みなさんは「ヴァンデ・グローブ」を聞いたことはありますか。
「ヴァンデ・グローブ」は、フランスのヴァンデ県をスタート・ゴール地とした単独無寄港無補給の世界一周ヨットレースで、1989年から4年に一度行われています。
大嵐、酷寒など様々な過酷な条件の中で行われ、これまでの完走率は60%を切っているといわれています。
この過酷なレースで、2020年-2021年のレースでアジア人として初めて完走した白石康次郎さんの話を紹介します。
白石康次郎さんは、1994年に風力のみで走らせるヨットを単独で操り、史上最年少(当時)の単独無寄港無補給世界一周を達成しました。
その後、2016年にアジア人として初めてヴァンデ・グローブに出場しましたが、南アフリカ沖でマストが破損し、リタイアとなりました。
しかし、白石さんは諦めず、2020年に再びヴァンデ・グローブに挑戦します。
この時も序盤にメインのセール(帆)が強風で破れるアクシデントに遭いましたが、海上で約1週間かけて自力で修復し、レースに復帰します。
そして、出港から約3か月かけ完走することに成功しました。
白石康次郎さんは、冒険と挑戦の中で感じたことを様々な言葉で私たちに伝えてくれます。その中でも、以下の言葉が印象的です。
・動き出さなければ何も始まりませんが、動けば、夢は向こうから近づいてきてくれる
・僕が頑張ろうが頑張るまいが、自然はそんなこと考慮してはくれません。
同じように、どんなに完璧な準備をしたとしても、次に僕が世界一周できる保証はありません。
結果なんて誰にもわからないのだから、考えても仕方がない。
それよりも、やれることをやって、失敗したらそれを受け入れることが重要
・大切なことは大志を抱き、それを成し遂げる技能と忍耐と仲間を持つこと
これらの言葉は、「行動すること」「挑戦する勇気」「努力と仲間」の大切さを教えてくれます。
そして、これらのことは、いま目の前の勉強に取り組む生徒の皆さんにもとても大切なことです。
行動することで成長し、夢に近づけます。努力と仲間を大切にし、自分の大志を抱いてください。