皆さんは、「運命」というものは信じますか?
今起きている事が、あらかじめ決められたものだと考えた事がある人もいるかもしれませんね。
実は昔の人も同じように考えていて、「運命」は古代ローマから考えられていたものなんです。
古代ローマ人は、「運命の女神」が存在していると思っていたらしいです。その女神が人々の幸運や不運を決定していると考えていました。その女神の姿は実に面白く、前髪しか生えていない。そして、大きなつばさを持ち、靴を履いているそうです。
しかし、中世になり、ひとりの思想家がこんな意見を言いました。
「運命の女神は自分の運命を完全に決めるわけではない。運命(幸運)を引き寄せるだけの能力を持てば、自分で運命を切り開く事ができるのだ。」
何事も受け身ではダメだ。
自分で乗り越えられるだけの力をつけないと自分の想い描く結果は出せないという事です。
受験生の中で「なんとなく数ヶ月したら、合格している」などと考えている人はいませんか?
本当に幸運を引き寄せるだけの能力を身につけましたか?
本当に今の力で自分の運命を切り開く事ができますか?
今のがんばりが自分の運命を切り開く。つまり、高校・大学・社会人へとつながっていくという事です。
君たちには「運命の女神」を引き寄せ、チャンスを手にしてほしい。
しかし、「運命の女神」というものは実に厄介なものです。翼を持ち、靴を履いているのはすぐに逃げられるためです。前髪しか生えてないのは、後ろからつかまれないようにするためです。
つまり、幸運はあとからではつかみ取れない。
すぐに行動し、力を今のうちに蓄えましょう。
そして春に幸運を手にし、新たな運命を引き寄せる努力を始めましょう。