全国的な梅雨入りを果たし、これから雨の多い季節を迎えます。
さて『梅雨(つゆ)』という言葉ですが、なにやら不思議な感じがしませんか?
なぜ『梅』という字が使われているのでしょうか?
梅雨(つゆ)という言葉は、もともとは梅雨(ばいう)という言葉として、中国から伝わってきました。江戸時代のころから梅雨(つゆ)とも読むようになったそうですが、
元々梅雨(ばいう)は『黴雨』と書かれていました。『黴』は『かび』と読みます。
『かび』の雨・・・しっくりきますね。
ただ言葉としての美しさを求めた結果、同じ音の『梅』を用いるようになったとか・・・。
そして江戸時代の日本で、梅雨を『つゆ』とも読むようになったのですが、これは、『露』が語源であるとか、梅の実が熟してつぶれる時期であることから『潰ゆ(つゆ)』という言葉に由来するとか、諸説あります。
さてそんな『梅雨』の到来する6月ですが、旧暦では水無月とも呼ばれます。
「水」の「無」い「月」?
これまたイメージとかけ離れる文字が使われていますが…?
語源を調べると、「水の月」を意味する「水な月」→『水無月』になったという説、水の無い田んぼに水を引く季節であることから『水無月』になったという説など諸説あります。
ついでに、『水無月』という和菓子がありますが、これは6月30日に、それまでの半年間の穢れを祓い、残り半年の無病息災を願って食べるものとされています。
気が付けば1年も半年が過ぎようとしています。ここまで本当に大変であったと思いますが、これからの半年をより良いものとできるよう、先生も願っています。