今年2024年の9月17日は中秋の名月でした。
みなさんは「お月見」を楽しみましたか?
知らなかった、忙しかったと見逃してしまった人は、ぜひ今年の10月17日に夜空を見上げて月を眺めてみてください。
晴れていれば、月が地球に最接近して最も大きく見える「スーパームーン」が見られるかもしれません。
「花鳥風月」という四字熟語あるように、日本人は昔から自然をいつくしみ、詩歌や絵を描く題材にしたり風流を楽しんだりしてきました。
満月(=望月、明月)、三日月(=若月、まゆ月)、新月、十六夜(いざよい)の月、半月(=弓はり月)、上弦の月、下弦の月などなど、日本には月を指す言葉がたくさんあります。
アメリカではどうなのかと調べたところ、毎月の満月に名前があるようです。

1月はウルフムーン/狼月(真冬に食料がなく、狼が空腹で遠吠えをするから)
2月はスノームーン/雪月(雪の日が多い季節であるから)
3月はワームムーン/芋虫月(冬が終わり、土の中から虫たちがはい出てくるから)
4月はピンクムーン/桃色月(草花が咲き始める季節だから)
5月はフラワームーン/花月(色とりどりの花が咲く季節だから)
6月はストロベリームーン/苺月(イチゴの収穫期を迎えるから)
7月はバックムーン/男鹿月(「バック」は雄ジカ。雄ジカが角を落とす時期だから)
8月はスタージェンムーン/チョウザメ月(「スタージェン」はチョウザメ。豊漁の時期だから)
9月はハーベストムーン/収穫月(作物を収穫する時期だから)
10月はハンターズムーン/狩猟月(狩猟に適した時期だから)
11月はビーバームーン/ビーバー月(ビーバーが巣作りにいそしむ時期だから)
12月はコールドムーン/寒月(冬が到来する時期だから)

また欧米では「満月は人を狂わせる」と信じられており、満月の夜は犯罪や事故が増えるといわれています。
満月の引力が地球の潮の満ち引きに影響を与えるように、人間の体の中の水分に影響を与えるという説や、月の怪しい光に魅了されて興奮したり、沈んだ気持ちになったりするという説もあります。
そこから狼男の伝説などの物語の題材になったのでしょう。
他にも、ベートーベンの「月光」やドビュッシーの「月の光」などのクラッシック音楽をはじめ、ゴッホやミュシャの絵画などのモチーフになったりと、日本以外の国々でも月は愛されてきました。
月の満ち欠けが科学的にまだ解明されていない時代から、多くの人々が月に魅了されてきたことがわかります。

ところで、いつも元気で明るい活発な人を「太陽のような人」ということがあります。
周りを明るくし盛り上げる、みんながあこがれる素晴らしい存在だと思います。
でもみんながみんななれるものでもありません。
しかし「太陽のような人」になれなくても、「月のような人」もいて良いと、先生は思います。
目立たず物静かながら、穏やかに優しく見守ってくれる、一緒にいて安心できる人も素晴らしいと思います。
みなさんには無理せず自分の長所を伸ばして目指せる、周りの人を幸せにできる存在になってほしいと思っています。