数日前のニュースで流れていましたが、横綱の白鵬が引退を表明しました。白鵬といえば、歴代最多の優勝45回を誇る名横綱です。2位の大鵬が優勝32回ですからどれだけ強かったかがわかると思います。平成・令和の名横綱ですね。
一方、昭和の名横綱として大鵬と共に有名なのが双葉山です。双葉山が持つ69連勝という記録はまだ誰にも破られていません。昭和11年から14年まで、3年間ずっと勝ち続けたのですから、まさに敵なしの横綱でした。その双葉山が安芸ノ海に敗れて連勝記録がストップした時には、「自分はまだまだ未熟だ」という意味の言葉を残しました。相撲道に前向きに取り組み続けた双葉山らしい言葉です。
双葉山は引退した後、親方として弟子の指導にあたりました。その時によく語っていた言葉が「稽古は本場所のごとく、本場所は稽古のごとく」です。「練習では本番のつもりで緊張感を持って取り組み、逆に本番では緊張せずにリラックスして戦いなさい」と言う意味です。双葉山は弟子たちに技の指導はもちろん、心の持ち方も教えていたのです。
さて能開では、先週から中3生の「公立模試」がスタートしました。入試本番の問題に短時間で取り組む入試対策特訓です。これが来年の入試直前まで20回続きます。入試本番と同じことを20回も繰り返すのですから、皆さんは入試のベテランになるはずです。
中3生の皆さんは、入試本番でリラックスして問題を解けるように、緊張感を持って公立模試に取り組みましょう。練習は本番のごとく、本番は練習のごとくです。来年の春には、きっとたくさんの桜が咲くはずです。