先日、サッカー女子日本代表、通称「なでしこJapan」がワールドカップで優勝し世界一になりました。東日本大震災以来、暗いニュースが続く中で元気をもらった人も多いのではないでしょうか。
試合は延長戦の末「PK戦」で日本が勝利しました。試合を見た人は手に汗握りキッカーとキーパーの攻防を見守ったことでしょう。
「PK戦」で世界一が決まった試合はいくつかあります。
1994年にアメリカで行なわれたワールドカップもその一つです。決勝戦はブラジル対イタリアでした。
PK戦でブラジルが3人決め、イタリアの選手が外せばブラジルの優勝が決まってしまうという大切な場面。蹴るのは「イタリアの至宝」と呼ばれたロベルト・バッジョ選手でした。
世界一が決まる大事な、大事な一本。しかし、バッジョの蹴ったボールは無情にもゴールの枠を上に外れ、ブラジルの優勝が決まります。
PKを外したバッジョはこんなことばを残したといいます。
「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ。」
バッジョのことばの裏には、きっと、こんな考えがあったのでしょう。
失敗するのは恥ずかしいことではない、むしろ、失敗を恐れてボールを蹴らない、チャレンジしないことの方が、恥ずべきことであると。
失敗は行動をおこしたものにしかできません。
さあ、夏が来ました。失敗を恐れずぶつかっていく夏にしませんか?