想像してみてほしい。
目の前に小学2年生の子がいる。この子はなかなか九九が覚えられず悩んでいる。数日後にはクラスの前に立って九九の暗唱を発表しなければならない。
さあ、君たちならば、この子になんて声をかけてあげるか。
君たちの中には、小学校に通う前から家庭の中で九九を練習させられて、いざ小学校で九九を習うころには、九九がある程度言えるようになっていた子も少なくないかもしれない。
でも、君たちはもう忘れてしまったかもしれないが、小2算数の最大の山場である九九を覚えるのは大変なんだ。
小2の子を抱える家庭では、家族中を巻き込んで大騒ぎになることもよくある。
そんな、なかなか九九が覚えられない小2の子がいる保護者をターゲットにした便利ツールもたくさん販売されている。
さて、なかなか九九が覚えられない子を、君たちはどうやって助けてあげるか。
「九九のうた」というCDを買って聞かせてあげるか? 九九のゲームソフトを買ってあげるか? それともその子の横について、1×1=1 から 9×9=81 まで、一つ一丁寧に教えてあげるか?
そんなことはしないよね?
答えは明白。声に出して繰り返し練習させるのが最善策。何度も何度もひたむきに練習させればできるようになる。
「もっと楽に覚えたいなぁ」「もっと楽しく教えてよ」「九九の練習は面倒だなぁ」「九九の練習なんかやりたくないよ」「ぼくのやる気を出させてよ」と言ってきたら、どうする?
「文句を言わずに何度も練習しなさい!」と言ってあげれば良いよね。
では、最後にもう一度想像しよう。
目の前になかなか成績が上がらず、目標とする結果が出せずに悩んでいる子がいる。そう、君たち自身だ。
君たちは、君たち自身になんて声をかける?