9月に入り、新学期に合わせて新しい文具をそろえたという人もいるかもしれません。
先生は、大事なテストがある日は、いつも決まった鉛筆を使用していました。
三菱のハイユニという鉛筆です。
普段使っているものと比べて金色の線が入っていて、かっこよく、高級な感じがして好きだったのを覚えています。
もちろん受験の時もその鉛筆を持っていきました。

みなさんは鉛筆の歴史について知っていますか。
鉛筆の始まりは、16世紀のイギリスだそうです。
イギリスのボローデル山から黒いかたまりが見つかり、鉛筆の原料(黒鉛)となったそうです。
はじめは黒鉛を握って文字を書いており、手が汚れてしょうがなかったそうです。
そこで木で挟んだり、糸を巻いたりして使っていたそうです。
これが鉛筆の原型となったといわれています。
しかし、取れる黒鉛が少なくなってきたとき、ナポレオンという人の指示で、部下が工夫を重ね、黒鉛の粉と粘土を混ぜて焼き固める方法を発見しました。
これにより、濃さや硬さを調節できる鉛筆の芯が誕生しました。
今もこの技術を使っているそうで、みなさんの鉛筆やシャープペンシルの芯にもHやBの記号があると思います。
これは芯の硬さや濃さを表していて、自分の好きな硬さや濃さで文字を書くことができるようになっています。

文字に残す歴史は紀元前からありますが、鉛筆の誕生は、勉強方法の進化につながったと思います。
文字に残すという行為は、勉強の基本です。
学んだことをノートに書く、その際に自分なりに工夫してノートを作る。
Ⅱ期はさらに進化したノートを目指して工夫を重ねてみましょう。