今日は2月14日、バレンタインデーですね。
以前から訪れる店の先々でバレンタインのコーナーが設けられ、甘い匂いが漂っていました。チョコレート好きの人間としては最も心が躍る時期です。バレンタインといえば日本ではチョコレートを贈り合う日、と思いがちですが、その起源は知っているでしょうか。
諸説ありますが一番有名な起源は、イタリア人のヴァレンティヌスという司教が処刑された殉教記念日です。269年頃、当時のローマ帝国では「若者が兵士として戦争に行きたがらない」事が問題視されていました。その理由を「愛する者や家族と離れたくないからだ」と考えたローマ皇帝が、遠征兵士に向けて結婚禁止令を出しました。そんな状況下でヴァレンティヌス司教は若い兵士の結婚をこっそりと執り行います。しかしそれが皇帝に知られ、不興を買うものの法に背き続けたため、2月14日、処刑されるに至ります。
彼が殉教者となった命日でもありますが、若い兵士のために命を賭した彼の愛ある行動が国民の間で広まり、14世紀頃に恋人たちの日としてバレンタインデーとなりました。
バレンタインデーというひとつのイベントも、掘り下げてみればこのようなドラマがあります。物語を知れば、自然と頭に入ってきませんか。社会など暗記科目が苦手な人は、単語や事象だけを覚えようとして、「点」で捉えがちです。事柄ひとつ取ってもその背景を知り、流れを掴む事で、驚くほどスルッと飲み込めたりします。歴史だけが物語性を持つのではありません。地理でも公民でも物理でも、すべての事柄には背景となる物語が眠っています。苦手な科目や分野ほど、掘り下げてみれば新しい世界が見えますよ。
せっかくのバレンタインデーですので、チョコレートをつまんでから勉強に励んでみてください。脳のエネルギー源として必要なブドウ糖がチョコレートには多く含まれているため、学習前に食べると効果を発揮してくれます。
先生は先日、オンラインショップで自分用に2箱買いました。しばらくの間体重計には乗りません。