みなさんは今までで「もうあかん、ダメだ」と思ったことは何かありますか?
人生経験がまだ少ないので思い当たることはないかもしれません。
中には「私の辞書にあきらめるという文字はない」という人もいるかもしれませんね。
先生にはそんな経験が3つあります。今回はそのうちの1つ、「大学時代のテニスの試合」についてお話しましょう。
大学4年、最後の九州インカレ(九州地方の全大学の大会)が宮崎大学で行われました。
試合会場までは友達のカローラ(トヨタ車)で向かいました。当時はほとんど整備されていない国道
(片側1車線でギリギリ対向車とすれ違えるほどの道幅で、左側は崖で落ちたら明日の朝刊に載るというレベル…)
を軽やかに走り抜け、「数時間」かけて会場入り。試合前からとてもハラハラしました(笑)。
大学最後の試合ということもあり、先生を含む出場選手6人は気合い十分!
ドテラ(ちゃんちゃんこみたいなヤツ)着て目立とうぜ!ってな感じで試合に臨みました。
ただ目立つだけではなく、もちろん試合には勝つつもりです!目指すは「打倒、F大!」
大学の試合には、高校までにない殲滅戦(せんめつせん)というものがあります。
分かりやすく言うと「ダブルス3チームによるサバイバルマッチ」で、自分のチームが全員負けるまで
試合が行われる形式です。1チームでも強いチームがあると、相手の1番手・2番手・3番手、全てに勝つことが可能です。
試合は、コートを2面使って同時進行で行われます。
こちらの1番手が相手の2番手と試合をしている横で、先生たち3番手と相手の1番手が試合です。
相手はにっくきライバルのF大の1番手。先生たちと比べると、レベルは格上。
ゲームカウント 0-3(1ゲーム4点先取)、さらにボールカウント 0-3。
あと1点取られると、はい試合終了という状況。どうあがいても、レベルも流れも明らかにF大。
そこで先生は、前衛の竹田君と最終確認。
「となりではうちが勝っている状況だから、何とか相手を少しでも疲れさせよう。」⇒遅いけどね(笑)
1つの失点も許されない大舞台で、開き直ったこともあって、1点を取りました。
しかし1点とっても、ゲームカウントは0-3・ボールカウントは1-3になっただけ。
が、しかし、But!そこからさらにポイントを重ねボールカウントを3-3にします。
とりあえず相手のマッチポイントを一旦回避した形に。
ところが、さらに連続ポイントを取りそのゲーム奪取。ゲームカウントを1-3としました。
その先は…あれよ、あれよという間にゲームカウント3-3のファイナルゲームまで行き…
結果は、ゲームカウント0-3からの「4-3」で超絶大逆転勝利!
思えば相手は「もう決まった」という過信・慢心があったのではないかと思います。
相手のF大の1番手は、きっと心の中で「あと1点取って試合は終了する、よし次は隣のコートの1番手とだ…」
なんて具合に意識が次に向かっていた…かどうかはわかりませんが、結果から見ればそうとられても仕方がないでしょう。
まさか、その後に逆転負けが待っているとは、微塵も思わなかったでしょうね。
みなさんも前回のオープン模試のような様々なテストで、A判定だ!B判定だ!と、
気を抜いてはいませんか? 逆に判定がよくなかったからと落ち込んでいませんか?
そのテストは過去のもの。過去を振り返らず、今から入試当日までできることだけを考えて、
全力でやり切って、本番当日に「自己ベストのパフォーマンスを出す」ことを考えることをオススメしますよ!
追伸
宿舎に帰ってからは、4年から1年までの全員から大絶賛!
人生初のヒーローになった瞬間でした!