今回は弘法大師(空海)を紹介しましょう。弘法大師(空海)といえば受験生なら「平安時代」「真言宗」「高野山」「金剛峯寺」と1発で答えたいところですが、今回は「書家」としての弘法大師を紹介します。
弘法大師は日本の書の名人とされる『三筆』の一人です。(三筆=弘法大師・嵯峨天皇・橘逸勢)弘法大師は、遣唐使として唐へ渡り仏教や書道を学んできました。そこで篆書や隷書、楷書、行書、草書(書道の書き方の種類)などたくさんの書の技法を習得しました。先生も書道を小さいころからずっとしているのですが、一般的に人間が習得できる技法は多くても3つほどです。ここからも弘法大師がいかにすごい人物であったかがわかると思います。
さて、みなさんは「弘法筆を選ばず」ということわざを知っていますか。辞書的な意味では「本当の名人は道具の良し悪しにとやかく言わず見事に使いこなすということ」とあります。実際のところ弘法大師は筆や墨、紙などを熱心に研究したといわれています。道具を研究し、そのうえで鍛錬に鍛錬を重ねていくうちに「弘法筆を選ばず」という名人の域に達していったのではないかと考えます。
最初からすべて完璧という人間は存在しません。少し得意、少し苦手程度からスタートしていきます。そんな得意や苦手をしっかり受け止めて、「じゃあどうする」と自分に向き合うことこそ成長の原点です。
みなさん、「勉強の名人」を目指してみませんか。じゃあどうやって始めたらいいのと質問もあるでしょう。忘れてはなりません。みなさんは能開生です。勉強の名人の「能開の先生」がそばにいます。どんなことでもいい。「勉強の名人」になるための方法や仕方を質問してみませんか。