皆さんはアイデアが浮かぶ時ってどんな時・どんな場所ですか?
先生は何か良い考えやアイデアをひらめきやすい決まった場所があることに、最近気づきました。
先日、一つの仕事の締切が迫っていましたが、良い考えが浮かばず思うようにはかどっていませんでした。
何かヒントになる本はないかな、と本屋さんをさまよってみたりしましたが収穫はなく、なんだかお手洗いに行きたくなったのでそのまま本屋さんを出て帰宅しました。

その後、お風呂に入ってなんとなく仕事のことを考えていたのですが、突然「これだ!」というアイデアを思いついたのです。
そう、ひらめきやすい場所は「お風呂」です。
もともとお風呂はアイデアが浮かびやすい場所の一つらしく、先生もそのパターンに当てはまっていたようです。
お風呂は、落ち着いてリラックスできる場所ですよね。
ふと一日の事を振り返ったり、忘れていたことを思い出したり、色んなことをぼんやりと考えていたりしませんか?
このように、特に頭を使わずにぼんやりしている時に活性化する脳のはたらきを、「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼びます。
なぜお風呂場でひらめきやすいのかというと、「デフォルト・モード・ネットワーク」が活性化することで、過去の記憶や体験など、インプットされた情報が活発に引き出され、これまで気づかなかった視点や物事のつながりを発見しやすくなるからなのです。
逆に、緊張状態で集中して問題を解いている時などは、脳の別のネットワークが活性化するようです。
日々宿題やテストを頑張っている皆さんはそちらが多いかもしれませんね。

これから高校・大学に進学した時、仕事に就いた時、課題をただ黙々とこなすだけではなく、色んなアイデアを生み出したり考えを深めていくことが必要になってきます。
頑張ってナイスアイデアをひねり出そうとしても、時間だけが過ぎていく。
そんな時、自分にとって良い考えが浮かびやすい、ひらめきやすい状態に切り替えることも一つの方法です。
今はAIが進化し、尋ねれば何でも答えてくれます。
もちろん便利なものは使うべきですが、これから出会う課題や仕事をより豊かで愉しいものにしていくには、自分自身の情報の引き出しを増やし、さらにそれを開けやすくする方法を知ることも大事だと思いますよ。

ちなみに、冒頭に話した「本屋さんにいたらトイレに行きたくなった」件、経験したことがある人もいるのでは?
実はこの現象には「青木まりこ現象」という名前があります。「青木まりこ」って誰…?と気になってしまった人、ぜひ調べてみてください。