今年の世界水泳選手権は福岡で開催されました。
日本は金メダル4個、銀メダル1個、銅メダル5個の合計10個のメダルを獲得する活躍を見せました。
ところで水泳の自由形では選手たちはみんなクロールで泳ぎますが、なぜ「自由形」なのにクロールばかりなのでしょうか。
実は水泳の自由形は第1回オリンピックから続いている歴史のある種目です。
その時は全員が平泳ぎだったそうですが、その後、背泳ぎ、クロールというように速く泳ぐ方法が開発され、自由形の泳法が変わってきたのです。
それではクロールより速い泳ぎ方はないのかといえば、「ドルフィンクロール」という泳法があります。
手はクロール、足はドルフィンキックで泳ぐ泳法で、ゴール直前にこの泳法を使って世界記録を更新した選手もいます。
ただ選手の疲労が激しいので、試合を通して泳ぎ切ることが難しく、幻の最強泳法とも言われています。
いつか、ドルフィンクロールを駆使する選手が現れて、どんどん世界記録が更新されるかもしれません。
当たり前、これが限界と思われたことも、ひとつのきっかけでそれを突破し、新しい世界が広がることも少なくありません。
今週からは2学期です。
夏休みにみなさんは講習会や部活の大会、家族旅行など様々なことを経験したと思いますが、それらの経験は、きっとどこかで新しい世界に進む心のエネルギーとなるでしょう。
勇気をもって2学期に臨んでください。