もうすぐ11月になりますね。11月20日は、先生が尊敬する人の誕生日です。

皆さんは、RFKを知っていますか。JFKなら、歴史好きの人は知っていると思います。そうジョン・F・ケネディ大統領のことです。そのケネディ大統領の8歳下の弟がRFKです。本名は、ロバート・フランシス・ケネディ、通称“ボビー”とも言います。

RFKことボビーは、日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは、兄のケネディ大統領と並んでよく知られた政治家です。ボビー・ケネディはケネディ政権下で司法長官となりました。兄を影で支え、マフィアの撲滅などに力を尽くしました。ケネディ大統領の暗殺後、自らも大統領になることを目指し、1968年の大統領選挙の予備選を戦っていましたが、ロサンゼルスで遊説中、暗殺されてしまいました。享年43でした。

この暗殺自体も、ケネディ大統領の場合と同じく不可解な点が多く興味は尽きません。しかし、ここで皆さんにお話したいのは、そのことではなく、ボビーが行ったある演説についてです。ボビーは、キング牧師と連携するなど、兄よりいっそう人種問題に力を入れていました。

その活動は海外にもおよび、当時、アパルトヘイト(人種隔離政策)を行っていた南アフリカにおもむき、人種差別廃絶運動に支援を表明し、演説を行っています。南アフリカ政府に命の保証はしないと宣言されるなど、非常に緊迫した状況で行われた、その時の演説が「さざ波演説」と言われているものです。

“我々は自由の名の下にあります
誰かが理想のために立ち上がるとき
より良い社会を目指すとき
あるいは不正義と戦うとき
そこにさざ波が生まれます
力と勇気のさざ波が何百万と行き交い
やがてうねりとなって
抑圧や抵抗という強固な壁も流し去るのです”

先生は、これを聞いて大変感銘を受けました。先生のような小さな人間は、大きなうねりを起こすことはできない 。しかし、小さなさざ波だったら起こすことができる。「君は一人ではない、背を向けるな」と勇気づけられた気持ちでした。

皆さんも、日々の目の前の課題・目標にしっかりと取り組むことで、さざ波を起こすことができます。それを積み重ねると大きな大きなうねりになり、皆さんの人生を変え、社会そのものを変える力になるかもしれません。

11月は、多くの模試が開催されます。 目の前の課題にしっかりと取り組むことで自分の中にさざ波を起こすよい機会です。それは、静かでも確実に大きなうねりとなり、皆さんの人生を変えていくはずです。しっかりと頑張りましょう。