っていたあの歌がまさに【音読】であり、成績上昇のカギは実はこれだったのだと確信しました。

音読だけで成績が上がるなんて信じられないと思うあなたこそやってみましょう。
英語の成績を上昇させるには音読!
先生だけではなく数々の優秀な先輩たちもそれを証明しています。
「新学期から」などと自分にとって都合の良い時期を探すのではなく、今すぐrestart! そして毎日少しずつでもいいから継続しましょう!

ところで先生はよく人に「変わっている」と言われるのですが、非常に残念なことに先生自身にもその自覚があります。
冒頭で話した通り、それはホンモノのユニークさではない証明となってしまうのでとても残念です。
そして、全く関係ないですがつい最近先生は誕生日を迎えました。
またひとつ増えた年齢から目を逸らさず、半世紀以上生きてきたこの人生が終わるその日までホンモノになるための道のりを歩んでいく決意をしたところです。
何ごとも極めることが重要です。共にがんばりましょう!

終わりは始まりで、始まりは終わりの始まり

この言葉をみなさんは聞いたことがありますか?
最近はモンストやエヴァンゲリオンなどでも使われている言葉です。

学校もあと1週間余りで3学期が終わります。
もうすぐ1年が終わるわけです。
「終わり」であると考えると、暗い感じがします。
しかし、当然ながらみなさんの生活が終わるわけではありません。
今の学年が終わり、次の学年になるだけです。
すべての「終わり」は「始まり」と言い換えることができます。

みなさんも学年の区切りがあることで、気持ちもリセットして、新しい道を歩むことができるようになります。
正月に背筋がしゃんとして、何かわくわくする感じと似ていますね。
「始まり」であると考えることで、今までとは違った風景が広がり、過去を踏み台にして、ステップアップするイメージを作れます。

気持ちもリセット、生活リズムや生活態度もリセットして、春休みに向かいましょう!
きっと次の学年ではいいことが起きますよ。

みなさんは小田凱人(おだ ときと)という名前を聞いたことがありますか。
先日、引退を表明し、国民栄誉賞の受賞が決まった車いすテニス界のレジェンド国枝慎吾さんの後継者として期待されている弱冠16歳の選手です。

TVの報道番組のスポーツコーナーで取り上げられていたのを見て初めて小田選手を知りました。

彼は小学生の低学年までサッカー少年でチームの中心選手、将来の夢はプロのサッカー選手でした。
そんな彼が9歳の時、左足に骨肉腫(骨のがん)を発症します。
12時間にもおよぶ手術とその後の17回にも及ぶ抗がん剤治療により一命は取り留めますが、股関節に人工関節を埋め込み左足には後遺症が残りました。
9か月に及ぶ懸命なリハビリにより車いす生活にまでこぎつけましたが、当然サッカーは諦めざるを得ませんでした。

そんな彼が病室で見た、国枝選手のロンドンオリンピックの決勝戦での映像が彼のその後の彼の人生に大きな生きる力を与えました。
感情をあらわにして戦う国枝選手をかっこ良いと思った彼はお年玉をはたいてテニスラケットを購入しベッドで素振りを始めました。
抗がん剤治療は大人でも根を上げることが多い中、彼はベッドの上で毎日トレーニングをしていたことに担当医は驚いたそうです。

小田選手はとにかく早く退院して車いすテニスをやりたい一心だったと当時を振り返っていました。

9か月後、退院した彼はすぐに車いすテニスにのめりこみます。
テニスをすることは彼にとって生きることそのものであり、支えてくれる両親への恩返しでもありました。
ところが11歳の時にがんが肺に転移し、再び抗がん剤治療を受ける闘病生活が始まります。
「人生、そんなに上手くいくはずがない、けど、きっとこの試練を乗り越える」という思いだったそうです。

その後、彼は史上最年少14歳11か月でジュニア世界ランキング1位になり、翌年15歳でプロ選手に。
16歳で初めてグランドスラムという世界最高峰のトーナメントに出場し、世界ツアー最終戦で優勝と輝かしい成績を修めています。

プロという勝負の世界に身を置きながらも、おしゃれや音楽が好きな普通の高校生でもある彼は「病気と闘っている子どもたちのヒーロー的な存在になれるような選手」を目指しています。

この放送を見ながら、幼い時に信心深かった祖母に教わった言葉を思い出しました。

「人は生まれるときに、仏様に志願して生まれてくる。そのときにこの世で試練が与えられることを告げられるが、障害を持つ者も、それを承知で、それでもこの世に生まれ出てくる、だから根性が据わっているのだ」と。
パラスポーツを見るとき、多くの人が感動し賞賛し拍手を送ります。
しかし、それは障害を持つ彼らに敬意を示すだけでなく、志願して生まれてきた彼らの思いと生きる力に共鳴するからだと思います。

小田選手には車いすテニスでぜひ輝いて欲しい。
そのことが病気と闘う子どもたちだけでなく、世界であらゆる困難に対峙している人々に勇気を与え、大きな希望となります。

2月28日に、外科医の米田あゆさんが宇宙飛行士候補者に内定したことがニュースになりました。
米田さんは4月から基礎訓練を開始しますが、順調にJAXAで宇宙飛行士に認定され、宇宙船への搭乗が決定すれば、向井千秋さん、山崎直子さんに次ぐ3人目の日本人女性宇宙飛行士が誕生する見込みです。

ところで日本人女性2人目の宇宙飛行士になった山崎さんは、候補者に選ばれてから実際に宇宙に行くまでに、なんと11年の時間がかかりました。
そこには厳しい訓練期間の他に、スペースシャトル・コロンビア号の事故による宇宙計画の見直しなど様々な要因がありました。

訓練を続けても本当に宇宙に行けるかどうかわからない「先の見えない状態」は、山崎さんにとって本当に苦しかったそうです。
それでも1%のチャンスに期待してアメリカやロシアで厳しい訓練を続け、何とか宇宙に飛び立つことが出来たのです。

皆さんに配布された「ティエラ環境保護活動レポート」にも「宇宙から眺めると地球は一つの宇宙船です。理屈抜きにストンと地球も一つの生物なのだと感じました」という山崎さんの言葉が紹介されています。

山崎さんが感じた先の将来が見えない不安は、皆さんも感じることがあるでしょう。
あと何回練習すればうまくなるのか、いくつ問題を解けば成績が上がるのか、その答えを知る人は誰もいません。
時には苦しさに気持ちが負けて、くじけそうになることもあるでしょう。
でも、もう少し頑張ったその先に、成長のチャンスがあることは確かです。

さあ、あと1回、あと1問、少しだけ勇気を振り絞って、前に進んでいきましょう。

皆さんはお裁縫は好きですか?先生は学校の家庭科でもあまり得意ではなかったので、今でもたまにお裁縫をする必要がある時は、ちょっとドキドキしながら針を使っています。

今はミシンもあるし、針と糸を使ってお裁縫をする機会は少ないですが、昔の人にとって針仕事というのは今よりもっと日常的で、着物や布団など、生活に必要な様々なものを自分たちで縫ったり直したりしていました。

日本では、そんな風に暮らしの道具として欠かせないものだった針を、丁重に供養する「針供養(はりくよう)」という行事が今に至るまで行われています。
必ず12月8日と2月8日のいずれか、または両方の日に行われるのですが、なぜその2日間に行うのかは、ちゃんと理由があるので、興味があれば調べてみてください。

具体的に何をする行事かというと、折れたり曲がったり錆びたりして使えなくなった針を、豆腐やこんにゃくなど、柔らかいものに刺して、神社やお寺に納めます。
「なぜ豆腐に?」と思いますよね。
豆腐にいっぱい針が刺さっている様子はちょっと面白いのですが、これは幾度となく布などに刺されて働いてきた針に、
「今まで力を貸してくれてありがとう」
「最後は柔らかいものの上で休んでほしい」
という感謝とねぎらいの思いがこめられているのです。
古来より日本ではどんなものにも魂が宿っているという考え方を大切にしていて、針以外にも人形や財布や靴など、身近なものが役目を終える時、供養をする風習があります。使えなくなれば消耗品としてただ捨てるのではなく、きちんとものへの感謝を表す習わしがあることは、とても素晴らしいなと思います。
そうやって物事にきちんとけじめをつけ、心を整理する役割もあるのかもしれません。

皆さんは日頃お世話になっている勉強道具やかばんなど、大切にできていますか?
鉛筆やペン、ノートや辞書、全て勉強を頑張るための大切な相棒たちですね。
4月から中学生になる人は、6年間背負ってきたランドセルともお別れの時が近づいているでしょう。
受験生はいつも使っているペンや書き込んだノートを携えて試験に挑むのではないでしょうか。
皆さんの努力にいつも寄り添っているいろんなものたち。
皆さんの頑張った軌跡がそこにしっかりと刻まれていくはずです。
それらに対して
「いつも頑張ってくれてありがとう」
「力をくれてありがとう」
という感謝の気持ちを忘れずにいてください。

あなたが「いま何時?」と尋ねた時に「8時10分前」と答えられたら、何時何分をイメージしますか?
先生は「7時50分」のことだと思いましたが、「8時10分の少し前」だと考える人もいるようです。

NHKでは、こういった誤解がおきないように「〇時10分前」のような、わかりづらい表現はしてはいけないというルールがあります。なんとこのルールは1954年には既に存在していたようです。そんなにも前から問題になっていたことに驚きました。

他にも「〇おき」という表現も誤解を招きやすいようです。「2日おき」というと2日に1回と考える人と、2日あいて1回と考える人がいます。

「〇おき」というのは不思議な言葉です。本来は2日あいて1回が正しいようですが、「10分おき」と言われると、10分に1回と考える人がほとんどです。何が正しいのかわからなくなってきますね。

コロナ禍でできなかったイベントが「3年ぶりに開催」と聞いた時は、前に開催されたのが何年前なのか頭の中で少し考えてしまいました。
自分の国の言葉は分かっているようで、案外分かっていないことが多いです。大切なのは相手にしっかり伝わるように意識することです。
「もうすぐ8時」や「3日に1回」など、わかりやすい言葉を選ぶのも思いやりではないでしょうか。
みなさんも、わかりやすい言葉選びを心がけてみませんか?

いきなりですが、クイズです。
黄色いMのようなマークに赤い背景。
これは何のお店のマークでしょうか?

そう、「マクドナルド」です。かなり簡単だったかもしれませんね。

このように、会社やお店、商品などを表すシンボル的なマークのことを「ロゴ」といいます。普段は意識していないと思いますが、あらためて周りを見回すと、たくさんのロゴが溢れていることに気づくと思います。

なぜロゴが使われると思いますか。
それは、文字だけで表現するよりも、形や色でビジュアル化した方が認識されやすく、見た人の記憶に残りやすいからです。先ほどのマクドナルドのロゴもそうですね。

そんなロゴですが、多くの場合、様々な「意味」が込められて作られています。
例えば、大手ショッピングサイトの「Amazon」。
アルファベットの最初の「a」から最後の「z」に
向かって黄色い矢印が伸びていますね。これは、あらゆる商品がここで手に入りますよ、ということを表現しています。
また、この矢印の形がスマイルに見えるのは、商品を購入した人が幸せになってほしいというAmazonの想いが込められています。

iPhoneで有名な「Apple」のロゴは、かじられたリンゴのようなシルエットで、とてもシンプルなデザインです。
聖書の中でアダムとイブが食べた禁断の実であるリンゴ。
その知恵の実をかじることによる「人類の進化」を表しています。
さらに、かじるという英単語バイト(bite)とコンピュータの最小単位バイト(Byte)をかけたものとも言われています。
さすがApple。奥深くて、おしゃれです。

さて、われらが「能力開発センター」のロゴはどうでしょうか。
先頭についている球体と3つの点、気になりますよね。
あの球体は「地球」をイメージしていて、教育だけではなく、環境活動にも積極的な会社(ティエラグループ)の学習塾であることを意味しています。
その上に描かれたデザインは、Nohkaiの頭文字「N」であり、子どもたちの未来へと続く「道」もイメージしています。
「3つの点」にはそれぞれ意味があり、「気づき」「ひらめき」「理解」を表しています。

あの3つの点にまでそんな意味が込められているとは。先生も最初このことを知った時は驚きました。能開のロゴの見方が変わりますよね。保護者の方や友だちにも、ぜひ教えてあげてください。

さあ、今週もゼミがはじまります。
たっぷり知識を吸収して、「気づき!ひらめき!理解!」へとつなげていきましょう!

あなたは今、小学5年生だとします。そして、芯のないトイレットペーパーを横から見ると円の形をしていることに気が付きました。三角形や平行四辺形などの面積の求め方を勉強したので、次は円の面積をどうしても知りたくなってしまいました。でも、最近やっと円周の長さを求める公式(直径×円周率)を勉強したところで、円の面積を求める公式(半径×半径×円周率)を知りません。それでもあなたは、円の面積を知りたくてどうしようもありません。さぁ、公式を使わずに、どうすれば円の面積を求められるでしょうか。

この問いかけは「数学であそぼ。」というマンガにでてきた一場面を切り取ったものです。このマンガの主人公は神童と呼ばれるほど小中高と成績が良く、将来はノーベル賞をとれると言われてきました。ですが、大学での数学の授業でショックを受けます。先生が何を言っているのか、何を書いているのか全く分からず、何が分からないのかが分からない状態になってしまったのです。

実はこの主人公は、これまでの勉強をすべて丸暗記で乗り越えてきたのです。公式を暗記して、その公式にただ当てはめて答えを出してきました。色々な人から大学では「考える」ことが大切だと言われるのですが、「考えた」ことがない主人公は「何をどう考えればいいのか」が分かりません。そこで冒頭の問題を友達から出されます。

どうですか? みなさんは、丸暗記だけではなく、きちんと頭の中やノートの上で考えていますか? 暗記することはもちろん大切ですが、それと同じくらい考えることも大切です。ただ単に答えを求めるだけではなく、なぜそうなるかきちんと考えて問題に取り組むことで、難しい問題でも解いていける力が身についていきます。

今の学年もあと少しで終わってしまいますね。新学年になったら今よりもパワーアップした問題が待ち受けています。考えることは大変だけれど、誰でも必ずできることです。答えを出すためにまずは自分で考えて、参考書を調べたり、友達と話し合ったり先生にヒントをもらったりして、考える力をつけていきたいですね!

冒頭の問題の答えは、トイレットペーパーの上から中心まで切り込みを入れて、円の形を変形させます。すると、円周が底辺、半径が高さになる二等辺三角形が出来上がるので、三角形の面積の公式で計算できます。