先週の末に面白いニュースが飛び込んできました。
鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた日本のイプシロンロケットに、世界で初めて流れ星を作り出す小型衛星が搭載されていたというものです。打ち上げは無事に成功し、衛星は無事に軌道に乗ったそうです。
この衛星「ALE(エール)-1」が、宇宙空間で流れ星の素になる直径1センチ程度の金属球を放出すると、地球を約三分の一周してから大気圏に突入し、上空60キロ~80キロの高さで輝きながら燃え尽きるため、地上では、直径200キロの範囲で流れ星を鑑賞できます。実験で使う流星源は天然の流れ星の素となる物質より大きく、ゆっくりと大気圏に突入するので、天然の流れ星より長く光り続けることができるそうです。
一方で、このプロジェクトでは、人工流れ星を投下することで、自然界の隕石や流れ星のメカニズムを解明したり、人工衛星や国際宇宙ステーションなどの人工物を大気圏に突入させて安全に廃棄させるためのデータ収集にも役立てていく目的もあるそうです。
まずは2020年の春に(来年です!)瀬戸内海の上空で人工流れ星の実験を行います。そして将来的には1回で数10個の流れ星の素を投下して、大きなイベントなどで活用することが期待されています。
流れ星に願いをかけるとそれが実現するといわれていますが、その瞬間をとらえるのが難しいもの。でもこの人工流れ星プロジェクトが成功すれば、願いをかける時間をたっぷりかけられるようになるかもれませんね。