夏の暑さがうそのように涼しくなり、あっという間に寒くなりましたね。
夏の暑い時期は、ちょっとした移動もおっくうで、クーラーのきいた電車やバスに乗ったり、すぐに車を使ったりしていましたが、歩きやすい季節になったので、運動不足解消もかねてなるべく歩くようにしています。
最近は、目的地に向かってただ移動するだけでなく、ちょっとした脇道があると、「そこに入ってみよう」と、知らない道にドンドン入っていくようになりました。

普段は絶対に通ることのないみちをぶらぶら歩くと、いつもは気づかなかったことをたくさん発見します。
先生が住んでいる長崎は坂の町なので、本当にこんなところまで家があるのか!という山の斜面まで家がびっしり並んでいます。
車は入ることのできない細い路地なので、ゆっくり歩くことができますし、猫もよくいます。
こんなところに小さな公園がある!裏道の小さなおにぎり屋さんのおにぎりがめちゃめちゃおいしい。
歩かないと気づかないことはたくさんあります。
階段に白いペンキが塗っていますが、暗くなった時に見やすいように塗っているのだそうです。
階段を上っていくのはものすごく大変ですが、ふと振り返るとものすごくいい景色が広がっています。

タイトルの「さるく」ですが、「さるく」とは、長崎の方言で「ぶらぶら歩く」という意味があります。
ぶらぶら歩くことは、一見、意味のないことをしているように思えるのですが、思わぬ発見があるのが「さるく」なのかもしれません。

みなさんの勉強もそうではないでしょうか。
英語がきらいな人は「自分は外国になんか行かないから、英語はいらない!」数学や算数がきらいな人は「計算ができなくても電卓やスマホがあればかわりにやってくれるし…。」社会がきらいな人は「もう死んでしまった人がやったことを覚えて何の意味がある?」なんて言っていませんか?
確かに意味のないことなのかもしれません。
目的地に向かわず、ぶらぶらしているのが勉強かもしれません。
だからこそ、その中に隠れている大切なことを見つけるチャンスが転がっているかもしれませんよ。

みなさんも「さるく」してみませんか?