受験生にとって、志望校を決めることはとても大切なことです。
志望校とは、合格して『本当に行きたい高校』のことです。
今の自分の力で行けると高校を必ずしも志望校とは言いません。
志望校は、自分の一生の『母校』になる高校であり、『人生の宝』になります。
志望校の『志』とは、『士』の『心』と書きます。
『士』とは、『サムライ』のことを意味します。手を広げ命がけで人を守る姿です。
『志』とは『サムライの心』を意味します。
では、『サムライ』の『心』とはどんな心でしょうか?
江戸時代の日本では、男子は15歳前後に元服し、社会的に一人前に認められると同時に、いつでも主君の為に『命を捧げる覚悟』をしました。
もちろん現代ではそういうことはしませんが、15歳という年齢はまさに受験生であり、君たちの事ではないかと先生はいつも思っています。
高校受験は単なる『合格』や『不合格』ではなく、自分の一生に関わるとても大切な『儀式』でもあることも意識して欲しいのです。
福井の生んだ幕末の志士『橋本左内』(安政の大獄で、藩主松平春嶽を守って処刑された)は、15歳にして今の『藤島高校』の前身である『明道館』の校長代理を務め、藩内の師弟の教育指導を行い、その著書『啓発録』(15歳で書き上げた)の最初に、〔大事を成し遂げるにあたって、『第一に稚心去るべし』〕と言い切っています。
受験生にとって、大事とは『志望校に合格し、母校とする』ことです。
その受験生が、大事を成し遂げようとするときに、
・だらだらTVばかり見ていて、いいのですか
・漫画ばかり見ていて、いいのですか
・ゲームばかりしていて、いいのですか
・部活ばかりに明け暮れて、いいのですか
・言われないと勉強しない、でいいのですか
受験生として、『志望校合格』にむけて、好きなことややりたいことばかりする『稚心』を『断つ』ことが絶対に必要です。
『断つ』ということは、『覚悟』がなければできません。
君達には『覚悟』を持って欲しいのです。
その『覚悟』は『高校受験合宿』に参加することでさらに確かなものとなります。
受験生にとって夏休みは【夏を制するものは受験を制す】といわれるように受験の天王山です。今から夏の『高校受験合宿』参加するという『覚悟』を決め、好きなことを『断つ』という受験勉強のスタートをきってください。
『高校受験合宿』に参加した経験が、受験勉強がもっとも厳しくなるⅡ期以降の『心の支え』になってくれるのです。