みなさんに趣味と呼べるものはありますか?
辞書を調べると趣味とは「専門としてではなく,楽しみにすること」とあります。
先生の専門は「みなさんと一緒に学習する」ことですから趣味と呼べるのは「読書」が一番にあげられるかもしれません。
最初の一冊と自ら言えるのは中学1年生に読んだ北杜夫先生の「船乗りクプクプの冒険」です。
そこから始まり、現在は自宅に約5000冊の本が所狭しとおいてあります。
小説だけでなく詩集も専門書もあります。

先生の好きな詩人は金子みすゞ先生と中原中也先生です。
特に金子みすゞ先生の「星とたんぽぽ」は、大人になった今でも大切にしている詩です。
その中に「見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。
」という一節があります。
詳しくは読んでほしいので省略しますが、見えぬものの代表として「昼間の星」と「枯れたたんぽぽの根」を描いています。
この「見えぬもの」と「見えないけれども」の表現方法にしびれるのです。

みなさんの周りを見渡してください。
見えないけれども間違いなくあるものが存在しますよね。
そう、成績というものには表れていないけれども、そこに至るまでにやってきたことは間違いなくみなさんの中に存在しますよね。
それらは「お空の星」や「地中の根」に匹敵するのです。
そう考えると結果に表れなくとも学習し続けることに価値が見えてきませんか?
見えないけれどもまちがいなくそこにあるもの。
信じて日々過ごしてみませんか?