みなさんは「慣れる」という言葉を聞いてどんなイメージを持ちますか。また、みなさんはどんなもの、どんなことに慣れていますか。
一つ目は、身の回りにある道具や持ち物などに「慣れる」ことが挙げられます。「慣れ親しむ」、「使い慣れる」、「肌慣れ」などという言葉があります。みなさんも「使い慣れた勉強道具」というものがあるはずです。「このシャーペンは手にしっくりする」や「この参考書はどこに何が書いているのかほとんど分かる」という経験のある人もいるはずです。道具や持ち物であれば、「自分のものになる」ということが、「慣れる」という意味になると思います。
二つ目に、勉強すること、その勉強の内容に「慣れる」ことが挙げられます。「机に向かって集中することが身につく」、「この計算問題だと自然と手が動く」という受験生もたくさんいると思います。また、「慣れ親しんだ問題」を目にすると、安心して解答できます。「もの慣れた分野」、「習熟度別問題」などというような表現もあります。勉強面においては「できるようになる」ということが、「慣れる」という意味になります。
「慣れる」という意味を英単語1つで表現することはできません。小学生には難しいとは思いますが、英熟語であれば、“be used to”や“be accustomed to”と表現することはできます。また、「習慣」を表わす英単語には、“custom”や“habit”があります。「慣れること」という意味は、英語でも日本語でも一言で表現することが難しいようです。
表現すること以上に、道具や持ち物、勉強することや問題に、「慣れる」ことはとても難しいことです。「自分のものになる」、「できるようになる」ために、絶対に必要なものは「時間」です。何度も繰り返すこと、たくさんの時間をかけることなしに、「慣れる」ことはありえません。春休みには、次学年の学習の取り組みがスタートします。春休みは、たくさんの「時間」を費やすことができるはずです。その中で1つでも多く、「自分のもの」を見つけて、新学期にそなえていきましょう。
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