こんにちは

『人は何かを失った時に、その大切さを心から感じる』

そんなことを言われていても、中々実感できないのが現実だと思います。

私もそんな一人でした。

大学生の時、初めて親元を離れ、一人暮らしをはじめました。

海外に留学をしたということもあり、ただ家を離れただけ以上の寂しさがありました。
最初の1,2ヶ月は新しいものに触れた興奮から楽しくて仕方が無かったのですが、3ヶ月した頃から、『日本への恋しさ』、『友達への恋しさ』、『家族への恋しさ』で毎日が辛くなって来ました。

そんな時、実家から仕送りが届きました。
大きなダンボールの中に、日本のレトルト食品と、お洋服と、私が実家で使っていた『マクラ』が入っていました。

いつかの電話で、『枕が変わってよく眠らない。』と話したのをお母さんが覚えていてくれたんですね。

私は嬉しくて、嬉しくて、思わず泣いてしまいました。

一人で生活を始めて、初めて親のありがたみを痛感した時だったと覚えています。

家に帰りたくても帰れない。会いたくても会えない。

普段何気なく送っていた日常も、実は、とても『大切なものだった。』という事を感じるのです。

冒頭でお話した、
『人は何かを失った時に、その大切さを心から感じる』
そこから学んだ時に、人は『成長』するのではないでしょうか。

実は能開の『合宿』はそういうことを知ることが出来る『場所』なのです。

いつも、お母さんが、お父さんが、誰かがしてくれている当たり前のことが無くなる。
そして、自分で努力を重ねなければいけない。

今まで『努力を否定してきた自分』と向き合わなければ行けない。
向き合ったときに初めて自分を知り、そして、『成長』するのです。

私が、親のありがたみを否定していた自分を、初めて知った時と同じように。
きっと、この『合宿』で日常の大切さ、親への想いを知り、『成長』出来るはずです。

これから新学年を向かえ、また皆さんは一歩『大人』になったような気がしているでしょう。
しかし、『真の成長』とは違います。

今までの自分を振り返り、生かすものにするのか、どうか。

『人は何かを失った時に、その大切さを心から感じる』

まずは自分の身を非日常の世界、合宿へ投じてみてください。