世界最古の建造物と言えば?
法隆寺?ジッグラト?パンテオン?
色々あがってきますが、世界最古の建造物の一つである誰もが知っているエジプトのピラミッドについて話したいと思います。
ピラミッドがこの世界に登場したのは紀元前2500年ごろと言われています。
ピラミッドが建造されるイメージとして、役人が作業員をムチ打って、重労働を課していた・・・、みたいなイメージがありませんか?まさに北斗の拳の世界ですね。
気になって調べたところ、実際はそうではなかったという説が、今では多くを占めているようです。

古来、エジプトには毎年のようにナイル川の増水がありました。
その期間は農地が水の下に沈んでしまうため、農民は仕事ができません。
この休耕期を使ってピラミッドは作られていたのだそうです。
そして、人々が建設に参加した理由、それは単に仕事が欲しいとか、パンやビールが欲しいからだけではなく、「ピラミッドが永遠を象徴する巨大なモニュメント、太陽神への信仰の象徴だったため」という説が近年になり注目されています。

つまり、古代の人々はピラミッドを嫌々建造したのではなく、未来の平和のため、築く意志、情熱を持って、また高い技術を持って何代にもわたり建設していたというのです。
人々の多大なる情熱と、そこから生まれる細部にわたる設計と施工へのこだわりがあったからこそ、4500年を経過した今現在においても、ほぼ原形を残してそびえたっていると考えられているのですね。

確かに、思い入れがなく嫌々建設されたものであれば、自然とずさんな造りになり、長い年月の中で朽ち果てていっているはずです。
そういう建造物は残っていないはずですし、絶対に残らないと先生は思います。

意志のないところには何も残らない。

勉強も然りです。
ただやらされている勉強は何も残っていかないのです。
何かしらの目標を持ち、力をつけようという意志を持ち、試行錯誤して向き合っていったものこそ、自分自身の基盤となり、その上に「力」という壮大な建造物を作り出すのです。

皆さん、この夏は意志を持って勉強に取り組み、未来を創っていく土台を築いてください。
期待していますね。