学校の通学やティエラの教室への通塾に、電車やバスを使っている人もいると思います。
今年は物流運輸業などで、働き方改革に関連した『2024年問題』がクローズアップされています。
人手不足によるダイヤ改正や減便、廃止路線などをニュースでよく見聞きしますね。
先生の身近なところでも、バスの最終時間の繰り上げや1割減便、10月にはさらに減便。
山口県のJRは、山陽本線ですら今年からワンマン運転になり車掌さんがいません。
先生は、子どものころから電車やバスが大好きなので、交通不便地域への対策など、ダイヤ改正がマイナス面で捉えられる昨今が寂しくもあります。

その寂しさを癒すためか、気づけばネットで1985年3月号の時刻表を購入していました。
ちなみにこの時はまだJRではなく国鉄でした。
なぜ3月号かというと…
それは、全国的に大幅なダイヤ改正のシーズンだからです。
以前は、新しいダイヤ改正にワクワクしたものでした。
小4の頃、分厚いコロコロコミックを我慢して、3月は母親におねだりして全線掲載の大きい時刻表を買ってもらっていました。

さあ、700ページある時刻表を1ページずつめくっていきます。
時刻表と鉄道路線主体の日本地図が懐かしすぎる~。
まだ瀬戸大橋ができていなくて宇高連絡船だ~。
いまの新山口駅が、まだ小郡駅。
駅名にもワクワクします。
楽しすぎて、スタートの索引地図からページが全然進みません。
やっと新幹線のページへ…
東海道山陽新幹線は、まだ「ひかり」と「こだま」のみです。
新神戸駅に止まらない新幹線が、この頃はまだ結構あります。
寝台特急が数多く運行されています。
いい時代ですね~。

寝台特急といえば、私の思い出は、東京発の「さくら」です。
佐賀県の肥前山口駅(現:江北駅)で、長崎行きと佐世保行きの切り離しが行われる寝台です。
私は、高校生の時にこの寝台列車に山口県の地元から夜明けに乗車し、佐世保に向かいました。
この列車は、朝になると寝台料金がかからず、お得に乗ることができました。
車掌さんが来て、「空いているところならどこを使ってもいいよ」と言ってくれて、車両に自分しかいない贅沢な鉄道旅を楽しみました。
一場面一場面を、昨日のことのように鮮明に覚えています。

今は、時刻表がなくてもスマホで調べればすぐにわかります。
バスが今どこを走っているのかさえ教えてくれます。
寝台列車よりも速い「のぞみ」などの新幹線もたくさん運行されています。

でも、どこか無駄だと思えること、回り道だと思えるようなことにこそ、その過程に様々なドラマが生まれることがあるんじゃないかと先生は思います。
時代が変化したとよく耳にしますが、私が皆さんの頃だって時代が変わったとよく言っていました。
世の中が変化し続けているから今があり、変化し続ける未来があります。
ドキドキして、ワクワクできる未来に向けて、自分がどう変わっていくのか、将来を想像するのも良いかもしれませんね。