進化、という言葉を知っていますか?
ざっくりいうと、生物が長い期間の中で、特徴を手に入れていくことです。
今や兎とくれば耳が長いのが一般的ですが、耳の短い兎が生き残りやすい環境というのもあります。
寒冷地においては、耳が大きく熱を奪われやすい兎はその分たくさん餌を食べる必要があるのですが、餌を探すということは外敵に見つかる危険を冒すということです。
その危険を減らすことができた耳の短い兎は生き残れたわけですね。
その極限にいるのが、『ナマケモノ』です。
極限まで筋肉を落として基礎代謝を抑え、哺乳類なのに体温調節する機能を捨てることで、一日の食事は葉っぱ8枚(10g)で賄えます。
しがみ付いている木の葉っぱや、自分の体に生えた苔を食べることで、ほぼ動かずに過ごすことができ、外敵に見つかるリスクを減らすことで生き残ってきたのです。
伊達に食物連鎖を生き残ってきたわけではないのです。
さて、では人間はどうやって生き残ってきたのかわかりますか?
仮にも食物連鎖を生き残り、今や地球で怖いものなしに振る舞う人間ですが、スタートは他の動物と同じでした。
それが社会を持つことで、一人では困難なことを数でカバーし、一人が知りえた知識を全体化し、文字に残して子どもたちに伝え、文明を発展させたからです。
特に火を使いこなす知識を広めたのは大きいですね。
つまり、前の時代に生きてきた人が残した知識を得て、子どもに伝えていくことは人類が生き残り続けるための生存戦略です。
だからこそ、君たちがしている勉強には正義があるのです。
人類を守るため、正義のために勉強を頑張りましょう!