楽しかったゴールデンウィークも終わり、1学期もいよいよ後半戦に入りました。気の早い人は、夏休みまであと何日と数えているかもしれませんね。
先生も夏が楽しみなのは、やっぱり夏休みがあるからかな。ちょっとまとまった休みがあれば、どこにだっていけるよ。水曜どうでしょうって番組を知っているかな? 夜行バスや車を使って全国に行って色んな経験をするのだけど、これがほんとに面白いんだよ。色々大変な目にも遭っているけど、それも含めて家にいたら絶対にできない経験ばかりだ。【夜行バスに乗り続けると、尻の肉が取れる夢を見る】とか、【きれいな景色を見すぎてはいけない、同じ景色は人の精神を破壊する】とかね。この番組を見ると旅をしたくなる。新しい世界を自分の目で見たくなる。機会があったら見ておくと良いよ。
先生のころは【なるほどザワールド】という番組があって、今なら【世界の果てまで行ってQ】かな? 世界中にレポーターが飛んで、いろんな国をクイズ形式で紹介してくれる番組があったんだよ。そのころは香港とスペインに行きたかったかな。まぁ今ならタイとか台湾だね。思いっきり日本語通じるし、ご飯美味しそうだし。
でもね、結局、先生は行かなかったんだよ。『パスポート取るのが面倒』『宿泊所の予約とるのが面倒』『どのバスや列車に乗れば良いのか調べられない』『お金が…』とかね。色々理由をつけて何もしなかった。今ではそれを後悔している。そう思えるようになったのは石川に来てからだ。それまで地元から出ることなく生活していた先生が、居心地の良い地元を捨ててこっちに来たことで、一気に世界が広がった。
一つは携帯電話を持つようになったこと。分からないことは何でも調べられるようになった。現在位置、目的地、行き方、何でも分かる。それに加えて、夜行バスを使うようになった。夜行バスを使えば朝起きれば東京だ。値段だって片道4千円くらいだ。一泊する場所? ネットカフェ使えば、シャワーもパソコンも漫画もあって3千円くらいですむ。合計1万円ちょっとあれば、東京まで往復して一泊してこれる。
こんな経験をした先生は、もう本州ならどこにだっていける。大都市には夜行バスが通っているし、ネカフェもある。到着してからの道案内は携帯が教えてくれる。もう、青森のねぶた祭りだろうが、下関のふぐだろうが手の届くところにあるわけだ。
ただ、どこにだっていけるようになったけど、残念なことに今度は休みが取れなくなった。まあ働くということはそういうことだ。だから学生のうちに世界を広げておけばよかったと後悔している。ちょっと先生は世界を広げるタイミングが遅かった。大学にいる間にねぶたもふぐも行っとけば良かった。沖縄の海で泳いで、北海道の流氷を見ておけばよかった。
だから君たちにこの話をする。自分の世界を広げてみたいと思わないか? 行きたいと思ったときにどこにだっていける自由を手に入れてみないか? 君たちを地元につなぎとめている鎖を切りたいとは思わないか? ただ、君たちにいきなり先生と同じ『夜行バス+ネカフェ』はレベルが高すぎる。なので、安全はこちらで確保した状態で、色々な経験ができるように色んなコースを用意した。
先生のお勧めは『南の島の大冒険合宿』だ。足の指が見えるくらい透明な海と、仲間と何かを成し遂げる経験は、間違いなく君たちを地元につなぐ鎖を切ってくれるだろう。次にお勧めは『北海道大自然特別合宿』だ。この合宿なら君たちが今まで文字でしか知らなかったことを、色々経験させてくれる。間違いなく世界が広がる。残念なお知らせもある。知らない街でも平気で歩ける自由を手に入れる東京トップリーダー合宿は、来年までお預けだ。国会議事堂や浅草の寄席、ディズニーシーを巡れば、知らない街を歩くことが難しいことじゃないことが分かるはずだったが、定員となってしまった。
さぁ君たち、この狭い日本くらいなら、どこにだっていける自由をほしいとは思わないか? 方法は簡単だ。ステップは次の二つだ。①決心すること。 ②親に相談すること。たったこの二つで、君たちの世界は驚くほど広がる。おうちの人が「勉強以外の合宿はちょっと…」って言うかもしれない。でも安心してほしい。『練成合宿』がある。勉強中心ではあるけど、ちゃんと普段はできない経験をできる仕掛けを作ってある。だから期待して参加してほしい。期待を裏切らない自信は有る。いずれにしろ定員になってしまったら夢と消えてしまう話だ。もし、行ってみたい合宿があったら、先生に声を掛けてほしい。あと定員まで何人なのか調べてあげよう。さぁ君はどんな自由を手に入れたい?