読んだ本に書かれていた話です。

その人の家の周辺で、ガス・水道の工事をずっとやっていたようで、そこに、あまりに素敵な警備員さんがいたのだそうです。

どんな警備員さんだと思います?

工事の現場に警備員さんっていますよね。工事をする人ではなく旗をふったり、交通を整備したりする人です。今回、その人の家の近所を担当した警備員さんはすごかったらしい。

たとえば、通行するところにプレハブ板2枚を置いて作業していたそうですが、板2枚の段差ができるから高さがでるわけです。歩いて渡るぶんには問題ないのですが、自転車で渡るときにはタイヤがぶつかってしまいます。

だから、その警備員さんは常に気を配っていて、遠くから自転車が視界に入ったら即座にプレハブ板を1枚取って、自転車でも通行しやすいようにしたのだそうです。その動きがまた機敏で、無駄がなく、笑顔も実に気持ちが良かったとか。

遠くからでも目があうと「ご迷惑をおかけしています」という感じで、深々と頭を下げるのだそうです。

感心した近所のおばさんのひとりが、工事現場の責任者に声を掛けました。
「あの警備員さん、すごいですね。対応がものすごく気持ちいいから、工事の騒音が気にならなくなりました」

すると責任者の人はこう言ったそうです。
「本当に彼には助けられています。

彼はNO.1警備員です。

 本来、工事は音がうるさいから、いつもクレームがひどいんです。わたしたちもこれが仕事だからしょうがないんですけど。でも、彼が警備を担当してくれたところは、

クレームどころか近所の方に感謝されてしまうんです

やるじゃないか。NO.1警備員!あなたに会ってみたい!
ひとりひり輝けばいい。そうすれば全体ももっと輝く。