ときどきこのような生徒の声を聞きます。
『なんで勉強しなくちゃいけないの?』 『○○ってやって、役にたつの?』
『受験に関係ない科目も勉強しなくてはいけないの?』など
今回はそのように感じたことがある人に向けてのお話です。
「1742万5170桁という現時点で最大の素数を見つけた。」
という記事を先日読みました。読んだ最初の先生の印象は『だからどうした』でした。
「素数」とは、1とそれ自身でしか割り切ることができない正の整数と定義されています。1、2、3、4、5、6の数のうち2、3、5がそれにあたります。詳しくは数学の勉強をしっかりしていけば大丈夫です。また素数は無限個存在することが証明されています。
さらに発見のために研究者が何年間もかけて無限にある素数の一個を探しているとしりました。時間と労力の無駄遣いだと感じました。『なんで素数を調べているのか?意味あるの??』という疑問です。
なぜこれほど騒がれているのか腑に落ちなかったのでもう少し調べてみました。実際素数は暗号などに用いられ、大きな桁数の素数からは複雑な暗号をつくることができます。例えば、コンピュータなどのパスワード、暗証番号の設定などへの利用です。これは素数の規則性が解明されていないためです。ですから大きな素数には大きな価値があるのです。現代の我々の身のまわりの情報を守るためには無くてはならないものになっています。
はじめの質問に対する答えは与えられるものではないはずです。
皆さんには生まれた疑問を大切にして、学んできたものを振り返ったときに活かせるものに変えて欲しいと思います。
そのために勉強のやり方を学び、工夫を重ねてください。
皆さんの素朴な疑問が世の中を変えていくはずです。
ちなみに素数の規則性がもし発見できれば、世の中は大変なことになるでしょうね。