みなさんは、新しいことをはじめようと思いついたとき、「色々あるかもしれないけど、やってみよう」と思うタイプですか。それとも「上手くいかない理由が頭にうかんで、それはやめておいた方がいい」と思うタイプですか。
私は中学生の時、生徒会の役員をしていました。当時、私の中学校には合唱コンクールがなかったので、「生徒会で合唱コンクールをやりたい」と先生に伝えたところ、「2ヶ月後にコンクールをひらくのが条件」と言われました。コンクールの進め方を自分たちで決めて、学校のみんなにも説明をしてから、曲決め、練習、本番までの全部を2ヶ月でやりなさい、ということです。
私は「無謀すぎる。無理だ!」と思い、あきらめるように他の生徒会の人を説得しました。しかし、まわりの熱意に負けて、結局「わかった。やる!」と言ってしまいました…。
そしてその後、2ヶ月間がんばって取り組んだ結果、合唱コンクールは大成功しました。そしてコンクールは20年たった今でも行なわれています。
なぜ合唱コンクールは成功したのだと思いますか?
思いつくことはいくつかあります。でも、成功をさせるための理由が、最初からわかっていたはずもありません。成功した理由は後からわかることです。「どうやれば上手くいくのか」と考えるよりも先に、まずは全力でやってみることです。やっている途中で、成功の種がでてきます。それがやがて芽をだし、花となるのです。
冒頭の質問に戻ると、私は「上手くいかない理由が先に思いつくタイプ」です。だからこそ、あのとき、とにかく「やる!」と言い切ったことが、とても大切なことだったと思います。
結局は「やったものだけが成功できる」のです。恐れず、進んでください。