今年の干支は何でしょうか?
そう聞かれると大半の人は「卯年です」と答えるのではないでしょうか。
しかし、その答えは、半分正解、半分不正解です。
そうです。正解は癸卯です。
はつ?何?と読み方から分からない人の方が多いと思いますが、
“みずのと・う”です。
干支というのは、十干(じっかん)と十二支の組み合わせ、十干十二支を略した言葉です。
あまり聞きなじみがないと思いますが、十干は、中国の古代思想から考えられたもので、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)という10個の要素で構成されています。
日本独自の読み方では、きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと、となります。えは兄、とは弟ですね。
十干が10通り、十二支が12通りあるのでその組み合わせは60通りです。算数で習う最小公倍数の考え方ですね。
60通りですので一巡りに60年かかります。そう聞いて、あっ、と思った鋭い人もいるかもしれませんが、60歳で還暦のお祝いをしますね。
この還暦というのはこの干支がもとになっている考え方です。
生まれた年に還るから還暦なのですね。
また、甲子園や戊辰戦争、辛亥革命などの言葉もここからきています。
名前が、いつできたのか、いつの出来事なのかを表しているのです。
ちなみに陰陽五行説では、癸は水、卯は木を表し、水生木の年となり、癸卯の年は、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍するような年になると考えられているそうです。
干支に少しでも興味を持った人はぜひ自分の干支も調べてみてください。
2023年が、癸卯が示すような、皆にとっての飛躍の年になればと思います。
しかし、願うばかりでは飛躍の年になるかはわかりません。
癸卯が、本当に皆にとって飛躍の年になるように、待つのではなく、目標を立て、必要なことに一つひとつ取り組んでいきましょう!
2023年が皆にとって飛躍の年になりますように!