公立高校入試と国公立大学入試が終わり、今年の受験シーズンもようやく終了しました。すでに多くの皆さんが、決意も新たに、進学・進級に向けた勉強を始めています。
今日は、そんな皆さんに、「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず」という言葉を紹介します。孔子という、今から2500年ぐらい前の中国の偉い思想家の言葉です。「あることを良く知っている人も、そのことを好きな人には勝てない。そのことを好きな人も、それを楽しんでいる人には勝てない」という意味です。
どうですか。この言葉は、いろんなことがらに当てはまりますよね。勉強を例にとれば、「どんなに成績が良い人も、いやいや勉強している限りは、勉強が好きな人や楽しく勉強している人にそのうち追い抜かれてしまう」ということになります。
こういうと、皆さんの中には、「先生、ひどいや。部活で疲れて眠いのに、毎日がまんしていやな勉強をがんばっているのに…」と怒り出す人もいるかもしれません。でもご安心あれ。先生は、孔子さんのこの言葉は、物事が上達する際の段階を表しているのだと考えています。
最初から勉強が好きな人なんていません。今、勉強が好きだという人も、最初はいやいや勉強していたはずです。でも、退屈な漢字・英単語の暗記や計算練習を毎日続け、苦手な問題に繰り返しチャレンジしていくうちに、今まで解けなかった問題が解けるようになり、点数も少しずつアップし、苦痛でならなかった勉強が面白く、好きになっていったのだと思います。
ですから、今、つまらなくて味気ない勉強を頑張っている皆さん、先生にだまされたと思って、どうかその努力をもう少し続けてみてください。そうすれば、いつの間にか、勉強を楽しく感じ、「三度の飯より勉強が好き」という自分になっていることに気づくはずです。少なくとも、好きになったあとの勉強がどれだけ面白くてエキサイティングなものであるかに関しては、先生の100年保証付きです。プレステやWiiなんか目じゃないですよ!