みなさんは「コロンブスの卵」という言葉を知っていますか。

「コロンブスの卵」は、誰もが知っている簡単なことでも、最初にそれを成し遂げるのは難しいという意味で使われます。
この言葉が生まれたエピソードは、クリストファー・コロンブスが新大陸を発見した後に起こったとされています。

ある日、コロンブスはスペインで貴族のパーティーに参加した際に「ずっと西に行けば発見できるのだから新大陸の発見は誰にでもできることだ」と貴族たちに批判されました。
そこで彼は卵を取り出し、「この卵を立ててみてください」と貴族たちに言いました。
誰も成功しなかった後、コロンブスは卵の底を軽く潰して立てたのです。
これにより、彼は「簡単に見えることでも、最初に成し遂げるのは難しい」という教訓を示しました。

このエピソードには、私たちの日常生活における重要な教訓も含まれています。
新しいアイデアや方法を見つけることは、時には既存の枠にとらわれない発想の転換が必要です。
例えば、問題解決においても、従来の方法に固執せず、新しい視点からアプローチすることで、思いもよらない解決策が見つかることがあるのです。

最近、みなさんは大谷翔平選手の活躍を目にする機会が多いのではないでしょうか。
私は多くの偉業を成し遂げている大谷選手を見ると、メジャーリーグで数々の金字塔を打ち立てたイチローさんが、数年前にインタビューで答えていた言葉を思い出します。
「これからイチローさんのようなメジャーで活躍する日本人が出てくると思いますか」という質問に対し、イチローさんは「出てきます。なぜならメジャーで活躍する日本人のイメージが出来ているからです。僕がメジャーに行くときは日本人の外野手がメジャーで活躍した前例がなかったから。」と答えていました。

それだけイメージする力が大きな可能性を秘めていることと、先駆者として活躍する難しさを、私はこの言葉から感じました。

発想の転換とイメージすることの大切さ。
みなさんも普段の勉強や生活の中で意識してみてください。