2月28日に、外科医の米田あゆさんが宇宙飛行士候補者に内定したことがニュースになりました。
米田さんは4月から基礎訓練を開始しますが、順調にJAXAで宇宙飛行士に認定され、宇宙船への搭乗が決定すれば、向井千秋さん、山崎直子さんに次ぐ3人目の日本人女性宇宙飛行士が誕生する見込みです。
ところで日本人女性2人目の宇宙飛行士になった山崎さんは、候補者に選ばれてから実際に宇宙に行くまでに、なんと11年の時間がかかりました。
そこには厳しい訓練期間の他に、スペースシャトル・コロンビア号の事故による宇宙計画の見直しなど様々な要因がありました。
訓練を続けても本当に宇宙に行けるかどうかわからない「先の見えない状態」は、山崎さんにとって本当に苦しかったそうです。
それでも1%のチャンスに期待してアメリカやロシアで厳しい訓練を続け、何とか宇宙に飛び立つことが出来たのです。
皆さんに配布された「ティエラ環境保護活動レポート」にも「宇宙から眺めると地球は一つの宇宙船です。理屈抜きにストンと地球も一つの生物なのだと感じました」という山崎さんの言葉が紹介されています。
山崎さんが感じた先の将来が見えない不安は、皆さんも感じることがあるでしょう。
あと何回練習すればうまくなるのか、いくつ問題を解けば成績が上がるのか、その答えを知る人は誰もいません。
時には苦しさに気持ちが負けて、くじけそうになることもあるでしょう。
でも、もう少し頑張ったその先に、成長のチャンスがあることは確かです。
さあ、あと1回、あと1問、少しだけ勇気を振り絞って、前に進んでいきましょう。