早いもので、3月になりました。現学年での生活も、残りわずかとなりました。
皆さんは、1ヶ月後には進級もしくは進学し、新しい生活が始まっていきます。
特に、新中1、新高1になる人たちは、新しい学校になりますし、その他の学年でもクラス替えなどがあり、教室の顔ぶれがガラッと変わったり、担任の先生も変わったりしていきます。
そういった中で、人間関係、友達を新たに作っていくことになります。

その新しい環境になる中で、重要な役割を担っているのが「あいさつ」です。
あいさつは相手との会話・コミュニケーションのきっかけになるからです。

たとえば、「おはようございます」という言葉の語源、知っていますか?
諸説ありますが、歌舞伎が由来とされています。
歌舞伎役者の準備には時間がかかるため、公演が始まるずっと前から到着して準備をしていました。
それに対し、“ねぎらいの意味”を込めて言っていた、「お早うございますね」、「お早い時間からご苦労さまです」という言葉が変化して今の形になりました。
(語頭に「お」がついて尊敬語になっています)
「こんにちは」は、「今日(こんにち)は、ご機嫌いかがですか」「今日(こんにち)はいいお天気ですね」と相手の状況やご機嫌をうかがっているのが簡略化されたものです。
「こんばんは」も同様で、後に続く言葉が省略されたものです。
「ありがとうございます」は、仏教の『有り難し』から来ていると言われており、『めったになく貴重なこと』といった意味を表しています。
つまり、「そんなに大層なことを私にしてくれて」という感謝の気持ちを表したものなのです。

このように、「あいさつ」とは、自分の存在を伝え、相手への好意・敬意を表し、「あなたのことを認めているよ」という思いの伝播がある言葉なのです。

さらに、あいさつには「6つの効果」があると言われています。
1.大きな声であいさつをすると気持ちがいい(お互いに気持ちが前向きになれる)
2.笑顔になる機会が増える
3.相手からの印象が良くなり人間関係も良くなる
4.常識のある人という評価を得られる
5.あいさつから会話が始まる
6.思い立ったら今すぐに始められる

もうすぐ春期講習会も始まり、多くの一般生が参加してくれます。新しい環境、普段とは違う環境の中で、不安な子もいるでしょう。
また、1ヶ月後には新たな生活もスタートしていきます。
ぜひ、元気なあいさつで周りを元気にし、多くの友達を作っていってください。
そして、何事も笑顔で前向きにチャレンジしていきましょう。