「他の人の意見を聞きなさい」とか「もっと広い視野で物事を考えなさい」など注意されたことはありませんか。しかし、相手の意見を素直に聞いたり、物事を多面的に捉えたり、状況に応じて考えを生み出したりすることは、それほど容易なことではありません。
その手助けの1つとして読書をすることをお勧めします。
特に小・中学生のうちに、興味があろうとなかろうと、科学や偉人の本を読むと、それらの本からいつか、今までの自分の感性からはできない発見に必ず出会うことができるはずです。
私が読んだ本の中で「次元」に関するとても印象的な本がありました。
「次元」とは数学や物理分野で様々な定義がされていますが、一般的に1点を「0次元」、直線領域を「1次元」、平面領域を「2次元(縦・横)」、空間領域を「3次元(縦・横・高さ)」としています。また、あの有名な4次元ポケットの「4次元」は3次元の世界に時間という概念を加えたものとされています(これ以外にも次元の定義は様々あります。例えば数学的時限算出方法でいえば、雪の結晶の縁は1.26186次元など…)。
その「次元」という概念でものごとを考えれば、それまで考えもしなかったことが発見できるようになります。
たとえば、三角形の内角の和に関して。
「三角形の内角の和は180度」というのは常識ですよね。
しかし、三角形において「三角形の3つの角が3つとも90度」だと言われるとどうですか。納得できませんよね。
しかし、それは2次元での話であり、3次元にまで話を広げるとこの三角形を作成することができるのです。
(どんな三角形になるかは、いろいろと考えてみてください。)
読書は様々な考えを我々に落としていきます。
自分の心に残る話は他人と同じではありません。それまで全く興味がなかったことでも、急に興味がわいてくることも多々あります。
読書の秋は、まだまだ続いています。
ぜひ、この機会に新たな自分を開拓してみませんか。