君はこの世に生まれた。最初は自分で動くことすらできなかった。それがいつからかハイハイを覚え、いつの間にか歩けるようになった。
最初は自分でトイレに行くことができず、おむつの中でウ○チをする毎日だった。それが自分でトイレに行けるようになった。
最初は話すこともできなかった。
字を書くことも、箸をもつことも、着替えることも、何もできなかった。
赤ちゃんは、最初のうちは何もできない、か弱い生き物である。
自分では何もできず、周りの人たちに迷惑をかけながら、粘り強く教えてもらいながら、いろいろなことができるようになってきた。
その時から約10年以上が経ち、君は様々なことができるようになった。
多くの人から学び、自分でも努力をしながら、昔ではできないようなことができるようになった。
しかしながら、人生100年時代。
君の長い人生から見ればまだまだ「赤ちゃん」である。
できることよりできないことの方が圧倒的に多い。
できないことがあって当たり前である。
赤ちゃんに対して「自分で歩け。自分でご飯を食べろ。」なんて言うだろうか。
程度の差はあれ、現時点での君は、赤ちゃんとさほど変わりはない。
「できない」ということは、悪ではない。
できないからこそ、まだまだ人に迷惑をかけることもある。
人から学ばなければいけないことも数多くある。
思い通りにならずにイライラしたり、泣き出したりすることもあるだろう。
それは恥ずかしいではない。いつかできるようになる。
それまでに迷惑をかける人に感謝をし、真摯に学び、少しでも「できる」に近づくよう努力をする。
それが成長である。