これまで有名人と話したことはありますか?
地元の様々なイベントやコンサートなどで見かけたり、街中や観光地でたまたま出会ったりなどはあっても、直接会話する機会はなかなかないのではないかと思います。
先生は、7,8年前ですが、女優の小雪さんとそのマネージャーさんの2人を、半日ほどかけて、長崎市内を案内する機会がありました。みなさんのイメージもおそらく同じだとは思いますが、小雪さんの印象は物静かで、ほとんど自分から話をしないのではないかという先入観を持ってお迎えしました。
はじめの内こそ、初見だったせいもありなかなか話をしなかったのですが、案内が進むうちに、長崎でお勧めの中華料理店はどこなのか、若い人がよく遊びに行くようなお店はどこなのか、さらには通院している東京の歯医者さんの話をしてくれたりなど、中盤を過ぎた頃から、ほぼ一方的に話をしてくるようになりました。最後には、夜になったら宿泊先を抜け出して夜景を見に行きたいと言っていましたが、さすがにマネージャーさんに怒られていました。
翌日、空港まで送った際に、お礼にということでプレゼントをもらったのですが、何だったのかは内緒にしときます…
芸能界というのは、とても厳しい世界で、少しでも油断するとすぐに表舞台からいなくなってしまうところです。みなさんがテレビや映画などで見る、華やかな場面だけで生活しているのではなく、その裏には大変な苦労もあれば、そこだけで見せることが出来る本当の自分の姿があるのだと思います。
よく、『メリハリをつけて行動しなさい』といわれます。それは、常に気を張って生活をしなさいということではなく、姿勢を正さなければならない場面ではしっかりと集中し、リラックスできる場面では、しっかり心とからだを休めましょうということです。
特に小6、中3の受験学年の生徒にとっては、入試が近づくにつれ、気の張る場面の割合が大きくなってくると思います。これまで多くの受験生を見てきた先生が言えるのは、遊び上手な生徒ほど、土壇場の集中力があるということです。もちろん全員がそうであるとは言えません。ただ、2つの自分をコントロールできる人が、周りに影響されることなく、自分のやるべきことをやれるのではないでしょうか。
すべての受験生にいえることですが、受験がゴールではありません。受験はハードルです。乗り越えた先には、必ず次のハードルがあります。全力を出し切っての受験ではなく、しっかりその先までを見据えて、メリハリのある勉強を続けていきましょう。