2025年も早いもので、もうすぐ3月です。今年の節分は2月2日でしたね。
昨年は2月3日だったのですが、どうして3日になったり2日になったりするのだろうと疑問に思った人はいませんでしたか。

そもそも「節分」とは、何をする日なのでしょうか。
豆まきをする日、恵方巻を食べる日を思い浮かべる人が多いと思いますが、文字通り「季節の分かれ目」に「悪いもの=鬼」を追い出して1年間健康に過ごせるようにと願いを込める行事です。

節分は二十四節気(春分・夏至・秋分・冬至など)の1つで、本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日を指します。
つまり年に4回節分があるのですが、現在では立春の前日だけを指すようになりました。これは「暦」が関係しています。

旧暦では、二十四節気の立春が1年の始まりとされており、その前日は今でいう「大晦日」にあたります。
そのため新年を迎えるために鬼(病気や疫災など)を追い払い、福を招き入れるという意味を込めて、「2月の立春の前の節分」が特に重要視されるようになったのです。
2025年の立春は2月3日なので、その前日である2月2日が節分となるわけです。

では、なぜ今年の立春は2月3日なのでしょうか?
現在、私たちの生活では、皆さんご存じの「太陽暦」を使用しています。
「地球が太陽の周りを1周する時間=1年=365日」としていますが、正確には約365.2422日かかります。
この365日を超えた0.2422日を調整するために4年に1回、1日多いうるう年があるのですが、それでもわずかに誤差が生じてしまいます。(0.2422×4=0.9688日で1日にはわずかに足りません)
この誤差が蓄積されると立春が2月3日になったり、2月4日になったりして、その前日である節分もずれてしまうのです。

ちなみに、ほぼ毎年2月3日だった節分は、2021年には約124年ぶりに2月2日になりました。
そして2025年、2029年、2033年…と4年周期で2月2日になることが今後約100年間続くと言われています。

あらゆる現象には必ず理由があります。(有名な誰かのセリフです。)
日常生活の中で当たり前だと思うことは意外とスルーしがちですが、ちょっとしたことでも疑問に思うことが大切だと先生は思います。
みなさんも身近な疑問があれば、自分が納得するまで調べたり考えたりしてみてはいかかでしょうか?