「どうして正義のヒーローは悪者を殴っていいんだろう?」
これは『10歳からできる 自分のあたまで考えること』という本の中で問いかけられた問題です。みんなはどう考えますか?
今日はいつもみんながしている勉強とはちょっと違う勉強のお話をしてみたいと思います。
みんなが、学校や塾でいつも解いている問題は必ず答えがありますよね。
でも、答えがない問題が身の回りにはたくさんあります。
たとえば「勉強はどうしてしないといけないの?」と聞かれたら、みんなならどう答えますか?
むむむ、それはやらないといけないからです。勉強が好きだからです。○○になりたいからです。修行だからです。など人によって答えはいくつもあり、どれが正解ということはありませんよね。むしろ、どれも正解かもしれません。
ちなみに私は、将来の選択肢を増やすために勉強するのだと思っています。
さて、このような答えのない問題を考える力が算数や国語の力と同じくらい必要になってきています。
でも、こんな答えのない問題をいつも考えてはいませんよね。
学校や塾の宿題をしないといけないし、予習や復習もしっかりしておきたいから、そんな問題をじっくり考える時間はないかもしれません。
けれど、普段の生活をちょっと振り返ってみると、ニュースを見たときに「どうしてだろう」と思ったり、マンガやアニメ、ドラマの登場人物の気持ちを理解しようと色々考えたりすることはありませんか?
これも人によって答えがたくさんある、答えのない問題だと思います。
実は、みんなは普段から答えのない問題を考えているのではないでしょうか。
何かを一生懸命考えて、頭の中がグルグルしてしまうこともあります。そんな時は、お家の人や友達に話したりして、別の意見も取り入れながら自分の考えはこれだなというのを見つけるのもいいかもしれません。
こうやって考えることで、きっと思考が柔らかくなってどんなことにも対応できる“あたま”が完成していくと思います。
勉強の合間にでも、答えのない問題を周りの人と話してみると面白いと思います。
きっと、いろんなものの見え方が変わってくると思いますよ。