みなさんがふだん使っている「日本語」は本当に正しいですか?間違った使い方をして、損をしているかも知れませんよ。また、日本人として深い知識を身につけてほしいのも事実です。欧米の人も「日本語」はとても難しいとよく言います。今回は、その「日本語」のお話です。
①重ね言葉
テレビでインタビューを受けている人が「あとで後悔しないように頑張りました」と言っているのを聞いたことはありませんか。わかりますよね。後悔の「後」は「あとで」という意味ですから、あえて「あとで」をつける必要はありません。また、受験生が年末になって「最後の追い込みをかけます」と言うのを耳にすることがあります。これも、「追い込み」が最後の力を振り絞ることですから、「最後の」は不要なのです。その他、「電車が発車する」「真っ赤に赤面する」なども仲間です。さあ、重ね言葉の最後は「元旦の朝は早起きして初日の出を見に行った」です。どこがおかしいかわかりましたか?「元旦」というのは「元日」の朝のことです。したがって、「朝」がいらなかったわけです。
②賀寿の常識
「賀寿」というのは長寿のお祝いのことです。もっとも有名なのは六十歳の「還暦」でしょうね。六十歳になって生まれた年と同じ干支(えと)に還るということから「還暦」になったのです。次が七十歳の「古希」です。そして、七十七歳の「喜寿」。「喜」の草書体は 七 となり七十七と読めそうですね。次は八十歳の「傘寿」です。これも「傘」の草書体「仐」が八十と読めます。ここまでくると、次の八十八歳を「米寿」と呼ぶのはわかりますよね。そして、九十九歳の「白寿」、百八歳の「茶寿」、百十一歳の「皇寿」と続きます。
このように日本語は、難しい言語ですが美しく、奥深い言語であることも事実。日本人であるみなさんが、この美しい「日本語」を正しく使いこなし世界に広めてくれるとうれしいです。