先日、石川県出身の松井秀喜氏が国民栄誉賞を受賞しました。地元の出身者が国民栄誉賞に選ばれることは大変うれしいことです。先生も自分のことのように喜びました。
ところで君たちは「松井秀喜氏」を知っていますか?地元の人であれば当然知っているかと思いますが簡単にプロフィールを紹介したいと思います。
生まれは石川県能美郡の根上町です。いちやく注目を浴びるようになったのは星稜高校時代です。その豪快なバッティングから「ゴジラ」と呼ばれていました。甲子園でもホームランを量産しました。チームの4番打者として1年生のときからレギュラーでした。高校時代に有名だったのは高校3年生の夏の甲子園でも5打席連続敬遠。これは現在も高校野球界には語り継がれています。そしてプロ野球としても読売ジャイアンツでホームラン王、打点王の2冠を獲得するなどの活躍、そして大リーグでもヤンキースでもMVPの獲得など、野球人としての活躍はめざましいものがありました。
ただ、彼が今回国民栄誉賞を獲得できたのは単純に野球で実績を残したからというだけではないはずです。彼の「人間性」にあったと思います。
1つは「努力する才能」です。日本のプロ野球時代の長島さんとの練習後の部屋での素振り練習は有名です。正規の練習だけではなく、少しでもうまくなりたいということで誰よりも努力をおしまない、そんな姿勢があると思います。もう1つは「謙虚な心」です。引退会見での言葉の中で印象に残ったのは
「名監督ばかりに導かれた選手生活だった。感謝を込め、まずは監督について話したい」というコメントです。自分の力ではなく色々な人に支えられてこそできたことだと謙虚な心が表れていると思います。謙虚な心があったからこそ、色々なことを素直に吸収できたのだと思います。またイベントがあっても途中で帰ることなく最後までつきあう部分や、マスコミに対しての対応もすごくよいという評判でした。そんな人間性の部分も認められて今回の国民栄誉賞につながったのではないかと思います。
君たちも今は将来の夢に向かって頑張っていると思います。能開に通っている君たちは確かに勉強はできると思います。しかし、ただ勉強ができるだけの人間になっていませんか?
勉強ができるだけではなく、「人間性」も必要ではないでしょうか?
そのためにあるのが能開会員の「16の決まり」です。(一部抜粋)
1、 あいさつは元気よくすること
2、 遅刻しないこと
3、 遅刻・欠席の場合は必ず連絡を入れること
10、授業中の聴く態度がしっかりとできるように
12、先生達への言葉遣いに注意する
15、ほかの人の迷惑となるようなことはしないこと
一部ですが、当たり前のことですよね?「人に出会ったときにあいさつをしない」、ありえないですよね。「約束ごとに遅れるとき、行けなくなったときには必ず相手に連絡を入れる」「人の話をしっかりと聴く」「目上の人に対しては敬語を使う」「他の人の迷惑となるようなことはしない」どれも当たり前のことです。能開会員の「16の決まり」は何も特別なことをルールとしているのではありません。社会に出てしっかりと通用していく人間になるために、「人間性」を身につけていくために必須のものです。約1年前に「16の決まり」が配られたと思いますが、今一度初心に返って「16の決まり」を意識して行動していきましょう。日々実行していくことで習慣化されます。君たちも松井秀喜氏のように「野球(勉強)ができるだけではなく、人間性を備えた人」になっていきましょう。